蒼雷と神の巫女の神滅記

暇プル

蒼雷と再開

ドゴンッ!!と爆発しながら建物が崩壊し煙のせいで空が見えない。

「はぁはぁっ」

燃え盛る炎の中1人の少年が階段を駆け上がっている。

その少年の顔や服には血がベッタリとついていた。

「あの子はあいつらに渡してたまるか」

少年は涙をぬぐい更にスピードを上げ階段を登った。

「はぁはぁつ、ついた」

少年が登り終えると1人の巫女服姿の銀髪の少女が立っていた。

「ーーーーくん?」

「ーーーーちゃん」

少年と少女が近づこうとすると暗い空から白い光が落ちてきた。

ドォンッと音を立てて降りた"それら"は真っ白のローブに身包んでいた。

「おいおい僕ちゃ〜ん逃げるなんてあいつらが悲しむぜ〜」

「だまれ!!」

少年は叫びながら白いローブの奴らに向かっていった。

白いローブが1人が手を前に差し出すと少年は吹っ飛ばせれた。

「がっ!!」

「さぁ姫よ我らと共に行きましょう」

「・・・ま、まて」

少年は精一杯の力で血を吐きながら立ち上がり白いローブ達に向かって歩き出した。

「流石あの一族、しぶとさは凄まじいな」

白いローブがそう言いながらもう一度手を伸ばすと、「やめて!」と少女が叫んだ。

「私はあ、あなたたちについて行きます。だからーーー君には手を出さないで」

「約束します」

「だめだ!ーーーちゃん!」

少年が叫ぶと白いローブが少女を囲み光り出した。

「大好きだよ雷くん」

少女は涙を流しながら微笑み消えていった。

「あ、あ・・・ああああああああああああ!!」

少年は獣の様な声を上げながら泣いた。

ピピピピッ

ガバァと少年は布団から起き上がった。

「はぁ夢・・・か」

流れている涙をぬぐい目覚ましを止めた。

「なんで今こんな夢を見るんだよ」

少年は拳を握り布団を殴った。













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