神たちは自重する気はないそうです

UKA

8話

碧達はその後も魔法の制御に費やしながら進んで行った。


〔マスター、着きました。〕
(よし、行くぞ!)


扉を開け部屋に入ると大量の羽の音が聞こえた。
そして、明るくなった部屋を見ると壁一面に六角形の穴がありその中には白い幼虫がいた。
幼虫と言っても地球の幼虫とは比べ物にならないくらいでかい。


カチカチ…


「んっ?」
上を見ると天井を覆い尽くすほどの量の蜂がいた。


ブーーーン!!


「えっ……ウソ!?」
俺が見た瞬間一斉に襲いかかってきた。


〔マスター! ここはボスの間でもありダンジョンビーの巣でもあるみたいです!
殲滅をオススメします! 魔法を使いましょう! 
正直気持ち悪いです!〕


(俺も気持ち悪い…火で焼き尽くすか?)


〔いえ、素材が勿体ないので…溺死なんてどうでしょう?〕


うわー、ユキ怖っ!
怒らせたらヤバいだろうな。
皆も怒らせちゃダメだぞ!


〔マスター何か考えましたか?〕


(い、いやなんもないゾ。)


〔そうですか。では始めましょう。〕


溺死か…どういうのがいいかな…
んー、適当でいっか!
俺は結界魔法で蜂の大軍を囲いその中には水をたっぷり入れた。
「よし、これを結界魔法と水魔法の複合魔法…《ウォーターボックス》にしよう!」
いや~ 我ながらネーミングセンスの欠片もないな!


そうこう考えているうちに《ウォーターボックス》の中にいた奴らが死んでいった。


これなら俺は何もしなくてもいいから楽だな。
「《ウォーターボックス》×4で全部入ったな。」
待っている間暇だな…
(そういえばコイツらの利用方法は?)


〔キラービーの殻は固くしなやかで初心者向けの防具ではよく使われます。
魔石はゴブリンより少し高いぐらいで売れます。〕


(ずっと思っていたんだが魔石の高く売れるとかの基準は何なんだ?)


〔言ってませんでしたね、では説明させていただきます。〕


でました!ユキ先生講座!


〔はい。まず魔物は例外以外は全て魔石を持っています。〕


(例外って?)


〔スライムなどですね。そういうものは大抵魔石の代わりに核があります〕


(続けてくれ。)


〔では、その基準は大きさと純度です。
例えばゴブリンと今回のキラービーの違いは何か分かりますか?〕


違いか…俺は2つの緑色とオレンジ色の魔石をインベントリから取り出し見比べた。
2つは大きさはオレンジ色の魔石の方が少し大きいくらいで純度というか色は2つとも同じくらい黒ずんでいた


(なるほどな。この色の違いは何かあるのか?)


〔はい。大抵はゴブリンなどの二足歩行系の魔物は緑色、キラービーなどの虫系の魔物はオレンジ色、ワーウルフなどの四足歩行系の魔物は黄色、空を飛ぶ鳥類系の魔物は青色、アンデット系の魔物は紫色、ドラゴン系の魔物は透明の魔石のなかに核のように属性の色の魔石があります。
ほとんど倒すことは無いと思いますが妖精・精霊系は属性の色の魔石のなかに白く光る魔石があります。
他にも変異体は全体的に赤く光ります。
それぐらいですね。〕


(なるほど…ありがとな。)


〔はい。ちょうど全ての敵の生命反応がなくなりました。〕


(なぁ、蜂といえば女王蜂がいるはずなんだが。)


〔マスターが一緒に溺死させましたよ?〕


うそだろ!?
俺の2回目のボス戦が…
一体一での圧倒的勝利を収めようとしていたのに。


俺が悔しがっていると部屋の中央に宝箱が現れた。


「今回はなんだ?」
宝箱を開けてみると。


「うわっ!」


中から沢山の男物と女物の服がでてきた。
何で女物もあるのかと考えていると上から1枚の紙が落ちてきた。


「まさか…」


〔そのまさかだと思われますね。〕


やっほー!
またまたエレンだよ!
今回はね渡し忘れていたものがあったから
ちょちょいのちょいって宝箱の中身を変更させてもらったよ!
中身は大したものじゃなかったから安心してね!
女物は将来のためにね♡
あと、プレゼントもあるよ!
じゃぁ、頑張ってね!
ヒント:このダンジョンは51階層までだよ
                                                          エレンより


「はぁ、ってか勝手に物事を変えるな!
服はありがとな! 将来ってなんだよ!
後ヒントもありがとな!」


〔それは怒っているのですか喜んでいるのですか?〕


「わからん!」


〔はぁ、それより服を見てみませんか?〕


(ふぅ、そうだな。)
そして服を一つずつ見ていく。
すると碧の手がだんだん遅くなってきた。
「これってもしかして…《鑑定》。」


碧の服
一ノ瀬碧が前世(地球)で着ていた服
[付与]
サイズ自動修正
自動洗浄
自動修繕


なつかしいこの服を見ていると地球の頃を思い出す。
一応俺にも友達というのがいたからな。
家族はまぁ……悲しんではくれてるかな。


碧の服だけでなく
服の神が作った服なども男物と女物がごろごろあった。


「これがプレゼントか…ありがとな。」


〔多分違うと思いますよ。
宝箱の中に一つだけ違う反応があります。〕




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