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漆黒王の英雄譚

夜叉神

第32話 新たなる婚約者と同盟


ステラとアルトは指定された部屋に来た。
部屋の中に入ると予想通り国王や皇帝、その他にもエルヴィンやアルペリーニ達もいた。
そしてアシュレイとエミリアもいた。

「来たな、アルト。話がある」

「はい」

椅子に座りながらアシュレイとエミリアの様子を見る。

「?」

2人の様子はアルトの予想と裏腹に仲が良さそうに見えた。

「さて、まず2人のことだが」

「それはそれで私達が」

国王であるハドルフが話を切り出しアシュレイとエミリアに変わった。
そしてまずエミリアから話し始めた。

「アルトくん、お願いがあるの。私と婚約してください!」

「えっ!?」

アルトは何故こうなったのか全くついていけなかった。

「アルトくんは私のことは好きじゃないですか?」

「いや、そういうわけじゃないけど、」

アルトはアシュレイの方をみる。
すると、アシュレイが話を始めた。

「さっきね、アルト君が出てから話したんだけど、私はいいと思うわ」

「そっ·····か·····エミリア、俺はお前の事は好きだ。俺からも頼む、婚約してくれないか?」

「はい!お願いします!」

エミリアが抱きついてくるのを受け止めるとそこにアシュレイも抱きついてきた。

「やったわね!エミリア!」

「はい!ありがとうございます、アシュレイ!」

いつの間にか呼び捨てになっていた。

「いつの間に2人は仲良くなったんだ?」

「さっきよ。互いに腹を割って話し合った結果ね!」

「そこでアシュレイも私とアルトくんの婚約を認めてくれたんです!」

「そっか。アシュレイもそれでいいんだよな?」

「ええ、もちろんよ。それに貴族は妻が複数いるのが当たり前だからね。ふたつの国の王族を婚約者にするとは思って無かったけど」

「そういえばそうだったな」

王家·····というか国としては大丈夫なのだろうか?それを国のトップ2人に聞いたらーー

「うん、問題ないよ。これを機にリュシュトベルト帝国と同盟を結ぶことになった。」

「さて、問題は旧ガムストロ領だ。さすがに大陸の4分の1を1人で持つことも出来ないし、他国が許さないだろう。だからガムストロという国は残すことにした」

皇帝や皇族はアルトに拘束され現在でも生きている。

「そしてガムストロはベルマーレ王国の属国としてこれから動いていくことになる。
問題はガムストロが侵略し、王族もおらず土地だけが余ってしまっている事だ。もちろんベルマーレ王国の領土は全て回復する。多少の土地も貰うつもりさ。そして残った土地を要検討になるけど君に爵位を与え、それを封土とするつもりだ」

「ガムストロには当時の小国ぐらいの大きさに戻ってもらうつもりだよ」

「そうですか。まあ、構いませんよ。しばらくは仕事したくないですし、家に帰ってゆっくりと休みます」

「そうだね。残りは私達の方で全てやっておこう。自宅で休日を過ごすといい」

そうしてアルト達は部屋を出る。

「あれ?エミリアも来るの?」

「もちろんです。私の家でもあるんでしょ?」

「あ、そうか。そうなるのか。まあいいか。じゃ、帰ろう」

帰りは転移で直ぐに帰った。



その後皇帝達皇族は解放され帝都に戻ることとなる。
戦争責任として皇帝は退位。皇族の中からベルマーレ王国に絶対に敵対しない皇族を皇帝に据えることになる。
戦争賠償として星金貨500枚と領土の大半を支払うこととなる。星金貨500枚はベルマーレ王国の国家予算20年分に値する。一時期大国になったからと言って簡単に用意出来る量ではなかった。
そしてガムストロ王国はベルマーレ王国の軍門に下り、属国となった。

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