漆黒王の英雄譚
第2話 謎の男
エルヴィンがドラゴンゾンビ討伐に向かった頃、ガムストロ大帝国帝都ガムスタシアのはるか上空。そこにその人間はいた。
人間は巨大な黄金の竜にのっている。その人間の後ろには何人かの人影がある。
「確かここが帝都だったな」
その人間ははるか下方にある帝都ガムスタシアを見る。
「はい。情報ではあそこですね。これはやはり・・・・・・」
いちばん近くにいる人影が答えた。
「ああ、いるな。奴らが。いや、奴らの仲間が・・・と言った方がいいかな?」
その城から感じる邪悪な気配に人影は顔を顰める。
「どう致しますか?王都には既に帝国が攻めていること事ですが」
「まだ手を出すには早い。」
「そうですね。それでは戻りますか?」
「そうだな、戻るか。5年ぶりの故郷に」
「はい。アルト様」
その人間、アルベルトは黄金の竜に合図を送って移動を開始した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「はァァァァ!!!」
エルヴィンは槍から黒い雷を放つ。
その雷はドラゴンゾンビの腐った肉に当たり焼き焦がす。
「グラァァァァァァ!!!」
自分の肉が焼ける感触と痛みにドラゴンゾンビは苦しみの声を上げる。
既にドラゴンゾンビの体は当初エルヴィンが出た時よりもかなりボロボロになっていて羽は最初に焼き切られている。
「グルルルルルゥゥゥゥゥ・・・!!」
ドラゴンゾンビはその巨体を動かして爪を振るうが、その動きはエルヴィンの速さよりも遅い。
その爪を避けるとエルヴィンは空中に高く飛び上がった。
「時間がないんでな。次で決めさせてもらう!」
エルヴィンの黒雷がエルヴィンの持つ槍に集まっていく。
「貫き滅せ!黒雷の滅槍!!!」
そしてその槍を力強く投げた。槍は一筋の大きな黒い雷隣ドラゴンゾンビを貫き一瞬にして塵に変えてしまった。
「はぁ、はぁ、はぁ、さすがにきついな」
エルヴィンは地面に着地したあと魔纏武装術は解け生身の状態に戻ってしまった。
しかしエルヴィンがいる場所は敵軍の後方。味方はいなく、周りには敵ばかり。巻き込まれないようにいた敵兵達はすぐさまエルヴィンを囲んだ。
「やべぇ、ちょっとミスったかな・・・・・・」
エルヴィンは荒い息のまま槍を構える。
そして沈黙がしばらく続いた時突然一人の男が現れた。
「な!貴様どこから!!」
敵の兵士は突然現れたフードの男に驚く。
「どこでもいいだろ?そんなもん。それよりもあんたがエルヴィンさんか?」
「あ、ああ、そうだが・・・お前は一体・・・・・・」
「詳しい話はあとだ。今はここから離れるぜ。」
「わ、わかった。けど一体どうやって?周りは全て囲まれている。」
エルヴィンはどうやら敵ではないということだけは分かったので警戒を緩める。
「全員、絶対逃がすな!動けば殺すぞ!」
「おお、怖い怖い。あんまり戦うのは得意じゃないんだけどな。リーダーも言ってくれるぜまったく・・・」
そう言って魔力を放出しはじめる。その魔力の多さにエルヴィンは驚き、敵兵達は後ずさる。
「それじゃあな。ああ、そうそう。可哀想なお前達に忠告だ。今のうちに逃げておくのが賢明だぜ」
そう言って男は魔法を発動した。
「あばよ。転移」
それと同時にエルヴィンの姿はその場から消えた。
エルヴィンは気がつくとアシュレイ達が戦う砦の中にいた。
「こ、ここは・・・」
「え?あんたの味方の陣地じゃなかったか?」
「いや、ここだが。今のは転移魔法か?」
「ああ、あんまり転移ってのはしねぇがうまく行ったわ。」
そんなのでいいのかとエルヴィンは思うがそんなことを言ってる暇はなかった。
「え、エルヴィン副団長?!」
すぐさまアシュレイが来たのだ。
「魔力が感知されたので来てみたら副団長だったんですか、一体どうやってあの場所から・・・直ぐに援軍を送ろうと思っていたのですが・・・それにそちらの方は・・・?」
アシュレイは男に目を送る。その目には警戒の色もやどっていた。
「おお、そんな怖い目で見ないでくれよ。それよりもあなたがアシュレイ王女殿下ですか?」
「ええ、そうです。あなたは?」
「ええっと俺は・・・まあ、名乗るほどの名前はないですよ。俺はある人にお願いされて来ただけですから」
「ある人?」
「そのうち来ます。それと旦那からの伝言で「直ぐに軍を撤退させてくれ」だそうです。」
「は?一体どう言う・・・?」
それから先は言うことが出来なかった。
敵が砦の中に入ってきたのだ。
「ッ!!副団長は直ぐに王都まで撤退してください!」
「いや、俺もまだ戦える。大丈夫だ」
「分かりました。あなたはどうし・・・あれ?」
アシュレイはエルヴィンを送ってきた男に声をかけたが既にその場にはいなかった。
それから30分もしないうちにアシュレイ達は撤退することになった。帝国側から援軍が来てしまい、完全に押し負けてしまったのだ。
戦場は王都周辺に移ることとなってしまった。
人間は巨大な黄金の竜にのっている。その人間の後ろには何人かの人影がある。
「確かここが帝都だったな」
その人間ははるか下方にある帝都ガムスタシアを見る。
「はい。情報ではあそこですね。これはやはり・・・・・・」
いちばん近くにいる人影が答えた。
「ああ、いるな。奴らが。いや、奴らの仲間が・・・と言った方がいいかな?」
その城から感じる邪悪な気配に人影は顔を顰める。
「どう致しますか?王都には既に帝国が攻めていること事ですが」
「まだ手を出すには早い。」
「そうですね。それでは戻りますか?」
「そうだな、戻るか。5年ぶりの故郷に」
「はい。アルト様」
その人間、アルベルトは黄金の竜に合図を送って移動を開始した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「はァァァァ!!!」
エルヴィンは槍から黒い雷を放つ。
その雷はドラゴンゾンビの腐った肉に当たり焼き焦がす。
「グラァァァァァァ!!!」
自分の肉が焼ける感触と痛みにドラゴンゾンビは苦しみの声を上げる。
既にドラゴンゾンビの体は当初エルヴィンが出た時よりもかなりボロボロになっていて羽は最初に焼き切られている。
「グルルルルルゥゥゥゥゥ・・・!!」
ドラゴンゾンビはその巨体を動かして爪を振るうが、その動きはエルヴィンの速さよりも遅い。
その爪を避けるとエルヴィンは空中に高く飛び上がった。
「時間がないんでな。次で決めさせてもらう!」
エルヴィンの黒雷がエルヴィンの持つ槍に集まっていく。
「貫き滅せ!黒雷の滅槍!!!」
そしてその槍を力強く投げた。槍は一筋の大きな黒い雷隣ドラゴンゾンビを貫き一瞬にして塵に変えてしまった。
「はぁ、はぁ、はぁ、さすがにきついな」
エルヴィンは地面に着地したあと魔纏武装術は解け生身の状態に戻ってしまった。
しかしエルヴィンがいる場所は敵軍の後方。味方はいなく、周りには敵ばかり。巻き込まれないようにいた敵兵達はすぐさまエルヴィンを囲んだ。
「やべぇ、ちょっとミスったかな・・・・・・」
エルヴィンは荒い息のまま槍を構える。
そして沈黙がしばらく続いた時突然一人の男が現れた。
「な!貴様どこから!!」
敵の兵士は突然現れたフードの男に驚く。
「どこでもいいだろ?そんなもん。それよりもあんたがエルヴィンさんか?」
「あ、ああ、そうだが・・・お前は一体・・・・・・」
「詳しい話はあとだ。今はここから離れるぜ。」
「わ、わかった。けど一体どうやって?周りは全て囲まれている。」
エルヴィンはどうやら敵ではないということだけは分かったので警戒を緩める。
「全員、絶対逃がすな!動けば殺すぞ!」
「おお、怖い怖い。あんまり戦うのは得意じゃないんだけどな。リーダーも言ってくれるぜまったく・・・」
そう言って魔力を放出しはじめる。その魔力の多さにエルヴィンは驚き、敵兵達は後ずさる。
「それじゃあな。ああ、そうそう。可哀想なお前達に忠告だ。今のうちに逃げておくのが賢明だぜ」
そう言って男は魔法を発動した。
「あばよ。転移」
それと同時にエルヴィンの姿はその場から消えた。
エルヴィンは気がつくとアシュレイ達が戦う砦の中にいた。
「こ、ここは・・・」
「え?あんたの味方の陣地じゃなかったか?」
「いや、ここだが。今のは転移魔法か?」
「ああ、あんまり転移ってのはしねぇがうまく行ったわ。」
そんなのでいいのかとエルヴィンは思うがそんなことを言ってる暇はなかった。
「え、エルヴィン副団長?!」
すぐさまアシュレイが来たのだ。
「魔力が感知されたので来てみたら副団長だったんですか、一体どうやってあの場所から・・・直ぐに援軍を送ろうと思っていたのですが・・・それにそちらの方は・・・?」
アシュレイは男に目を送る。その目には警戒の色もやどっていた。
「おお、そんな怖い目で見ないでくれよ。それよりもあなたがアシュレイ王女殿下ですか?」
「ええ、そうです。あなたは?」
「ええっと俺は・・・まあ、名乗るほどの名前はないですよ。俺はある人にお願いされて来ただけですから」
「ある人?」
「そのうち来ます。それと旦那からの伝言で「直ぐに軍を撤退させてくれ」だそうです。」
「は?一体どう言う・・・?」
それから先は言うことが出来なかった。
敵が砦の中に入ってきたのだ。
「ッ!!副団長は直ぐに王都まで撤退してください!」
「いや、俺もまだ戦える。大丈夫だ」
「分かりました。あなたはどうし・・・あれ?」
アシュレイはエルヴィンを送ってきた男に声をかけたが既にその場にはいなかった。
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コメント
kapi
頑張って下さい
まっち〜
できれば、もっと速いペースで出して欲しいです!