漆黒王の英雄譚
第46話 決着
リヒトとオスカーはアルトから貰った魔力で拘束魔法を発動させアルトが倒した犯罪者を拘束していた。
「これで全員ですね」
「そうみたいだな」
リヒトはオスカーと共に未だ気絶している犯罪者達を1箇所に集める。
「オスカー、その男にずっと電気を流しているのは何故ですか?」
そう、オスカーはずっとシュメールに対し人間が気絶する程度の電気を定期的に流していたのだ。
「こいつは再生系のスキルがあるみたいでな、念の為だよ念の為」
「なるほど」
それから5分ほどしてアルトが起きた。
「ふぁぁぁ」
「大丈夫ですか?アルト様」
「うん、大丈夫。それよりも拘束してくれた?」
「もちろんです。再生スキルを持つ男はオスカーが定期的に気絶させています」
「分かった。それにしてもなんでこんなに犯罪者達が出てきたんだ?」
「先程の爆発によって牢が壊れたのでしょうか?」
「多分そうだろうけど・・・ここの牢屋ってそんなにやばい人達を入れてる人達だったのか?」
「分かりませんが、あれほどの強さですから恐らく特別な犯罪者を収容していたのかもしれませんね」
「ふーん」
「それにしてもエルヴィン様は遅いですね。先程の爆発からかなり経っているのにまだ来ないなんて」
「それな、超遅い。息子がこんなに頑張って犯罪者達を鎮圧したって言うのに何やってんだか?」
すると、リヒトが来た方からイグニス達がやってきた。
「アルト様、遅れて申し訳ございません」
「別にいいけどなんでこんな所に?」
「はい。怪我をしていた者達の治療は全て終わり、被害の無い安全な場所に運んだところ騎士の方達がいらっしゃったので預けてきました」
「騎士の人たち?第一騎士団だった?」
「すみません、そこまでは。しかしエルヴィン様はいませんでしたよ?」
「そっか。まあ、ここの鎮圧は終わったし、この犯罪者たちをどうするかなんだけど」
俺は拘束され地面に座らされている犯罪者達を見る。
未だに気絶している奴が殆どでソルがチョンチョンと触っている。
「ソル、辞めておけ。それよりもどうすっかな。」
俺が困り果てていると突然近くの瓦礫が爆散して土煙から二人の男が出てきた。
片方は第一騎士団の鎧を着て魔槍を持った金髪の男。
もう片方は緑色の髪をしていて目つきの悪く腕に魔力を纏った男だった。
「親父?!」
「アルト?!!」
思いもしない出現に互いに驚く。
エルヴィンはジャックと切り結ぶ。
「なんでこんな所に!」
「何って爆発があったから来たら犯罪者共がいたから倒したんだよ。それで親父達が来るのを待ってたら今来た」
「なるほど・・・な!」
親父は敵を蹴り飛ばすと距離を取って構えた。
「手伝おうか?」
「いや、まだ全然本気じゃないし大丈夫だ。」
「そんなやつさっさと倒してくれよー」
「わかったわかった」
親父は敵に向かって構える。
そして魔力を高め腕と足に纏った。
それはアルベルトの雷帝の聖鎧の部分魔装版。
「部分魔纏武装術 雷公の黒鎧!!」
しかしそれはアルベルトのそれとは全く違った。確かに未だ部分的にしか纏えていないがそれを置いても違った。
「俺なりに改良してみたわ」
「黒い雷・・・!」
そう、エルヴィンが纏っていたのは黒い雷で出来た鎧だった。
「完全なるオリジナルだぜ」
「すげえな」
流石のアルトもまさか自分に合わせて改良してしまうとは思いもしなかった。
それは何故か、最初からこれはアルトに合わせて作られた技だったからだ。
それを自分の力でエルヴィン仕様に変えてしまったのだ。まさに天才と言っても過言ではない。
「さて、話はこれくらいにしてさっさと決着つけちまうか。」
そして次の瞬間エルヴィンは雷速で移動し一瞬にして敵の急所ギリギリを突き刺し、行動不能にした。
「出来るんだったら最初からやれっての」
「これのスピードは早すぎて制御しきれるわけじゃないから相手の様子をしっかりと見なきゃ行けないんだよ。」
こうして事件は一旦の収束を見せたのだった。
???sideーーー
「あれが神の使徒か・・・・・・凄まじいな」
その男はアルベルト達からそう遠くない所にいた。
「さて、あの男の依頼も終わったことだし。次は何をして遊ぼうかな」
「これで全員ですね」
「そうみたいだな」
リヒトはオスカーと共に未だ気絶している犯罪者達を1箇所に集める。
「オスカー、その男にずっと電気を流しているのは何故ですか?」
そう、オスカーはずっとシュメールに対し人間が気絶する程度の電気を定期的に流していたのだ。
「こいつは再生系のスキルがあるみたいでな、念の為だよ念の為」
「なるほど」
それから5分ほどしてアルトが起きた。
「ふぁぁぁ」
「大丈夫ですか?アルト様」
「うん、大丈夫。それよりも拘束してくれた?」
「もちろんです。再生スキルを持つ男はオスカーが定期的に気絶させています」
「分かった。それにしてもなんでこんなに犯罪者達が出てきたんだ?」
「先程の爆発によって牢が壊れたのでしょうか?」
「多分そうだろうけど・・・ここの牢屋ってそんなにやばい人達を入れてる人達だったのか?」
「分かりませんが、あれほどの強さですから恐らく特別な犯罪者を収容していたのかもしれませんね」
「ふーん」
「それにしてもエルヴィン様は遅いですね。先程の爆発からかなり経っているのにまだ来ないなんて」
「それな、超遅い。息子がこんなに頑張って犯罪者達を鎮圧したって言うのに何やってんだか?」
すると、リヒトが来た方からイグニス達がやってきた。
「アルト様、遅れて申し訳ございません」
「別にいいけどなんでこんな所に?」
「はい。怪我をしていた者達の治療は全て終わり、被害の無い安全な場所に運んだところ騎士の方達がいらっしゃったので預けてきました」
「騎士の人たち?第一騎士団だった?」
「すみません、そこまでは。しかしエルヴィン様はいませんでしたよ?」
「そっか。まあ、ここの鎮圧は終わったし、この犯罪者たちをどうするかなんだけど」
俺は拘束され地面に座らされている犯罪者達を見る。
未だに気絶している奴が殆どでソルがチョンチョンと触っている。
「ソル、辞めておけ。それよりもどうすっかな。」
俺が困り果てていると突然近くの瓦礫が爆散して土煙から二人の男が出てきた。
片方は第一騎士団の鎧を着て魔槍を持った金髪の男。
もう片方は緑色の髪をしていて目つきの悪く腕に魔力を纏った男だった。
「親父?!」
「アルト?!!」
思いもしない出現に互いに驚く。
エルヴィンはジャックと切り結ぶ。
「なんでこんな所に!」
「何って爆発があったから来たら犯罪者共がいたから倒したんだよ。それで親父達が来るのを待ってたら今来た」
「なるほど・・・な!」
親父は敵を蹴り飛ばすと距離を取って構えた。
「手伝おうか?」
「いや、まだ全然本気じゃないし大丈夫だ。」
「そんなやつさっさと倒してくれよー」
「わかったわかった」
親父は敵に向かって構える。
そして魔力を高め腕と足に纏った。
それはアルベルトの雷帝の聖鎧の部分魔装版。
「部分魔纏武装術 雷公の黒鎧!!」
しかしそれはアルベルトのそれとは全く違った。確かに未だ部分的にしか纏えていないがそれを置いても違った。
「俺なりに改良してみたわ」
「黒い雷・・・!」
そう、エルヴィンが纏っていたのは黒い雷で出来た鎧だった。
「完全なるオリジナルだぜ」
「すげえな」
流石のアルトもまさか自分に合わせて改良してしまうとは思いもしなかった。
それは何故か、最初からこれはアルトに合わせて作られた技だったからだ。
それを自分の力でエルヴィン仕様に変えてしまったのだ。まさに天才と言っても過言ではない。
「さて、話はこれくらいにしてさっさと決着つけちまうか。」
そして次の瞬間エルヴィンは雷速で移動し一瞬にして敵の急所ギリギリを突き刺し、行動不能にした。
「出来るんだったら最初からやれっての」
「これのスピードは早すぎて制御しきれるわけじゃないから相手の様子をしっかりと見なきゃ行けないんだよ。」
こうして事件は一旦の収束を見せたのだった。
???sideーーー
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