漆黒王の英雄譚
第35話 精霊達の過去と精霊について
「元々私達は7人の神の使徒と契約して邪神の使徒と戦っていました。」
「へぇ〜それは何年前の神の使徒?」
「500年前ほどですね」
500年・・・ウォートニアさんがお世話になった神の使徒と同じ人かな?
「戦いはかなり過激な戦いでした。彼らが守っていた国を何度も襲撃してくる邪神の使徒達に国も疲労し、彼らもかなり疲れていました」
「そんな時、闇の最上位精霊とその契約者にある神からのコンタクトがありました」
「それが邪神です。邪神は話では死んでいるはずなのに何故かその2人に声をかけました」
「もちろん2人は邪神からの誘いを断りました。当たり前です。私達は邪神とその使徒を倒す存在。そんな誘いを受けるはずがありません」
「しかし邪神は2人の心の隙間と傷と底を見切っていました。」
「とある日、2人がたまたま2人で出ている時に2人の邪神の使徒が襲ってきました。」
1人の神の使徒に2人の邪神の使徒か・・・エキューデレベルが2人・・・かなりきついな・・・
「結果、2人は捕らえられてしまいました」
「我らは2人を助け出そうと必死になって戦った。そしてやっと2人にたどり着いた時には既に・・・」
「心が堕ちて邪神の仲間になっていた・・・ということ?」
「はい。結局、元々仲間だった彼らを殺すことが出来ずに封印することになり、こうして500年程が経ちました」
「その封印が今解けかけているってことか・・・」
「そして恐らく一番最初に出てくるのがその2人だと思います。この前の強欲は精神体の一部が切り離されて出てきたものです。まだ完全には解けないでしょう」
「なるほど・・・辛い話をさせてしまったな・・・」
「いえ、神の使徒たる貴方にはしなければならない話でした。」
「そっか。ありがとう」
っていうかリリス遅くない?結構な時間経ってるよ?
試しに扉を開けてみると扉のすぐ隣にリリスはいた。しかもうずくまっている。
「り、リリス?何してるの?」
「あ、アルト様。申し訳ございません。アルト様がついに1人で喋っているのを聞いてしまってもしかして・・・と思って」
「俺の頭がおかしくなったと?」
どうやら精霊達の声は聞こえないらしい。そのせいで勘違いしてしまったみたいだ。
「最近アルト様とても忙しかったので疲れて、幻覚でも見えているのではないかと思ってしまい・・・」
「あ、ああ〜なるほど。いや、そういうことじゃないんだ。そうだな。リリスには知っておいてもらおう。入ってくれ」
「はい」
俺はとりあえず精霊達を紹介した。最初紹介する時リリスに見えるのかと思って心配になったが、精霊は契約すると自分で実体化したり見えるだけだったりコントロールすることが出来るみたいだ。
目の前に精霊が現れた時のリリスはめっちゃ驚いていたけど、ちゃんと説明すると納得してくれた。
「しかし精霊ですか。しかも6人も・・・私複数の精霊と契約している人見た事ないです」
「うーん、俺も聞いたことないな。実際どうなの?複数契約している人っているの?」
「ええ、もちろんです。意外といますよ」
「へぇ、そう言えば精霊って他の属性あるの?」
今出てきたのは7種類だけだしな。他の属性って聞いたことないし。
「ありますよ。例えば水属性から派生して海属性とか、炎属性と土属性から派生して熔岩属性とかですね。基本的に元となる私達から派生して出来た属性が多いです。また違った属性のようなものだと家付き精霊や迷宮精霊などがいます」
「へぇ、そんな精霊がいるんだ。」
「はい」
その後この屋敷でリヒト達をどうするか考えているとちょうどいい所にエルヴィンがやってきた。
「アルト、今いいか?」
「親父?いいけど・・・」
ガチャりと親父が入ってきて俺の部屋を見渡すとポツリとこう言った。
「・・・誰?」
仕方が無くどういう状況か説明すると何とか納得してくれた。
「アルトが精霊使いになるとはな・・・」
「親父の知り合いには精霊使いいないの?」
「ん〜一応いるが・・・」
「どんな人?」
「あー・・・簡単に言うと変な人だな」
「変な人?」
「ああ、変な奴だ。しょっちゅう爆発起こして第2騎士団に何度も来ているぞ」
「へぇ、そんな人がいるんだ」
「まあ、腐れ縁ってやつだけどな」
親父は懐かしそうに何かを思い出しているところに俺は質問をした。
「ところで俺になにか用事あったんでしょ?どうしたの?」
「ああ、ついさっき王城から手紙が来てな。近いうちに来てくれだと。」
「王城に?まあ、分かった」
「一応これ渡しておくな」
親父は懐から王城から来たであろう手紙を俺に渡すと部屋を出ていった。
「あ、親父とどうするか考えておけばよかった・・・」
「へぇ〜それは何年前の神の使徒?」
「500年前ほどですね」
500年・・・ウォートニアさんがお世話になった神の使徒と同じ人かな?
「戦いはかなり過激な戦いでした。彼らが守っていた国を何度も襲撃してくる邪神の使徒達に国も疲労し、彼らもかなり疲れていました」
「そんな時、闇の最上位精霊とその契約者にある神からのコンタクトがありました」
「それが邪神です。邪神は話では死んでいるはずなのに何故かその2人に声をかけました」
「もちろん2人は邪神からの誘いを断りました。当たり前です。私達は邪神とその使徒を倒す存在。そんな誘いを受けるはずがありません」
「しかし邪神は2人の心の隙間と傷と底を見切っていました。」
「とある日、2人がたまたま2人で出ている時に2人の邪神の使徒が襲ってきました。」
1人の神の使徒に2人の邪神の使徒か・・・エキューデレベルが2人・・・かなりきついな・・・
「結果、2人は捕らえられてしまいました」
「我らは2人を助け出そうと必死になって戦った。そしてやっと2人にたどり着いた時には既に・・・」
「心が堕ちて邪神の仲間になっていた・・・ということ?」
「はい。結局、元々仲間だった彼らを殺すことが出来ずに封印することになり、こうして500年程が経ちました」
「その封印が今解けかけているってことか・・・」
「そして恐らく一番最初に出てくるのがその2人だと思います。この前の強欲は精神体の一部が切り離されて出てきたものです。まだ完全には解けないでしょう」
「なるほど・・・辛い話をさせてしまったな・・・」
「いえ、神の使徒たる貴方にはしなければならない話でした。」
「そっか。ありがとう」
っていうかリリス遅くない?結構な時間経ってるよ?
試しに扉を開けてみると扉のすぐ隣にリリスはいた。しかもうずくまっている。
「り、リリス?何してるの?」
「あ、アルト様。申し訳ございません。アルト様がついに1人で喋っているのを聞いてしまってもしかして・・・と思って」
「俺の頭がおかしくなったと?」
どうやら精霊達の声は聞こえないらしい。そのせいで勘違いしてしまったみたいだ。
「最近アルト様とても忙しかったので疲れて、幻覚でも見えているのではないかと思ってしまい・・・」
「あ、ああ〜なるほど。いや、そういうことじゃないんだ。そうだな。リリスには知っておいてもらおう。入ってくれ」
「はい」
俺はとりあえず精霊達を紹介した。最初紹介する時リリスに見えるのかと思って心配になったが、精霊は契約すると自分で実体化したり見えるだけだったりコントロールすることが出来るみたいだ。
目の前に精霊が現れた時のリリスはめっちゃ驚いていたけど、ちゃんと説明すると納得してくれた。
「しかし精霊ですか。しかも6人も・・・私複数の精霊と契約している人見た事ないです」
「うーん、俺も聞いたことないな。実際どうなの?複数契約している人っているの?」
「ええ、もちろんです。意外といますよ」
「へぇ、そう言えば精霊って他の属性あるの?」
今出てきたのは7種類だけだしな。他の属性って聞いたことないし。
「ありますよ。例えば水属性から派生して海属性とか、炎属性と土属性から派生して熔岩属性とかですね。基本的に元となる私達から派生して出来た属性が多いです。また違った属性のようなものだと家付き精霊や迷宮精霊などがいます」
「へぇ、そんな精霊がいるんだ。」
「はい」
その後この屋敷でリヒト達をどうするか考えているとちょうどいい所にエルヴィンがやってきた。
「アルト、今いいか?」
「親父?いいけど・・・」
ガチャりと親父が入ってきて俺の部屋を見渡すとポツリとこう言った。
「・・・誰?」
仕方が無くどういう状況か説明すると何とか納得してくれた。
「アルトが精霊使いになるとはな・・・」
「親父の知り合いには精霊使いいないの?」
「ん〜一応いるが・・・」
「どんな人?」
「あー・・・簡単に言うと変な人だな」
「変な人?」
「ああ、変な奴だ。しょっちゅう爆発起こして第2騎士団に何度も来ているぞ」
「へぇ、そんな人がいるんだ」
「まあ、腐れ縁ってやつだけどな」
親父は懐かしそうに何かを思い出しているところに俺は質問をした。
「ところで俺になにか用事あったんでしょ?どうしたの?」
「ああ、ついさっき王城から手紙が来てな。近いうちに来てくれだと。」
「王城に?まあ、分かった」
「一応これ渡しておくな」
親父は懐から王城から来たであろう手紙を俺に渡すと部屋を出ていった。
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