話題のラノベや投稿小説を無料で読むならノベルバ

詩っぽいものたち

青野

となりに

本当は知りたくなかった
あなたのとなりにいることがこんなにも安らぐ場所だとは
私は怯えていた、誰かが望む自分でいられなくなることを
あなたのとなりだとこんなにも楽に息ができる
私は疲れていた、誰かのための自分でいることに
あなたはどこまでもあなたで
わたしはどこまでもわたしで
それを思い出させてくれたのは、あなたが誰のとなりでもあなたでありつづけるから
あなたのとなりだと私は私でいられる
あなたは私にほかの誰かを求めないから
あなたは私に私以上の役割を求めないから
本当はもっとはやく出会いたかった
私を私としてみてくれるひとに

「詩」の人気作品

コメント

コメントを書く