FPSゲーマーが本物使って異世界で無双できるのか?!

CoMeT

#2真夜中の訪問者

夜中、時間は午前一時半ごろそれは突如として起こった
何者かが僕の窓を叩いてきたのである
幽霊を信じる僕だが好奇心が勝ってしまい
びくびくしながらも閉まってたカーテンをばっと
開けると空中に人が浮かんでたのである
その浮かんでた人は困ったような顔をしながら今僕の目の前に座っている、、、
「で、全く話が見えないんだけれど、、、」
「だから一回これに着替えてよ」
ちょっとした押し問答な状態が10分ぐらい続いていたのである
それは遡ること15分ぐらい前の話である

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窓の外で浮かんでた転校生こと白夜静人は
ジェスチャーで窓を開けろという仕草をしていた
自分の目前に広がっている光景が非日常的なこと過ぎて脳の処理が追いつかなかった
まず

疑こいつは何故二階にある僕の部屋の窓越しにいるのだろうか?
解空中でホバリングしているから

この時点で意味が分からない
そして彼の着ている服が衝撃的だった
それはとても私服というよりかは、アニメやゲームで見る戦闘服のようで
正直格好はいい 中二病心をくすぐられる 腰には剣が二本左右に掛かっており
月に照らされる姿はさながらアニメやゲームのようだった
そんなことを考えていた僕は目の前の衝撃に気をとられていて動けないでいた
僕からの反応が無くなったので静人がまた窓をバンバンし始めた
その音で我に戻り通常の思考が戻ってくる
「おいっ!」
ガラガラガラ
どう考えてもこんな夜中近所迷惑極まりないので窓を急いで開けると
「おっす 下校ぶりだけど急いでるから単刀直入に言うからしっかり聞いてて
まずこの服を着て!」
「え、、、」
まず煩いことを咎めようとしたら思ってもみないことを言われたので困惑する
差し出された服というのは無地でTシャツの様だった
ズボンも一緒に差し出されたが生地は布のようだ
まぁこれだけであれば着ないこともない

一度整理して考えてほしい
何回も言うが転校生こいつは空中浮遊で人の窓を叩き今も空中浮遊しながら
僕にこのよくわからない無地で布地の服を着ろという
そして急いでるなんだ?
そんな服着て何を一体どうするの?
異世界にでも飛ばされるんですか僕は?
感が悪いほうではないのでな 大体このぐらいは察せる
なめんな 伊達に授業中ラノベ読んでる人間じゃないからな
というわけで
「結構です。」
と言って
窓を閉めた。
よし何も見てないな
さてゲームに戻るか
ヘッドセットをかぶって と
コントローラー握って と
バンバンバンバンバンバンバンバン
窓が悲鳴を上げ始めた
ガラガラガラ
「分かったから!なんなの一体!窓壊れるわ!」
「大きな声出すと近所迷惑だよ!」
僕が騒ぐ原因になったこいつにだけは言われたくない
「じゃ分かったから一回部屋に入ってくれ」
静人は頷くと窓からすっと入ってきた
「あっ ちゃんと靴は脱いでくれよ」
静人は「はっ」っとした面持ちで靴を脱いだ
そして冒頭の押し問答に戻るわけである

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結局分かったのは
僕は異世界の反乱組織に連れていかれるということ
それだけである
服を着る理由としては
向こうについても周りから不審な目で見られないため
カモフラージュの意味があるという
別世界から来る人は周りから言い目で見られていないらしく
それを避けるためらしい
「だからこの服着て!」
「いやなんで今の説明でOKもらえると思ったの?
まったく意味が分からないから」
『おーい』
「時間がないから早くして。頼むよ!」
静人は懇願する
『おーい』
「頼むよって言われてもなぁ」
こちとらそんなうさん臭い話し乗れないのである
勿論本当だったら行ってみたい気持ちは多少なりともあるが・・・
『おーい』
ふと静人が黙る
「なんかさっきから声しない?」
聞き耳を立てながら僕に聞いてくる
『おーいってば』
「確かに、、、」
確かに微かであるが聞こえる
それから声がしなくなったと思うと
突然
「よいっしょ、、、っと おい! 何回呼べばいいんだよ!」
「秋! なんでよじ登ってきてんだよ!よじ登れる場所ねぇだろ!」
「だってうるさいんだもん。窓叩く音と話し声が俺の家まで聞こえてきたぞ」
そんなに煩かったのか、、、だとしてもだよ だとしても
「そんなの理由になんねぇだろ!」
「あれ、転校生君じゃん。
そんなかっこいい服着てどうしたの?」
「無視すんなっ!!!!」
そう僕の部屋は二階にあるのだが
それをよじ登って窓から入ってきたのは
家が隣の秋だった

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