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漆黒王の英雄譚

夜叉神

第14話 作戦会議

「ああぁ・・・足が痺れた・・・・・・」

リリスによる1時間の話し合いお説教でずっと正座させられた俺はやっと解放されてベットの上で項垂れていた。

「ああああああああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・」

何となく声を出したくなって声を出していると部屋の扉がノックされた。

「マスター、アドミレアです。そろそろ明日のことについて話しておいた方がいいと思うのですが」

「ああ、そうか。そう言えば何も話してなかったな。それじゃあ全員をいつもの場所に集めてくれ」

「了解しました」

そのままアドミレアの気配が去っていく。

「さて、そろそろ動くか」

俺はベットから降りて服を着替えて部屋を出た。そのまま玄関の方に向かうとリリスがいた。

「あ、リリス。少し出かける。何か買っておく物あるか?」

「大丈夫ですよ。アルト様に買い物をさせる訳には行かないので、それに今はあまりこの家はお金が無いのです」

「え?そうなの?」

「ええ」

ああぁ、そっか。俺が居なくなってからはみんなが別の場所で働きながらこの屋敷の維持してたんだっけ。ハドルフさん達も手を貸してくれてたみたいだけどそれでも5年間は大きかったか。

「よく良く考えれば俺のせいだね。それじゃあこれ。」

俺は無限収納から皮袋を取り出してリリスに渡した。

「これは?」

「いいから使いたいだけ使っていいよ。それじゃあ俺は行くね」

そう言って屋敷を出て扉を閉めると俺は目的の場所に向かって転移した。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「さて、全員集まったな?」

「旦那、わざわざここでやる必要はあるのかよ?」

「それは思ったのじゃ。わざわざここに来る必要はないのではないか?」

アダムスとエルダがそう言ってくる。

「念の為だよ。今回は敵に邪神側の奴らがいることは明白だ。どこで聞かれているか分からないからな。」

「それはリーダーの家でも?」

「そうだ」

フィゼルの問いにそう答えた。

「それだけ警戒すべき相手という訳です。」

アドミレアが俺の斜め後ろに控えながらそういった。

「さて、明日だが・・・・・・・・・」

俺の言葉に全員が息を呑む。

「どんなふうに攻めたい?」

全員がガクッと力が抜ける。

「なんだよ、真剣な顔して言うから厳しいのかと思ったじゃねえか。」

「別にそんなことは無い。だからあの姉妹があっちに潜入してるからアイツらと一緒に城で暴れるか、帝都の真正面からぶち破っていくか、だな」

「人間の戦いはめんどくさいのじゃ。真上から火の玉でも落とせば勝手に滅びるであろう」

「それじゃあ帝都に住んでる人達、無関係の人達が大量に死んじゃうだろ。それはダメだ。」

「旦那はできるだけ死人を出さずに制圧したいんだよな?」

「ああ、なんだ?珍しく提案でもあるのか?」

「珍しくとはなんでぇ。ただあそこの都は海の近くだろ?敵だけを海にぶっ飛ばして戦えばそんなに被害がねぇんじゃねぇかなぁ?ってな」

「まじで提案してきやがった。いつもは酒飲んでろくに話も聞いてないくせに」

「たまにはこういうことしねぇとダメだと思ったからな。でもどうだ?それなら被害は少ないと思うが」

「なんかムカつくが確かにその案はいいな。そうだなぁ・・・よし、3つのグループに別れる。」

「3つ・・・ですか?」

「ああ、まずひとつは俺、フィゼル、カムイ。2つ目はアダムス、レン。3つ目はアドミレアとエルドだ。」

「理由はなんですか?」

これまで静かに座っていたレンが手を挙げて質問した。

「特に理由はないが、これから説明する。まず配置だが、アダムス達は帝都の南門。要するに真正面だ。俺達は北門。そしてアドミレア達は西の海の海上にいてもらう。アドミレア、帝都周辺の地図を出してくれ」

「かしこまりました」

アドミレアが机の真ん中に手をかざすと立体型の地図ができる。

「真ん中のがガムスタシアだ。作戦は5段階。まず第1段階あの姉妹にアダムスとレンの2人に合流してもらう。そして最初に動き出すのもこの4人だ。派手に暴れてくれて構わない」

「いいのか?」

「もちろん一般住人に傷一つ負わせるな。それ以外だったらいくらでも暴れて構わない。兵士も殺さない程度だったら構わない」

「いつになく本気だね、アルト」

「何を言ってる、いつも本気だ。さて、次が第2段階。次は北門にいる俺達が動き出す。この時既にアドミレア達は西の海にいてくれ。」

「了解なのじゃ」

「俺達は北門から静かに侵入する。目標は城にいる邪神側の奴・・・・・・めんどくさい。存在アルファとしよう。このアルファと対面したら恐らく戦闘になる。ここは俺とカムイでやる。フィゼルは隙を見て俺達ごとエルドの場所に転移させてくれ」

「リーダー達の戦いで隙なんて見つけられるかね。」

「それはちゃんと作るさ。頼むぞ」

「了解」

「カムイもそれでいいな?」

「もちろんだ。」

「よし、それで第3段階は転移してきたアルファを俺達ごとエルダは全力のブレスで攻撃してくれ」

「待ってくれ。アルトはまだしも俺はそんなの防御出来ねぇぞ。ましてや空中じゃ足場になるものがねぇ」

「それは俺に任せろ。必ず防いでみせる。エルダもそれでいいな?」

「分かったのじゃ。最初から竜化してていいのじゃな?」

「構わない。だが出来れば隙をつきたい。そこでアドミレアに頼む」

「分かりました。気配遮断、認識阻害、透過結界などを張って絶対にバレないようにしましょう」

「いや、フィゼルが分からないと転移出来ねぇんだが・・・まあ、何とかなるだろ。調整もアドミレアに頼む」

「かしこまりました」

「さて、次が第四段階。俺達が転移した後アダムス達は帝都を脱出してくれ。恐らくエルダのブレスで海岸に津波が出来ると思う。それを防いでくれ。要するに大陸を戦いの余波から守ってくれ。4人いればいいだろ?」

「まあ、なんとかなると思うが・・・」

「それじゃあ大丈夫だな。ああ、そうだ。フィゼルはどうする?基本的にアルファは俺が討伐するが一緒にやるか?」

「いんや。俺は戻らせてもらうよ。せいぜいアダムス達と陸地で待ってるさ」

「分かった。それじゃあカムイとブレス後のエルダを連れて大陸側に戻ってきておいてくれ。アドミレアはその場に残れよ」

「もちろんです」

「第5段階はアルファを倒す。それだけだ。もし何か緊急事態が起こった場合は直ぐに連絡すること。指示を下した後変更後の作戦を伝える。」

「了解」

「よぉし、解散。出発は明日の早朝だ。南大門に集合だから屋敷に帰って来ない場合は遅れずに来ること。いいな?」

『はーい』

アルトは転移で屋敷の入口に戻ってきた。



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