暗黒騎士物語
書庫を進もう
カタカケ達は迷宮と化した禁書庫を進む。
書庫の中に灯りはあるが、小さく薄暗い。本棚の影に何か潜んでいそうである。
そのカタカケ達を4冊の意思を持つ本が行く手を阻む。
まるで書庫がカタカケ達を排除しているようであった。
「うわっ! また出た!」
チヂレゲは立ち止まるとカタカケの後ろに隠れる。
実は先程も遭遇したが、キョウカが足止めしてカタカケ達は先に進んだのである。
「もう! 何やってんのよ! 鉛のごとく重くなり! 地へと平伏せ!」
ミツアミは懐から袋を取り出すと鉛の粒を空中へとばら撒く。
重化の魔法。
魔力を帯びた鉛の粒を触媒として使い、浴びた者の身体を重くする魔法だ。
高い魔法力を持つ者ならば鉛の粒を使わなくても使える魔法だが、大抵の魔術師には無理であり、錬金術を使わなくては使えなかったりする。
鉛の粒は意思を持つ本へと向かう。
しかし、鉛の粒は直撃する直前、何かに弾かれるようにして消える。
「嘘!? かき消された!?」
ミツアミは驚愕する。
かなり自信のある魔法だったのかもしれないが、意思を持つ本の魔法抵抗力は高く魔法がミツアミの魔法は効かないようである。
「危ない! ミツアミさん!」
とっさにカタカケは魔法の盾を作る。
その直後、意思を持つ本から魔法の雷が飛んでくる。
だが、雷は魔法の盾を貫通してカタカケ達を襲う。
「うわあ!」
「ちょっと!」
「おおう!」
慌てて避けるカタカケ達。
「何よ! 全然防げていないじゃない!」
「す、すみません」
カタカケは逃げながら謝る。
そもそもカタカケが学んでいるのは心霊術であり、魔法の盾等はどちらかと言えば錬金術師の専門である。
専門外の魔術では防げないのも当然であった。
「そりゃないぜ! そっちの魔法も効かなかっただろうが!」
「うっさいわよ! 違反者!」
チヂレゲとミツアミが言い争いをする。
「えっ? どうしましたの?」
来た道を戻っていると後から来ていたキョウカと合流する。
そして、意思を持つ本を見て状況を把握する。
「また、出ましたのね。全く面倒くさいですわね」
そう言ってキョウカは手で意思を持つ本を叩き落とそうとする。
キョウカが使える魔法は威力が高いものばかりであり、意思を持つ本を消滅させてしまう。
書庫の本は大事であり、チユキから魔法を出来るだけ使わないように禁止されたらしい。
そのため、手で直接叩き落すしかないのである。
もちろん意思を持つ本も当たるまいと動くので中々上手くいかない。
意思を持つ本から雷が放たれる。
その雷はキョウカの身体に当たる前に弾かれて消える。
特にキョウカは魔法の盾を作っている訳ではない。
キョウカの服には魔法の守りが込められているらしく、意思を持つ本の雷を弾くのだ。
雷から身を守るためにカタカケ達はキョウカの近くに集まる。
「あの……。そんなにくっつかれたらやりにくいですわ」
キョウカが困ったように言う。
「いやあ、へへへへ。すみません。俺達ゃ、弱いんでキョウカ様にすがるしかないんですよ」
チヂレゲが頭を掻きながら謝る。
その視線はキョウカのある部分に向いている。
実はキョウカが本を叩き落そうとするたびに大きな胸が激しく揺れているのだ。
理性を第一とする魔術師であっても男の本能が揺れ動くのも仕方ない事であった。
「ちょっとどこ見てんのよ……」
ミツアミが小さく言う。
そのミツアミの目が冷たい。
心なしかその目はカタカケにも向けられているようであった。
「仕方ねえだろ……。あれを見るなってのは無理だろう。まあ、お前もあれぐら……。痛ててて!」
ミツアミがおもいっきりつねったのでチヂレゲは痛がる。
「理性と知性を重んじる魔術師には必要ないわよ。全く……。まあ、落伍者である貴方にはわからないわよね」
そう言うミツアミは笑いながら言う。
ただし、目は笑っていない。
かなり怒っているようであった。
「いえ、ミツアミさんも魅力的だと思うよ……。うん」
カタカケはミツアミを宥める。
ただ、カタカケがそう言った時だった、ミツアミとチヂレゲが真顔でカタカケを見る。
ミツアミの顔がどことなく赤い。
「ちょ、ちょっと! 何を言っているのよ!」
「カタカケ、お前……」
「えっ、あの……」
カタカケとしては宥める軽く言ったつもりだったが、聞く人によっては愛の告白に近い事を言っていた。
それに気付いたカタカケは何とか誤魔化そうとする。
「ちょっと、何をやってますの? 先に行きますわよ」
いつの間にか意思を持つ本の全てを叩き落したキョウカが呆れたように言う。
「そうだよ。速く離れないと、また動き出すよ」
意思を持つ本は叩き落されたらしばらく動かない。
今のうちに離れた方が良い。
「はあ、だけどよ。ここは本だらけだぜ。すぐに動く本に出くわすぜ。何か対策をした方が良いんじゃねえの?」
チヂレゲが動かなくなった本を見て言う。
「確かにそうですわね。それにしても目も耳もないのに、どうやって? わたくし達に気付くのかしら?」
キョウカは首を傾げる。
意思を持つ本は目も耳もないのにこちらに気付いている。
確かに疑問であった。
「それは気配を感知して……。あっ、そうだ!? もしかして!?」
カタカケはある事に気付き、腰の香炉を取り出す。
「どうしたんだ? カタカケ? 急に香炉を取り出してよう?」
「霊除けの香! 霊除けの香だよ! チヂレゲ! 霊除けの香を焚けば気付かれずに行けるかもしれない!」
カタカケは説明する。
心霊術は人間の精神だけでなく、形なき精霊等と交信する事もする。
そして、交信に失敗した時に精霊等から姿をくらます用の香を調合したりもする。
意思を持つ本はそんな精霊と同じように気配を感知する能力があるのかもしれない。
だとしたら、霊除けの香が有効かもしれないのだ。
もちろん、書庫では基本的に火は禁止だ。
しかし、蝋燭等の少しの火なら問題はないはずであり、試してみる価値はあった。
「へえ、名案ですわね。やってくださるかしら?」
「はい、キョウカ様。ただ、霊除けの香はそんなに持っていないんです。手持ちで足りるかどうか……」
急だった事もあり、カタカケは魔術を使うための香をあまり持ってきてはいなかった。
そこが不安である。
「それなら、俺の死霊除けの香を使うといいぜ。基本的に霊除けの香と同じだからな。使えるはずだ」
そう言ってチヂレゲは懐から香を取り出す。
「そうよね。死霊術師なら持っているわよね。アンデッドの使役に失敗する事もあるかもしれないからねえ」
チヂレゲが死霊除けの香を取り出したのを見てミツアミが冷たく言う。
「そう言わないでくれよ。おかげで助かるかもしれないんだからよ。ねえキョウカ様?」
「その通りですわね。チユキさんも刃物は人を傷つける事もあるけど、調理にも使える。ようは使う者次第だと言ってますし。有用なら活用すべきですわ」
「ほら、見ろ。キョウカ様もそう言っているぜ!」
キョウカがそう言うとチヂレゲは勝ち誇る。
ミツアミは悔しそうにする。
「ほら、喧嘩してないで行こうじゃないか。香を焚くよ」
カタカケは香を焚き、先へと進もうと促す。
「そうですわ。私もクロキさんとチユキさんと合流したいですし。速く行きますわよ」
キョウカも歩き出し、カタカケ達は先へと進む。
はっきり言って、進む道が正しいとは限らない。
このまま動かず助けを待つという手もある。
しかし、キョウカは奥に入った侵入者を追いかけるつもりであり、キョウカ抜きでそのまま留まるのも不安なのでカタカケ達も一緒に動くしかなかった。
香炉のおかげなのか。
その後襲われる事はなく先へと進む。
「そう言えば、チユキ様やサビーナ様は大丈夫かな?」
「大丈夫だろ。仮にも賢者様なのだからな」
ミツアミが心配するとチヂレゲは欠伸をしながら答える。
「それならクロキ殿は大丈夫だろうか?」
カタカケはクロキを心配する。
「何を言ってますの? クロキさんなら大丈夫に決まっていますわ。とても強いのですのよ」
キョウカが呆れて言う。
「正直に言うと強そうには見えないんだけどね……」
「確かになあ……」
ミツアミとチヂレゲが疑う様子を見せる。
カタカケも同じ思いだ。
あまり強そうには見えない。
「まあ、でもキョウカ様が言うのでしたら、信じますよ。それでしたら危ないのは俺達だけってことですね」
チヂレゲは調子の良い事を言う。
「まあ、そうですわね。危ないのはわたくし達だけ……。あら、何か聞こえますわ」
キョウカの言う通り何か声のようなものが聞こえる。
「う~ん。どこかで聞いた事があるような……」
チヂレゲは耳を澄ませると前方から何者かが姿を見せる。
その姿には見覚えがあった。
「あれ? あれって? あんたのお仲間じゃない!?」
ミツアミは現れた者を見てチヂレゲに言う。
現れた者はチヂレゲの仲間だった者達であった。
カタカケは知らないが、ダンタリアスが制御を失った事で解放されたのである。
チヂレゲの仲間達はカタカケと同じように香炉を持っている。
同じように霊除けの香が有効だと気付いたようだ。
「むっ、お前達!?」
カタカケ達に気付き、チヂレゲの元仲間達は武器を取る。
一難去って、また一難。
まだまだ波乱は続くのだった。
★★★★★★★★★★★★後書き★★★★★★★★★★★★
更新です。
本当はもっと長く、キョウカ達パートはこれで終わるつもりでした。
しかし、長く書けなくなっているので、ここで一旦終わり次回に繰り越します。
そして、お知らせです。
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書庫の中に灯りはあるが、小さく薄暗い。本棚の影に何か潜んでいそうである。
そのカタカケ達を4冊の意思を持つ本が行く手を阻む。
まるで書庫がカタカケ達を排除しているようであった。
「うわっ! また出た!」
チヂレゲは立ち止まるとカタカケの後ろに隠れる。
実は先程も遭遇したが、キョウカが足止めしてカタカケ達は先に進んだのである。
「もう! 何やってんのよ! 鉛のごとく重くなり! 地へと平伏せ!」
ミツアミは懐から袋を取り出すと鉛の粒を空中へとばら撒く。
重化の魔法。
魔力を帯びた鉛の粒を触媒として使い、浴びた者の身体を重くする魔法だ。
高い魔法力を持つ者ならば鉛の粒を使わなくても使える魔法だが、大抵の魔術師には無理であり、錬金術を使わなくては使えなかったりする。
鉛の粒は意思を持つ本へと向かう。
しかし、鉛の粒は直撃する直前、何かに弾かれるようにして消える。
「嘘!? かき消された!?」
ミツアミは驚愕する。
かなり自信のある魔法だったのかもしれないが、意思を持つ本の魔法抵抗力は高く魔法がミツアミの魔法は効かないようである。
「危ない! ミツアミさん!」
とっさにカタカケは魔法の盾を作る。
その直後、意思を持つ本から魔法の雷が飛んでくる。
だが、雷は魔法の盾を貫通してカタカケ達を襲う。
「うわあ!」
「ちょっと!」
「おおう!」
慌てて避けるカタカケ達。
「何よ! 全然防げていないじゃない!」
「す、すみません」
カタカケは逃げながら謝る。
そもそもカタカケが学んでいるのは心霊術であり、魔法の盾等はどちらかと言えば錬金術師の専門である。
専門外の魔術では防げないのも当然であった。
「そりゃないぜ! そっちの魔法も効かなかっただろうが!」
「うっさいわよ! 違反者!」
チヂレゲとミツアミが言い争いをする。
「えっ? どうしましたの?」
来た道を戻っていると後から来ていたキョウカと合流する。
そして、意思を持つ本を見て状況を把握する。
「また、出ましたのね。全く面倒くさいですわね」
そう言ってキョウカは手で意思を持つ本を叩き落とそうとする。
キョウカが使える魔法は威力が高いものばかりであり、意思を持つ本を消滅させてしまう。
書庫の本は大事であり、チユキから魔法を出来るだけ使わないように禁止されたらしい。
そのため、手で直接叩き落すしかないのである。
もちろん意思を持つ本も当たるまいと動くので中々上手くいかない。
意思を持つ本から雷が放たれる。
その雷はキョウカの身体に当たる前に弾かれて消える。
特にキョウカは魔法の盾を作っている訳ではない。
キョウカの服には魔法の守りが込められているらしく、意思を持つ本の雷を弾くのだ。
雷から身を守るためにカタカケ達はキョウカの近くに集まる。
「あの……。そんなにくっつかれたらやりにくいですわ」
キョウカが困ったように言う。
「いやあ、へへへへ。すみません。俺達ゃ、弱いんでキョウカ様にすがるしかないんですよ」
チヂレゲが頭を掻きながら謝る。
その視線はキョウカのある部分に向いている。
実はキョウカが本を叩き落そうとするたびに大きな胸が激しく揺れているのだ。
理性を第一とする魔術師であっても男の本能が揺れ動くのも仕方ない事であった。
「ちょっとどこ見てんのよ……」
ミツアミが小さく言う。
そのミツアミの目が冷たい。
心なしかその目はカタカケにも向けられているようであった。
「仕方ねえだろ……。あれを見るなってのは無理だろう。まあ、お前もあれぐら……。痛ててて!」
ミツアミがおもいっきりつねったのでチヂレゲは痛がる。
「理性と知性を重んじる魔術師には必要ないわよ。全く……。まあ、落伍者である貴方にはわからないわよね」
そう言うミツアミは笑いながら言う。
ただし、目は笑っていない。
かなり怒っているようであった。
「いえ、ミツアミさんも魅力的だと思うよ……。うん」
カタカケはミツアミを宥める。
ただ、カタカケがそう言った時だった、ミツアミとチヂレゲが真顔でカタカケを見る。
ミツアミの顔がどことなく赤い。
「ちょ、ちょっと! 何を言っているのよ!」
「カタカケ、お前……」
「えっ、あの……」
カタカケとしては宥める軽く言ったつもりだったが、聞く人によっては愛の告白に近い事を言っていた。
それに気付いたカタカケは何とか誤魔化そうとする。
「ちょっと、何をやってますの? 先に行きますわよ」
いつの間にか意思を持つ本の全てを叩き落したキョウカが呆れたように言う。
「そうだよ。速く離れないと、また動き出すよ」
意思を持つ本は叩き落されたらしばらく動かない。
今のうちに離れた方が良い。
「はあ、だけどよ。ここは本だらけだぜ。すぐに動く本に出くわすぜ。何か対策をした方が良いんじゃねえの?」
チヂレゲが動かなくなった本を見て言う。
「確かにそうですわね。それにしても目も耳もないのに、どうやって? わたくし達に気付くのかしら?」
キョウカは首を傾げる。
意思を持つ本は目も耳もないのにこちらに気付いている。
確かに疑問であった。
「それは気配を感知して……。あっ、そうだ!? もしかして!?」
カタカケはある事に気付き、腰の香炉を取り出す。
「どうしたんだ? カタカケ? 急に香炉を取り出してよう?」
「霊除けの香! 霊除けの香だよ! チヂレゲ! 霊除けの香を焚けば気付かれずに行けるかもしれない!」
カタカケは説明する。
心霊術は人間の精神だけでなく、形なき精霊等と交信する事もする。
そして、交信に失敗した時に精霊等から姿をくらます用の香を調合したりもする。
意思を持つ本はそんな精霊と同じように気配を感知する能力があるのかもしれない。
だとしたら、霊除けの香が有効かもしれないのだ。
もちろん、書庫では基本的に火は禁止だ。
しかし、蝋燭等の少しの火なら問題はないはずであり、試してみる価値はあった。
「へえ、名案ですわね。やってくださるかしら?」
「はい、キョウカ様。ただ、霊除けの香はそんなに持っていないんです。手持ちで足りるかどうか……」
急だった事もあり、カタカケは魔術を使うための香をあまり持ってきてはいなかった。
そこが不安である。
「それなら、俺の死霊除けの香を使うといいぜ。基本的に霊除けの香と同じだからな。使えるはずだ」
そう言ってチヂレゲは懐から香を取り出す。
「そうよね。死霊術師なら持っているわよね。アンデッドの使役に失敗する事もあるかもしれないからねえ」
チヂレゲが死霊除けの香を取り出したのを見てミツアミが冷たく言う。
「そう言わないでくれよ。おかげで助かるかもしれないんだからよ。ねえキョウカ様?」
「その通りですわね。チユキさんも刃物は人を傷つける事もあるけど、調理にも使える。ようは使う者次第だと言ってますし。有用なら活用すべきですわ」
「ほら、見ろ。キョウカ様もそう言っているぜ!」
キョウカがそう言うとチヂレゲは勝ち誇る。
ミツアミは悔しそうにする。
「ほら、喧嘩してないで行こうじゃないか。香を焚くよ」
カタカケは香を焚き、先へと進もうと促す。
「そうですわ。私もクロキさんとチユキさんと合流したいですし。速く行きますわよ」
キョウカも歩き出し、カタカケ達は先へと進む。
はっきり言って、進む道が正しいとは限らない。
このまま動かず助けを待つという手もある。
しかし、キョウカは奥に入った侵入者を追いかけるつもりであり、キョウカ抜きでそのまま留まるのも不安なのでカタカケ達も一緒に動くしかなかった。
香炉のおかげなのか。
その後襲われる事はなく先へと進む。
「そう言えば、チユキ様やサビーナ様は大丈夫かな?」
「大丈夫だろ。仮にも賢者様なのだからな」
ミツアミが心配するとチヂレゲは欠伸をしながら答える。
「それならクロキ殿は大丈夫だろうか?」
カタカケはクロキを心配する。
「何を言ってますの? クロキさんなら大丈夫に決まっていますわ。とても強いのですのよ」
キョウカが呆れて言う。
「正直に言うと強そうには見えないんだけどね……」
「確かになあ……」
ミツアミとチヂレゲが疑う様子を見せる。
カタカケも同じ思いだ。
あまり強そうには見えない。
「まあ、でもキョウカ様が言うのでしたら、信じますよ。それでしたら危ないのは俺達だけってことですね」
チヂレゲは調子の良い事を言う。
「まあ、そうですわね。危ないのはわたくし達だけ……。あら、何か聞こえますわ」
キョウカの言う通り何か声のようなものが聞こえる。
「う~ん。どこかで聞いた事があるような……」
チヂレゲは耳を澄ませると前方から何者かが姿を見せる。
その姿には見覚えがあった。
「あれ? あれって? あんたのお仲間じゃない!?」
ミツアミは現れた者を見てチヂレゲに言う。
現れた者はチヂレゲの仲間だった者達であった。
カタカケは知らないが、ダンタリアスが制御を失った事で解放されたのである。
チヂレゲの仲間達はカタカケと同じように香炉を持っている。
同じように霊除けの香が有効だと気付いたようだ。
「むっ、お前達!?」
カタカケ達に気付き、チヂレゲの元仲間達は武器を取る。
一難去って、また一難。
まだまだ波乱は続くのだった。
★★★★★★★★★★★★後書き★★★★★★★★★★★★
更新です。
本当はもっと長く、キョウカ達パートはこれで終わるつもりでした。
しかし、長く書けなくなっているので、ここで一旦終わり次回に繰り越します。
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コメント
根崎タケル
更新です。
相変わらずノベルバは修正がしにくいです(;´・ω・)