僕は過ちを正すため、過去に飛んだ。
特別編僕は過ちを正すため、過去に飛んだ〜小鳥遊編〜
   僕は昔は誰かをいじめることもなければ、いじめられることもない普通の少年だった。
   目立ったこともしなかったし、ましてや喧嘩なんて特に苦手だった。
   ただ、強くなりたい願望はあった。この矛盾がもどかしかった。強くなりたいのか弱くなりたくないのか、はっきりすべきなのは分かっている。だが、はっきり出来ないのが今の現状だ。
  俺が世の中で最も嫌っている事は醜い人間同士の争いだ。
  
   あいつがああ言った。こいつがこう言った。
   本当にくだらない。
  喧騒も嫌いだし、ケンカも嫌いだ。喧嘩なんて野蛮な奴がすることだ。
   ずっとそう思っていた。
   だが、ある日の事、とあるけんかに巻き込まれ、俺は殴られた。
   痛かった。あの時はただ、抵抗するすべもなく、ただ一方的に殴られる自分が恥ずかしくて悔しかった。
   それから俺は、ケンカをするわけでもなく、人に暴力を使わないで自分を守るためだけに格闘技を始めた。
ーーーーーーーーーー
「こっち来んなよホモゴリラ」
  都内のとあるO小学校は都内で最も治安が悪い学校として知られていた。
  どのくらいのヤバさかと言うと、先輩にあたる地元の中学生や高校生でさえも下手に干渉できないほどで、この学校に勤める教員は何人も鬱を発症して退職している
「そ、そんなこと言わないでくれよ!ひどいじゃないか」
   ホモゴリラと呼ばれた少年、小鳥遊 修斗は悪口を言った少年に対して怒りをぶつけていた。
「は?なにが間違ってるんだよ?お前みたいな体格のやつをゴリラって言わないで、なにをゴリラっていうんだよ。それとも、ゴリラじゃないなら宇宙人かな?」
  小鳥遊は小さい頃からボクシングに通っており、常日頃の筋トレも欠かさない。そのせいか、体はみるみるうちに大きくなり、現在では小学生とは思えないようなガタイをした少年になっていた。
「しかも、いつも男とばかりつるみやがって。気持ち悪いんだよ。悔しかったらかかってこいよ?」
   少年は人差し指をクイクイと挑発するように動かす。
「ぼ、僕は君とは…違うんだ!何か気に入らないからって暴力振るうなんて!低脳のすることだ!」
   小鳥遊は増幅するイライラを必死に抑えて言った。
「あ?なら、俺らは低脳だと言いたいのかよ?」
   男は両目を釣り上げ威圧をかけるように言ってきた。
「じ、実際に君はテストの成績だってよくないじゃないか!」
   小鳥遊を負けじと言い返す。
   しかし、
「あ、でたー。お前みたいなガリ勉の唯一の良いところー。自分にできるからってそれを棚にあげるってサイテー」
   小鳥遊の近くで見ていた女子が言った。
「べ、別に棚に上げていたわけじゃない!僕は本当のことを言っていただけで…」
「問答…無用ッ!」
 
  いじめっ子は小鳥遊に殴りかかる。その子一人のパンチならたやすく耐えることはできた。だが、
「お前らも行くぞ!!」
  いじめっ子の近くにいた男子たちも一斉に殴りかかってくる。多勢に無勢、小鳥遊に勝ち目はなかった。
   その後、目は腫れ、唇からは出血し、身体中あざだらけの状態で病院に引き渡された。
   担任の先生もお見舞いに来たが、小鳥遊に言った言葉はとても辛辣だった。
「そんな強そうな図体をして気が弱いんだな君も。男なら殴られたなら殴り返してみろ」
   先生は何にもわかっちゃいなかった。
   強いからこそ、防御に徹するのだと。この強さは人を傷つけるためではなく、人を守るためにあるものだと。
「次は殴り返せよ。いつまでも弱虫でいるんじゃない」
   そう言って先生は教室を去る。
   小鳥遊は悔しくて悔しくてたまらなかった。誰からも理解されず、挙げ句の果てに弱虫扱い。
   強く強く唇を噛んだ。
「分かったよ。分かったよ先生。」
   隼人は憎しみと憎悪を込めた瞳を誰もいないドアへ向ける。
   「弱虫なんてやめてやる。自分の身は自分で守ってやる。」
   そう、呟くのだった。
ーーーーーーーーーーーー
   今一度いう。俺は喧嘩が大嫌いだ。
   この体は人を守るために作ったものだ。
   俺は人を傷つけるために生まれてきたんじゃない。
 「過去から逃げるな!小鳥遊!」
   だから、それを守れない俺なんて意味がない。こんな自分になんて
   隼人の言葉を試合のゴングに隼人に殴りかかる。
   価値はない
  
   目立ったこともしなかったし、ましてや喧嘩なんて特に苦手だった。
   ただ、強くなりたい願望はあった。この矛盾がもどかしかった。強くなりたいのか弱くなりたくないのか、はっきりすべきなのは分かっている。だが、はっきり出来ないのが今の現状だ。
  俺が世の中で最も嫌っている事は醜い人間同士の争いだ。
  
   あいつがああ言った。こいつがこう言った。
   本当にくだらない。
  喧騒も嫌いだし、ケンカも嫌いだ。喧嘩なんて野蛮な奴がすることだ。
   ずっとそう思っていた。
   だが、ある日の事、とあるけんかに巻き込まれ、俺は殴られた。
   痛かった。あの時はただ、抵抗するすべもなく、ただ一方的に殴られる自分が恥ずかしくて悔しかった。
   それから俺は、ケンカをするわけでもなく、人に暴力を使わないで自分を守るためだけに格闘技を始めた。
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「こっち来んなよホモゴリラ」
  都内のとあるO小学校は都内で最も治安が悪い学校として知られていた。
  どのくらいのヤバさかと言うと、先輩にあたる地元の中学生や高校生でさえも下手に干渉できないほどで、この学校に勤める教員は何人も鬱を発症して退職している
「そ、そんなこと言わないでくれよ!ひどいじゃないか」
   ホモゴリラと呼ばれた少年、小鳥遊 修斗は悪口を言った少年に対して怒りをぶつけていた。
「は?なにが間違ってるんだよ?お前みたいな体格のやつをゴリラって言わないで、なにをゴリラっていうんだよ。それとも、ゴリラじゃないなら宇宙人かな?」
  小鳥遊は小さい頃からボクシングに通っており、常日頃の筋トレも欠かさない。そのせいか、体はみるみるうちに大きくなり、現在では小学生とは思えないようなガタイをした少年になっていた。
「しかも、いつも男とばかりつるみやがって。気持ち悪いんだよ。悔しかったらかかってこいよ?」
   少年は人差し指をクイクイと挑発するように動かす。
「ぼ、僕は君とは…違うんだ!何か気に入らないからって暴力振るうなんて!低脳のすることだ!」
   小鳥遊は増幅するイライラを必死に抑えて言った。
「あ?なら、俺らは低脳だと言いたいのかよ?」
   男は両目を釣り上げ威圧をかけるように言ってきた。
「じ、実際に君はテストの成績だってよくないじゃないか!」
   小鳥遊を負けじと言い返す。
   しかし、
「あ、でたー。お前みたいなガリ勉の唯一の良いところー。自分にできるからってそれを棚にあげるってサイテー」
   小鳥遊の近くで見ていた女子が言った。
「べ、別に棚に上げていたわけじゃない!僕は本当のことを言っていただけで…」
「問答…無用ッ!」
 
  いじめっ子は小鳥遊に殴りかかる。その子一人のパンチならたやすく耐えることはできた。だが、
「お前らも行くぞ!!」
  いじめっ子の近くにいた男子たちも一斉に殴りかかってくる。多勢に無勢、小鳥遊に勝ち目はなかった。
   その後、目は腫れ、唇からは出血し、身体中あざだらけの状態で病院に引き渡された。
   担任の先生もお見舞いに来たが、小鳥遊に言った言葉はとても辛辣だった。
「そんな強そうな図体をして気が弱いんだな君も。男なら殴られたなら殴り返してみろ」
   先生は何にもわかっちゃいなかった。
   強いからこそ、防御に徹するのだと。この強さは人を傷つけるためではなく、人を守るためにあるものだと。
「次は殴り返せよ。いつまでも弱虫でいるんじゃない」
   そう言って先生は教室を去る。
   小鳥遊は悔しくて悔しくてたまらなかった。誰からも理解されず、挙げ句の果てに弱虫扱い。
   強く強く唇を噛んだ。
「分かったよ。分かったよ先生。」
   隼人は憎しみと憎悪を込めた瞳を誰もいないドアへ向ける。
   「弱虫なんてやめてやる。自分の身は自分で守ってやる。」
   そう、呟くのだった。
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   今一度いう。俺は喧嘩が大嫌いだ。
   この体は人を守るために作ったものだ。
   俺は人を傷つけるために生まれてきたんじゃない。
 「過去から逃げるな!小鳥遊!」
   だから、それを守れない俺なんて意味がない。こんな自分になんて
   隼人の言葉を試合のゴングに隼人に殴りかかる。
   価値はない
  
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