漆黒王の英雄譚
第7話 パーティ
「国王陛下と王家の皆様のご入場です」
宰相であるキキリクさんがそう言うと奥の扉から国王になったハドルフさんとアシュレイ達王族が出てくる。
その中にはもちろんハドラーやペルシアもいる。
「皆の者。今日はよく戦ってくれた。今回の戦いは私達の勝利だ。そして!新たなる英雄も生まれた。これは喜ばしいことだ。と言っても戦争が終わったわけじゃない。明日からまた、厳しい日が続くだろう。しかし今夜は楽しんでいってくれ。乾杯!」
『乾杯!』
ハドルフさんの掛け声でパーティが始まった。貴族達は我先にと国王陛下の元へ挨拶に行く。
「落ち着いたら行くか」
「それでいいのかよ」
「逆にあれだけ並んでたらゆっくり挨拶も出来やしないからな。」
「ふ〜ん」
それからしばらくすると列がすいてきたのでクロスフィード家も挨拶に行くことにした。そして並んでから数分後挨拶する時が来た。
「国王陛下、此度の勝利おめでとうございます」
「何を言う、そなたらの奮戦があったからだ。こちらこそ感謝する。しかし、まだ戦争が終わったわけではない。これからも頼むよ」
「もちろんです」
親父とハドルフさんが話終えると次は俺の方に向いた。
「久しぶりだね。アルト君」
「お久しぶりです、国王陛下。国王就任の際は挨拶に来れず申し訳ございませんでした。改めて国王就任おめでとうございます」
「ありがとう。5年前も君に助けられたけど今回も助けられてしまったね。感謝する。旅はどうだった?面白いものでも見つけられたかい?」
「はい、様々な地に赴いて参りました。興味深いものが多くありました。」
「そうか。それは良かった。後で是非話しがしたい。時間は取れるかい?」
「もちろんでございます」
「ああ、それと聞いた限りでは新しい仲間が出来たと聞いたのだが、この場には居ないのかい?」
「あまりこのような場所に連れて来るようなものではありませんし、お世辞にも礼儀作法が出来ているとは言えないもので。セバスチェン殿に王城の一室を借りて休ませております」
「そうか。後で是非その人達とも話がしてみたい。」
「かしこまりました。後ほどご紹介致します」
「ありがとう」
そしてそのまま俺達は去っていった。
「話はしなくてよかったのか?」
「後で嫌という話すことになるよ」
俺達が挨拶を終えたあとアルペリーニさんとその家族がやってきた。
「エルヴィン」
「お、アルペリーニ。捕縛お疲れ様」
「人数がかなり多かったからな。狭い牢屋に5人も入れてやっと全員入れたよ」
「あの中に5人はきついな。どうしたものか」
そんなふうに親父達が話していると、ほかの場所からひとつの家族が来た。その中には綺麗だが、ムスッとした顔の女の子もいる。どっかで見たことあるような気もするが・・・?
「お疲れ様、二人とも」
「ん?おお!レイじゃねぇか。」
ん?レイ?親父がレイって呼ぶのって確か・・・・・・
「実際どうなんだ?戦況の方は?」
「ん〜あんまし言いたくはないが、良いとは言えない状況だな。今回は勝ったとはいえ、南と西が征服されてるのは今も変わらないからな。」
「そうか、まあ今まで負け続きだったんだ。今回勝てたことを喜ぼう。それはそうともしかしてその子は・・・」
「そう言えば2人は会うの初めてだったな。こいつは俺の息子のアルベルトだ。5年前失踪したやつだな」
「うぐ、それは言うなよな」
「それでこっちはレイテンス・ファフリア。」
やっぱりそうだ、ファフリア子爵。ということは後ろにいる女の子は・・・!
「もしかして・・・レイラ・・・か?」
「・・・はい」
レイラ・・・レイテンスさんの娘のレイチェルはムスッとした顔で答えた。
「いやぁ、久しぶりだな。どうだ?最近は」
俺は明るく聞くとレイチェルは怒った。
「どうだ?ではありません!今まで何してたんですか!急に居なくなって!」
ポカポカと俺の胸を叩く。
おお、これが噂に聞くポカポカ叩き。
俺を責めたてる声が続いていたがだんだんとその声は弱々しくなって行った。
「・・・心配したん・・・ですよ?なんで私達に何も言ってくれなかったんですか?」
「ごめん。何も言わずに出て行ったのは悪いと思ってる。本当にごめん。全部押し付けちゃったもんな」
「本当ですよ。ペルシア王女の思い付きを止めるのハドラー王子と私じゃすごい大変だったんですよ?」
・・・そこか!
「あ、ああ。ごめん。これからは絶対にそんなことはしないからさ。な?」
「・・・分かりました。けど次やったら許しませんからね」
「はい」
仲直りしたところで俺は親父がニヤニヤしているのに気がついた。
「なんだよ?」
「いやぁ、アルトも隅に置けないなぁと思ってね。」
「どういうことだァ?あ″ぁ?」
「ごめんなさい」
その後家族やアルペリーニさん達と話しながらパーティは終わった。
宰相であるキキリクさんがそう言うと奥の扉から国王になったハドルフさんとアシュレイ達王族が出てくる。
その中にはもちろんハドラーやペルシアもいる。
「皆の者。今日はよく戦ってくれた。今回の戦いは私達の勝利だ。そして!新たなる英雄も生まれた。これは喜ばしいことだ。と言っても戦争が終わったわけじゃない。明日からまた、厳しい日が続くだろう。しかし今夜は楽しんでいってくれ。乾杯!」
『乾杯!』
ハドルフさんの掛け声でパーティが始まった。貴族達は我先にと国王陛下の元へ挨拶に行く。
「落ち着いたら行くか」
「それでいいのかよ」
「逆にあれだけ並んでたらゆっくり挨拶も出来やしないからな。」
「ふ〜ん」
それからしばらくすると列がすいてきたのでクロスフィード家も挨拶に行くことにした。そして並んでから数分後挨拶する時が来た。
「国王陛下、此度の勝利おめでとうございます」
「何を言う、そなたらの奮戦があったからだ。こちらこそ感謝する。しかし、まだ戦争が終わったわけではない。これからも頼むよ」
「もちろんです」
親父とハドルフさんが話終えると次は俺の方に向いた。
「久しぶりだね。アルト君」
「お久しぶりです、国王陛下。国王就任の際は挨拶に来れず申し訳ございませんでした。改めて国王就任おめでとうございます」
「ありがとう。5年前も君に助けられたけど今回も助けられてしまったね。感謝する。旅はどうだった?面白いものでも見つけられたかい?」
「はい、様々な地に赴いて参りました。興味深いものが多くありました。」
「そうか。それは良かった。後で是非話しがしたい。時間は取れるかい?」
「もちろんでございます」
「ああ、それと聞いた限りでは新しい仲間が出来たと聞いたのだが、この場には居ないのかい?」
「あまりこのような場所に連れて来るようなものではありませんし、お世辞にも礼儀作法が出来ているとは言えないもので。セバスチェン殿に王城の一室を借りて休ませております」
「そうか。後で是非その人達とも話がしてみたい。」
「かしこまりました。後ほどご紹介致します」
「ありがとう」
そしてそのまま俺達は去っていった。
「話はしなくてよかったのか?」
「後で嫌という話すことになるよ」
俺達が挨拶を終えたあとアルペリーニさんとその家族がやってきた。
「エルヴィン」
「お、アルペリーニ。捕縛お疲れ様」
「人数がかなり多かったからな。狭い牢屋に5人も入れてやっと全員入れたよ」
「あの中に5人はきついな。どうしたものか」
そんなふうに親父達が話していると、ほかの場所からひとつの家族が来た。その中には綺麗だが、ムスッとした顔の女の子もいる。どっかで見たことあるような気もするが・・・?
「お疲れ様、二人とも」
「ん?おお!レイじゃねぇか。」
ん?レイ?親父がレイって呼ぶのって確か・・・・・・
「実際どうなんだ?戦況の方は?」
「ん〜あんまし言いたくはないが、良いとは言えない状況だな。今回は勝ったとはいえ、南と西が征服されてるのは今も変わらないからな。」
「そうか、まあ今まで負け続きだったんだ。今回勝てたことを喜ぼう。それはそうともしかしてその子は・・・」
「そう言えば2人は会うの初めてだったな。こいつは俺の息子のアルベルトだ。5年前失踪したやつだな」
「うぐ、それは言うなよな」
「それでこっちはレイテンス・ファフリア。」
やっぱりそうだ、ファフリア子爵。ということは後ろにいる女の子は・・・!
「もしかして・・・レイラ・・・か?」
「・・・はい」
レイラ・・・レイテンスさんの娘のレイチェルはムスッとした顔で答えた。
「いやぁ、久しぶりだな。どうだ?最近は」
俺は明るく聞くとレイチェルは怒った。
「どうだ?ではありません!今まで何してたんですか!急に居なくなって!」
ポカポカと俺の胸を叩く。
おお、これが噂に聞くポカポカ叩き。
俺を責めたてる声が続いていたがだんだんとその声は弱々しくなって行った。
「・・・心配したん・・・ですよ?なんで私達に何も言ってくれなかったんですか?」
「ごめん。何も言わずに出て行ったのは悪いと思ってる。本当にごめん。全部押し付けちゃったもんな」
「本当ですよ。ペルシア王女の思い付きを止めるのハドラー王子と私じゃすごい大変だったんですよ?」
・・・そこか!
「あ、ああ。ごめん。これからは絶対にそんなことはしないからさ。な?」
「・・・分かりました。けど次やったら許しませんからね」
「はい」
仲直りしたところで俺は親父がニヤニヤしているのに気がついた。
「なんだよ?」
「いやぁ、アルトも隅に置けないなぁと思ってね。」
「どういうことだァ?あ″ぁ?」
「ごめんなさい」
その後家族やアルペリーニさん達と話しながらパーティは終わった。
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コメント
ユーノ
>>>華羅朱さん
このたび→此度(このたび、こたび)、此の度(このたび)、この度(このたび)
色々表記ありますが、作者さんの書き方でもあってますよ
私事ですが、私のイメージだと「此度(こたび)」と言うと偉い人が使ってるイメージですね
逆に私は「此の度」はあまり使わずに「この度」や「このたび」など使うことが多いです
華羅朱
此度→此の度だと思います