神たちは自重する気はないそうです

UKA

12話

草原?
はい、森の次は草原ですか。
それにしてもここは気持ちがいいな。
黄色の花がこちらを向いて微笑みかけてくるし………ん?微笑みかけてくる?
俺は目を見開きながらその花をみる。
そして慌てて《鑑定》を使うと

カラーフラワー
HP300/300
MP60/60
[スキル]
吐酸
微笑み


って微笑みって何だよ!
〔はい。微笑みとは微笑みかけることで敵意を向けさせないようにし、油断させることですね。〕
(これってスキルに必要なものなのか?)
〔人間などは自我があるので必要ないですが、魔物などは自我が無いものがほとんどなのでスキル化されているのでしょう。〕
なるほど、自分から微笑みかけているわけではないというわけか。
それじゃぁ、無視して大丈夫そうだな。

そのまま歩き続けるとカラーフラワーの種類? なのか色が増えてきた。
最初の方は黄色しかいなかったものが今は赤、青、緑、ピンク、オレンジなど色とりどりの花がある。
それらを鑑定しながら歩いていると色によってスキルが違うことがわかった。
黄色、オレンジは吐酸。
赤、青は吐毒。
緑、ピンクは吐粘。
吐毒は酸が毒になったもので耐性を持っている俺には効かなかった。
吐粘は粘液を吐いてきてこれが何気に一番厄介だった。
効かないが服に粘液が貼り付きただただ気持ち悪かった。
まぁ、それでも強さは同じだから簡単だがな。
 それに汚れた服も光魔法の《クリーン》  で一発できれいになるしな!
「よし!この調子でどんどん進むぞ!」
〔はい!レッツゴーです!〕
ユキ地味にレッツゴー気に入ってるな。






「はぁ、だいぶ進んだか?」
周りを見ると再び森のようなものになっていた。
カラーフラワーの群生地から抜けその後も森の層草原の層と交互に現れた。
モンスターは正直なところ強くなったのかはわからないが、種類がかわった。
森では幼虫系から成虫に他にも猿が出た。
名前は、ダンジョンエイプ。
攻撃方法は引っ掻いてきたりそこら辺の石等を投げてくることしかなかった。
ただ一つ厄介なことがあり、それはダンジョンエイプは叫んで仲間を呼ぶ習性があるらしく一体見つけると周りから鬱陶しいくらいでてくる。
まるで一匹見つけると三十匹はいるGみたい。
俺あいつは無理なんだよな~。
昔退治しようとてたらこっちに向かって飛んできて顔に張り付いてきたことがあってあいつには一生立ち向かえないと思う。
〔マスター!この先はボスの間があります!〕
ユキがマップにピンを入れながら声をかけてくる。
ユキとずっと話しているとユキが急に俺のスキルに干渉できるようになり今みたいに俺の補助をできるようになった。
「よし、それじゃぁいっちょやったりますか!」

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