仮面の英雄
青と赤
「えっ………?」
  支えがなくなって傾いた体が地面に向かって行く。
  一瞬何がおきたのかわからなかった。いや、何が起きたのかはわかる、俺の腕が弾け飛んだ、いたって簡単だ。何故そうなったのか全くわからなかった。まぁ今の動きが三歳児の動きではないのはわかる、さっきの『天剣術 Level.1』?のことを多分『身体能力上昇(超) Level.1』が後押ししているはずだ。
  もともと『身体能力上昇(超) Level.1』は、身体の動きは良くなるがそれに耐え切れる身体になるわけじゃない。筋肉がつきやすくなるとは言っても、筋肉痛になったときの筋力値アップが1だとすると1.5になるくらいのオマケ機能だ。
  というより支えを失って倒れた時の衝撃で痛い、傷口から血が吹き出てきて痛い。気を抜いたら叫び声がでそうだ。変なプライドで耐えているが時間の問題かもしれない。
  どうする、一体どうすれば…
《激痛耐性 Level.10を再習得しました》
  激痛はする……けど、叫ぶほどではなくなった。今のうちにこの傷をどうにかしないと。
  あれ、視界が…霞んで……今気絶したら………まず…い………………………。
------------------------------------------------------------
  そこには、女装をした両腕のない黒髪赤眼の少年が倒れていた。
「また派手に使ったな、まぁ私の体ではないのだが。さっさと済ませて寝るか。材料は……血でいいか『クリエイト』」
  少年が呟くと周りにできていた血溜まりが映像を巻き戻すように手のあった場所に集まりだす。ただ一つ違うところを挙げるとすれば集まった血液が手の形になっていることぐらいだ。数秒後、少年の腕は完全にもどっており、少年はその腕を使い起き上がってから、服に付いた砂をはらいおとした。
「客が来ているぞ、私も近接戦は人並み以上にはできるが、専門ではないからな。私の仕事はここまでだ。後は任せたぞ、赤いの」
  そう言って少年は目を閉じる。
「任された、青いの」
  と、少年が言うのと同時に髪が黒色から白色へ変わる。髪の変色が終わると、少年はゆっくりと目を開け、その青色の瞳で近くの茂みを見つめる。
「出てこい、いるのは分かっているぞ」
  少年が茂みに呼びかけると、バレているのがわかったのか、三匹の狼が敵意を剥き出しにして、茂みから出てくる。
  少年は地面に突き刺しておいた木剣を手に取り、右足を半歩引いて両手で握った木剣を正面に構える。
「いつでもかかってこい、すぐに終わらせてやる」
  少年が言い終わるのと同時に、三匹の狼が少年に襲いかかった。
  支えがなくなって傾いた体が地面に向かって行く。
  一瞬何がおきたのかわからなかった。いや、何が起きたのかはわかる、俺の腕が弾け飛んだ、いたって簡単だ。何故そうなったのか全くわからなかった。まぁ今の動きが三歳児の動きではないのはわかる、さっきの『天剣術 Level.1』?のことを多分『身体能力上昇(超) Level.1』が後押ししているはずだ。
  もともと『身体能力上昇(超) Level.1』は、身体の動きは良くなるがそれに耐え切れる身体になるわけじゃない。筋肉がつきやすくなるとは言っても、筋肉痛になったときの筋力値アップが1だとすると1.5になるくらいのオマケ機能だ。
  というより支えを失って倒れた時の衝撃で痛い、傷口から血が吹き出てきて痛い。気を抜いたら叫び声がでそうだ。変なプライドで耐えているが時間の問題かもしれない。
  どうする、一体どうすれば…
《激痛耐性 Level.10を再習得しました》
  激痛はする……けど、叫ぶほどではなくなった。今のうちにこの傷をどうにかしないと。
  あれ、視界が…霞んで……今気絶したら………まず…い………………………。
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  そこには、女装をした両腕のない黒髪赤眼の少年が倒れていた。
「また派手に使ったな、まぁ私の体ではないのだが。さっさと済ませて寝るか。材料は……血でいいか『クリエイト』」
  少年が呟くと周りにできていた血溜まりが映像を巻き戻すように手のあった場所に集まりだす。ただ一つ違うところを挙げるとすれば集まった血液が手の形になっていることぐらいだ。数秒後、少年の腕は完全にもどっており、少年はその腕を使い起き上がってから、服に付いた砂をはらいおとした。
「客が来ているぞ、私も近接戦は人並み以上にはできるが、専門ではないからな。私の仕事はここまでだ。後は任せたぞ、赤いの」
  そう言って少年は目を閉じる。
「任された、青いの」
  と、少年が言うのと同時に髪が黒色から白色へ変わる。髪の変色が終わると、少年はゆっくりと目を開け、その青色の瞳で近くの茂みを見つめる。
「出てこい、いるのは分かっているぞ」
  少年が茂みに呼びかけると、バレているのがわかったのか、三匹の狼が敵意を剥き出しにして、茂みから出てくる。
  少年は地面に突き刺しておいた木剣を手に取り、右足を半歩引いて両手で握った木剣を正面に構える。
「いつでもかかってこい、すぐに終わらせてやる」
  少年が言い終わるのと同時に、三匹の狼が少年に襲いかかった。
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