漆黒王の英雄譚
第41話 双星の使徒 その2
俺達は部屋の中に入った。
部屋の中では少年はベットの上で寝ていて、少女はそれに寄り添うように付き添っている。ただ、その目には希望の光はない。
「クラウ・・・これって・・・」
「ええ、呪いだと思われます」
後ろでアシュレイとクラウディアさんが話す。
「リヒト、これは呪いなのか?」
「アルト様も分かっているでしょう。これは呪いなどではありません」
リヒトはそう断言した。
まあ、それは分かっていた。
これは副作用と言った方が正しいということを。
「え!これって呪いじゃないの?」
アシュレイは驚いたようにそう言う。
もちろん、クラウディアさんもリリスもそう思っていたようで、驚きの声を上げる。
「これは呪いなんかじゃない。これは列記とした紋章さ。」
「列記とした?」
「そう。この少年と少女の右手の甲から出ている紋章はとある印だと思う」
「とある印?」
「多分このふたりは俺と同じような・・・・・・神の使徒だ」
そう告げた瞬間後ろの3人は驚きに目を染める。
「か、神の使徒って・・・アルト君のことじゃないの?」
「まあ、俺は神々の神徒っていう特別な位にあるから少し違うけど、この2人は神の使徒・・・いや、星の使徒と言った方がいいかな」
「なんかよくわからないけど、その星の使徒って言うのの印がこの黒いのと白いのなの?」
「多分ね」
俺がこの2人が使徒と言ったのは理由があってもちろん適当に言ってる訳ではなく、ステータスを見て言った言葉だ。
名前: アルヘナ
種族: 人族
位階: 3
能力: D
-筋力 E
-体力 E
-知力 D
-敏速 D
-器用 D
-魔法行使力 D
  
魔法適性: 星雲
スキル: 双星スキル【神聖星雲】
耐性: 攻撃魔法耐性
状態: 不幸
称号: 双星の使徒
加護: 双星の加護
名前: カストル
種族: 人族
位階: 2
能力: D
-筋力 D
-体力 D
-知力 E
-敏速 D
-器用 E
-魔法行使力 D
  
魔法適性: 星雲
スキル: 暗黒星雲
耐性: 物理攻撃耐性
状態: 不幸
称号: 双星の使徒
加護: 双星の加護
最初のが少女のステータスで次のが少年のステータスだ。
双星の使徒・・・・・・馬車の中で【世界の瞳】を使ってある程度調べてみた。
正直根本からの情報が多すぎて掻い摘んで説明すると、
1、まずこの今俺達がいる星は元々双子星だった。
2、ところが、ある時片方の星が滅亡しそうになった。
3、それを互いの星の意思の力で一体化させ、現在のアフィリアが生まれた。
4、双星の使徒とはその星の意思が選定した星の使徒
5、最初は共に同じ力を持った者が使徒となるはずだった。
6、しかし、滅亡しかけていた星の星の使徒は黒の力を持つようになってしまった。
7、さらに星の意思は双子だったが為に親和性の高いふたりを選ばなくてはならなかった。
8、その結果黒の星の使徒と白の星の使徒は兄弟や双子が多く、親和性が高いため白の星の使徒にも影響を及ぼすことになってしまった。
9、そして何故今まで星の使徒が表に出てこなかったのかと言うと、黒の星の使徒の紋章は呪いと間違えられ殺され、白の星の使徒も似たような紋章を持っているので奇妙がられ殺されていたからだ。
少し長くなってしまったがご理解頂けただろうか。詳細はもしかしたらまた今度説明するかもしれない。
その事をアシュレイ達に言うと、はたまた難しい顔をする。
「そんなことがあったなんて」
「俺も驚いたよ。リヒトに解呪魔法をかけてもらったんだけど解けなくて。俺の魔力回路が普通に使えたら何とかなるんだけど、使えないからなぁ」
「その世界の瞳?っていうスキルで解き方を調べることは出来ないの?」
「うーん、やってみたんだけど・・・・・・」
「何か問題でもあったの?」
「何とかするにはかなり膨大な魔力が必要になってきちゃったんだよね」
「どれくらいの魔力なの?」
この時アシュレイは自分くらいの量だと思っていたのだろう。俺が発した言葉に声も出ないくらい驚いた。
「アシュレイの魔力量と比較すると恐らく約50倍以上必要になる」
そう、アシュレイの魔力を全て捻り出したとしても50倍以下にはならない。
俺の魔力量の約2倍くらいだろう。
「けど、そんなに魔力を入れたらこの子の体は・・・・・・」
「まあ、肉体が膨大な魔力に耐えきれずに崩壊しちゃうね」
「そ、そんな・・・」
「けど、どうやらその魔力は星の意思に対しての供物らしい」
「供物?」
「星の意思だって魔力を有している。それは星脈と言って世界のあちこちに張り巡らされている。それで、星の意思に魔力を献上することでしっかりとした使徒となる。そう検索結果には出てた」
「それ以外に方法はないの?」
「今のところ見つかってないな・・・」
「そんな・・・・・・」
全員が悲しそうな顔をする。
「まあ、どうにかして俺の魔力回路を治してみせるさ。そうすれば正攻法で解放できる。」
「無理はしないでください」
「わかってるよ」
その後1度各自屋敷に戻った。買った奴隷達は屋敷は既に俺のものなので自由に使っていいと言ってある。双子もウェンティスを残してきたから大丈夫だと思う。
明日は屋敷に必要な家具や出来れば魔道具なんかを見に行きたい。
部屋の中では少年はベットの上で寝ていて、少女はそれに寄り添うように付き添っている。ただ、その目には希望の光はない。
「クラウ・・・これって・・・」
「ええ、呪いだと思われます」
後ろでアシュレイとクラウディアさんが話す。
「リヒト、これは呪いなのか?」
「アルト様も分かっているでしょう。これは呪いなどではありません」
リヒトはそう断言した。
まあ、それは分かっていた。
これは副作用と言った方が正しいということを。
「え!これって呪いじゃないの?」
アシュレイは驚いたようにそう言う。
もちろん、クラウディアさんもリリスもそう思っていたようで、驚きの声を上げる。
「これは呪いなんかじゃない。これは列記とした紋章さ。」
「列記とした?」
「そう。この少年と少女の右手の甲から出ている紋章はとある印だと思う」
「とある印?」
「多分このふたりは俺と同じような・・・・・・神の使徒だ」
そう告げた瞬間後ろの3人は驚きに目を染める。
「か、神の使徒って・・・アルト君のことじゃないの?」
「まあ、俺は神々の神徒っていう特別な位にあるから少し違うけど、この2人は神の使徒・・・いや、星の使徒と言った方がいいかな」
「なんかよくわからないけど、その星の使徒って言うのの印がこの黒いのと白いのなの?」
「多分ね」
俺がこの2人が使徒と言ったのは理由があってもちろん適当に言ってる訳ではなく、ステータスを見て言った言葉だ。
名前: アルヘナ
種族: 人族
位階: 3
能力: D
-筋力 E
-体力 E
-知力 D
-敏速 D
-器用 D
-魔法行使力 D
  
魔法適性: 星雲
スキル: 双星スキル【神聖星雲】
耐性: 攻撃魔法耐性
状態: 不幸
称号: 双星の使徒
加護: 双星の加護
名前: カストル
種族: 人族
位階: 2
能力: D
-筋力 D
-体力 D
-知力 E
-敏速 D
-器用 E
-魔法行使力 D
  
魔法適性: 星雲
スキル: 暗黒星雲
耐性: 物理攻撃耐性
状態: 不幸
称号: 双星の使徒
加護: 双星の加護
最初のが少女のステータスで次のが少年のステータスだ。
双星の使徒・・・・・・馬車の中で【世界の瞳】を使ってある程度調べてみた。
正直根本からの情報が多すぎて掻い摘んで説明すると、
1、まずこの今俺達がいる星は元々双子星だった。
2、ところが、ある時片方の星が滅亡しそうになった。
3、それを互いの星の意思の力で一体化させ、現在のアフィリアが生まれた。
4、双星の使徒とはその星の意思が選定した星の使徒
5、最初は共に同じ力を持った者が使徒となるはずだった。
6、しかし、滅亡しかけていた星の星の使徒は黒の力を持つようになってしまった。
7、さらに星の意思は双子だったが為に親和性の高いふたりを選ばなくてはならなかった。
8、その結果黒の星の使徒と白の星の使徒は兄弟や双子が多く、親和性が高いため白の星の使徒にも影響を及ぼすことになってしまった。
9、そして何故今まで星の使徒が表に出てこなかったのかと言うと、黒の星の使徒の紋章は呪いと間違えられ殺され、白の星の使徒も似たような紋章を持っているので奇妙がられ殺されていたからだ。
少し長くなってしまったがご理解頂けただろうか。詳細はもしかしたらまた今度説明するかもしれない。
その事をアシュレイ達に言うと、はたまた難しい顔をする。
「そんなことがあったなんて」
「俺も驚いたよ。リヒトに解呪魔法をかけてもらったんだけど解けなくて。俺の魔力回路が普通に使えたら何とかなるんだけど、使えないからなぁ」
「その世界の瞳?っていうスキルで解き方を調べることは出来ないの?」
「うーん、やってみたんだけど・・・・・・」
「何か問題でもあったの?」
「何とかするにはかなり膨大な魔力が必要になってきちゃったんだよね」
「どれくらいの魔力なの?」
この時アシュレイは自分くらいの量だと思っていたのだろう。俺が発した言葉に声も出ないくらい驚いた。
「アシュレイの魔力量と比較すると恐らく約50倍以上必要になる」
そう、アシュレイの魔力を全て捻り出したとしても50倍以下にはならない。
俺の魔力量の約2倍くらいだろう。
「けど、そんなに魔力を入れたらこの子の体は・・・・・・」
「まあ、肉体が膨大な魔力に耐えきれずに崩壊しちゃうね」
「そ、そんな・・・」
「けど、どうやらその魔力は星の意思に対しての供物らしい」
「供物?」
「星の意思だって魔力を有している。それは星脈と言って世界のあちこちに張り巡らされている。それで、星の意思に魔力を献上することでしっかりとした使徒となる。そう検索結果には出てた」
「それ以外に方法はないの?」
「今のところ見つかってないな・・・」
「そんな・・・・・・」
全員が悲しそうな顔をする。
「まあ、どうにかして俺の魔力回路を治してみせるさ。そうすれば正攻法で解放できる。」
「無理はしないでください」
「わかってるよ」
その後1度各自屋敷に戻った。買った奴隷達は屋敷は既に俺のものなので自由に使っていいと言ってある。双子もウェンティスを残してきたから大丈夫だと思う。
明日は屋敷に必要な家具や出来れば魔道具なんかを見に行きたい。
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コメント
ノベルバユーザー328375
それな笑
肉体直した時と同じに直せば良くない?
ノベルバユーザー322464
完全否定使えないの?
ノベルバユーザー305890
続き気になるぅー!