俺の許嫁は幼女!?
57話 退院してから2週間後
病院から退院して2週間が過ぎた。
クラスメイトや先生からには2度目の入院とあってすごい心配された。特に優奈がすごかった。何度も大丈夫と言っても聞いておらずあまり激しい運動をさせてもらえなかった。
まぁ、だけどこの頃はようやく落ち着いてきた。
そして、俺の記憶のことだがあれから頭痛は何度もするが前みたいに夢に出てくるみたいなことがなくなってしまった。記憶も全く戻ってない。昔の記憶を母さんに聞いても答えてはくれなかった。
やっぱり、そう簡単に思い出せるほど甘くないか。
まぁ、なんたって数年間も忘れていたんだからな。
でも、なんか大事な何かが欠けているような気がするんだよな。これを思い出さないと前の記憶が戻らないような……そんな気がする。
その何かってのが全く分からないから今は、どうしようもないんだよな。自然に記憶が戻るのを待つしかない。
「陽一君、帰ろ〜。」
「ん?ああ、優奈か。」
「どうしたの?もしかして、具合が悪くなった?」
「い、いや、違うから。ちょっと考え事をしていただけだから。」
「そう?良かった。」
優奈は、俺が登下校で倒れないか心配で登校も下校も一緒にいてくれている。朝から一緒にいてくれるのは俺としては嬉しいのだが……一つだけ懸念があった。
「なぁ、優奈、俺と一緒に登下校してくれるのは嬉しいけど………その……好きな人がもし、こんなところを見たら勘違いするんじゃないか?俺と優奈が恋人だって。」
「………………いいの!今、一番大事なのは陽一君の体なんだから!」
「で、でも………」
「本当にいいの。………陽一君のこと、心配だから……」
「そ、そうか………ありがとう。でも、もしその好きな人に勘違いされたら絶対に俺がその誤解、解いてあげるから!」
「…………ぅ、ぅん……」
優奈は、なんだか気まずそうに頷いた。
それから俺と優奈は、教室を出て帰って行った。
話しながら歩いていると気づけばもう家の目の前だった。
「もう着いたのか。ははっ、楽しい時間はあっという間だな。」
「そうだね……あっという間だね。」
「………なぁ、優奈、やっぱり優奈の家まで行こうか?」
「そ、そんな!別にいいよ。それにそれじゃ、私が送って貰ってることになるし。」
「………そうだな。毎回毎回、送ってもらってありがとう。それじゃ、気をつけて帰れよ。」
「うん、また明日ね。」
「おう、また明日。」
俺は、優奈に別れを告げて家のドアを開けた。
「ただいまぁ〜。」
「おかえり、お兄ちゃん。今日も大丈夫だった?」
「ああ、問題ないよ。」
玄関にはいつものように麗華が待っていた。そして、俺の顔を見るなりホッとしたような吐息を吐いた。
「ったく、麗華は心配性だな。」
「だって、お兄ちゃんはいつ倒れてもおかしくないんだよ。心配くらいするよ。」
「ありがとな。でも、毎回毎回そんな不安になってたらストレスが溜まっていくだろ?偶には俺の事、気にせず友だちと遊んでくればいいじゃないか。ほら、麗華、前よく家に呼んでいた友だちがいるだろ?その子と遊んでこいよ。それにその子もよく遊んでいたのに遊んでくれなくなったら嫌われたんじゃないかって勘違いするんじゃないか?」
「それは大丈夫だよ。友だちにはちゃんと事情を話してるからね。それに私のことも大丈夫。逆にお兄ちゃんが倒れる方が私にとって怖いよ。」
「………はぁ……なら、今度俺とどこか出掛けるか?」
「え!?い、いいの!?」
「俺のせいで麗華にストレスが溜まっていくのも嫌だしな。それに俺が一緒にいれば俺にどんなことがあっても麗華が助けてくれるだろ?」
「う、うんっ!助けてあげる!だから、出掛けよ!」
「う〜ん……でも、2人っきりってものな………そうだ、優奈も誘うか?麗華、結構仲良かっただろ?」
「優奈さんか〜………それならいいよ。」
「なら、明日いつ大丈夫か聞いとく。」
「私は、いつでも大丈夫だよ。」
「分かった。」
「ふふっ、それじゃ、夕ご飯の準備してくるね。」
麗華は、そう言って嬉しそうに鼻歌を歌いながらキッチンへ向かった。
そんなに遊ぶのが楽しみなのだろうか?まぁ、でも、確かにこの頃ずっと麗華は、俺の事を気にして遊ばなくなったからな。本来なら俺の事を気にしないで遊んで欲しいところだが……まぁ、今は、大丈夫だろう。
実際俺たちが相手でも楽しそうにしてるからな。
まぁ、でも、麗華が俺の事を気にせずに遊べるようにするには俺が早く記憶を取り戻せばいいんだよな。
頼むからなるべく早く戻ってくれ。
クラスメイトや先生からには2度目の入院とあってすごい心配された。特に優奈がすごかった。何度も大丈夫と言っても聞いておらずあまり激しい運動をさせてもらえなかった。
まぁ、だけどこの頃はようやく落ち着いてきた。
そして、俺の記憶のことだがあれから頭痛は何度もするが前みたいに夢に出てくるみたいなことがなくなってしまった。記憶も全く戻ってない。昔の記憶を母さんに聞いても答えてはくれなかった。
やっぱり、そう簡単に思い出せるほど甘くないか。
まぁ、なんたって数年間も忘れていたんだからな。
でも、なんか大事な何かが欠けているような気がするんだよな。これを思い出さないと前の記憶が戻らないような……そんな気がする。
その何かってのが全く分からないから今は、どうしようもないんだよな。自然に記憶が戻るのを待つしかない。
「陽一君、帰ろ〜。」
「ん?ああ、優奈か。」
「どうしたの?もしかして、具合が悪くなった?」
「い、いや、違うから。ちょっと考え事をしていただけだから。」
「そう?良かった。」
優奈は、俺が登下校で倒れないか心配で登校も下校も一緒にいてくれている。朝から一緒にいてくれるのは俺としては嬉しいのだが……一つだけ懸念があった。
「なぁ、優奈、俺と一緒に登下校してくれるのは嬉しいけど………その……好きな人がもし、こんなところを見たら勘違いするんじゃないか?俺と優奈が恋人だって。」
「………………いいの!今、一番大事なのは陽一君の体なんだから!」
「で、でも………」
「本当にいいの。………陽一君のこと、心配だから……」
「そ、そうか………ありがとう。でも、もしその好きな人に勘違いされたら絶対に俺がその誤解、解いてあげるから!」
「…………ぅ、ぅん……」
優奈は、なんだか気まずそうに頷いた。
それから俺と優奈は、教室を出て帰って行った。
話しながら歩いていると気づけばもう家の目の前だった。
「もう着いたのか。ははっ、楽しい時間はあっという間だな。」
「そうだね……あっという間だね。」
「………なぁ、優奈、やっぱり優奈の家まで行こうか?」
「そ、そんな!別にいいよ。それにそれじゃ、私が送って貰ってることになるし。」
「………そうだな。毎回毎回、送ってもらってありがとう。それじゃ、気をつけて帰れよ。」
「うん、また明日ね。」
「おう、また明日。」
俺は、優奈に別れを告げて家のドアを開けた。
「ただいまぁ〜。」
「おかえり、お兄ちゃん。今日も大丈夫だった?」
「ああ、問題ないよ。」
玄関にはいつものように麗華が待っていた。そして、俺の顔を見るなりホッとしたような吐息を吐いた。
「ったく、麗華は心配性だな。」
「だって、お兄ちゃんはいつ倒れてもおかしくないんだよ。心配くらいするよ。」
「ありがとな。でも、毎回毎回そんな不安になってたらストレスが溜まっていくだろ?偶には俺の事、気にせず友だちと遊んでくればいいじゃないか。ほら、麗華、前よく家に呼んでいた友だちがいるだろ?その子と遊んでこいよ。それにその子もよく遊んでいたのに遊んでくれなくなったら嫌われたんじゃないかって勘違いするんじゃないか?」
「それは大丈夫だよ。友だちにはちゃんと事情を話してるからね。それに私のことも大丈夫。逆にお兄ちゃんが倒れる方が私にとって怖いよ。」
「………はぁ……なら、今度俺とどこか出掛けるか?」
「え!?い、いいの!?」
「俺のせいで麗華にストレスが溜まっていくのも嫌だしな。それに俺が一緒にいれば俺にどんなことがあっても麗華が助けてくれるだろ?」
「う、うんっ!助けてあげる!だから、出掛けよ!」
「う〜ん……でも、2人っきりってものな………そうだ、優奈も誘うか?麗華、結構仲良かっただろ?」
「優奈さんか〜………それならいいよ。」
「なら、明日いつ大丈夫か聞いとく。」
「私は、いつでも大丈夫だよ。」
「分かった。」
「ふふっ、それじゃ、夕ご飯の準備してくるね。」
麗華は、そう言って嬉しそうに鼻歌を歌いながらキッチンへ向かった。
そんなに遊ぶのが楽しみなのだろうか?まぁ、でも、確かにこの頃ずっと麗華は、俺の事を気にして遊ばなくなったからな。本来なら俺の事を気にしないで遊んで欲しいところだが……まぁ、今は、大丈夫だろう。
実際俺たちが相手でも楽しそうにしてるからな。
まぁ、でも、麗華が俺の事を気にせずに遊べるようにするには俺が早く記憶を取り戻せばいいんだよな。
頼むからなるべく早く戻ってくれ。
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