最強の女神様が行く!無敵のTS異世界スローライフ!!?
19話 準備の結果と神の王 そして神器のお試し
あれから約1時間程して...
「...なんでよッ!!」
そう叫んでいた。その理由はこれだ。
<神器 全てを焼き尽くす炎龍神刀>
<神器 祝福と転生の笛>
<神器 絶望と深淵の長銃>
エトセトラ...エトセトラ...
目の前には神器の山が出来ていた。
つまり何が言いたいかと言うと...
「なんで神器しか出来ないんだ!?なんで!?」
「さっきも言ったけど超越女神だからどうにもならないんじゃ...というかまだ諦めてなかったのかよご主人」
エクリがそう言ってくるが正直かなり諦めかけてる。創った神器の数もそろそろ50行きそうだ。
そして数分後。
「...............」
「...ご主人様机に突っ伏してどうしたのですか?」
「なんかもうね...諦めた...」
「何を...ああそういうことですか」
そう言ってきたデュランは部屋の隅に投げ捨てられている物の山...というか神器の山を見て察してくれた。
結局神器以外の物を創ることは出来なかった。しかし試さないわけにもいけないので試したい...がそれをするにも相手はどうするかという課題がある。
エクリやデュランを相手にするにしても自分が神器を放つと普通に耐えきれない。ティアはどうなのか?とも考えたが加護をかけているとしても普通に加護を突き破りそうなので怖くて試せない。
そんな訳でどうしようかと考えていたのだが...
「...あっ」
「ご主人様?何か思い付いたのですか?」
普通に神器同士じゃ耐えれない。加護をかけてる人間とかでも恐らく駄目。じゃあ誰を相手にすれば良いか...
「悪い事とかしてる神とかを探して試せば良いんだ...!」
「...はい?」
そう。悪事を働いてる神とかを探して相手にすれば良いとかいう事になった。
つまりは「この神悪事を働いて死刑でもおかしくはないから実験台にしてヤっちゃっても大丈夫だよね?」とかいう話である。こらそこおかしいとか言っちゃいけない。
「あのご主人様。それって神殺しですよね?」
「人が神を殺しちゃうのはアカンかもだけど神が神を殺してもあまり騒ぎにならなくない?」
「いえ充分になるかと」
なんですと。ではこの神器を試すにはどうすれば...ん?それ以前に試さなくても良いだろって?ハッハッハ創ったからには試したいのが人の性じゃん?
んーしかしどうしようか...あっそうじゃん。
「ランに相談すれば良いじゃん」
「...えっ?」
「そうと決まれば連絡よね」
デュランが若干思考停止に陥ってるが関係無く連絡しようと念話を開始する。
『ねえーラン』
『はいはい悪事を働いてる神とかいないかってね?いるよー』
『おおうマジか。というか見てたな?ラン』
『はいはい気にしちゃいけないって。転移させる?それとも自分で行く?』
『自分で行くわ。場所は?』
『ほい情報を渡すよ~』
そうしてあっさりとサクサク進んだので情報を送ってもらう。...直接脳に。
『こいつ...直接頭に!?』
『まあ念話だし普通じゃない?というか今その反応?リュウ様』
『いや何となく言いたくなっただけ』
そんな話をしながら情報を共有という形で送ってもらった。
その場所なのだが...
『...これ別世界じゃない?』
『そうだねぇ』
『いいの?これ』
『僕達じゃ無理だけどリュウ様なら行けるね』
『ん?なんで自分だけ?』
『自分とかは一応創造神だけどこの世界とあと何個かの世界の管理を行う存在でもあってね?それ以外の世界はまた別の創造神が管理しているんだ』
『つまりはこの世界はランの管理している世界じゃないと』
『うん。基本的には創造神含めて自身の管理を任された神はその世界以外には関与出来ない事になってるんだ』
『...ん?任された?もしかして創造神以上の存在がいるの?』
『あー...そこ気づいちゃう?...うんいるよ』
『...場所は?』
『...もしかしてなんだけどリュウ様』
『うんちょっと会ってくるわ。相手になってもらいたい』
『見えないところでなんかとても不吉な事言ってない!?』
というか創造神以上の存在ねぇ...まあ考えられるのは一つか。
『んじゃあ神王に会ってくるね』
『さらりと神王様と言い当てられた!?あっリュウ様ーあまり力出しすぎないでねー!多分1割程度でも神王様余裕で死んじゃうから~!!』
...ん?神王が?1割程度で余裕で死んじゃう?...まあ気にしないでおこうそうしよう。ちなみにこの会話時間約一秒。
「んじゃあデュラン行ってくるわねー」
「一応私もいきます...神王に会うんですよね...」
「再起動早いわね」
「まだ若干混乱してます」
というわけでまずは神王の情報を確認するためにスキルを昇華させる。<世界情報閲覧>じゃあ世界の情報しか確認出来ないからね。まあ昇華って言ったけど若干違うんだけどねー...
[超越女神の権限により<世界情報閲覧>を超越します]
[<世界情報閲覧>が超越により<全知別人格体>へと変更されました]
はいつまりこういう事です。
[マスター。初めまして。神王の居場所はこちらです]
「うおう!?いきなりはビビるな!?」
[申し訳ありません。私は全知別人格体の人格です。御好きなようにお呼びくださいマスター]
「ご主人様誰とお話を?」
「ええっとね...」
デュランに全知別人格体について話をする。まあ色々と驚かれていたけどいつもの事ですかとか言ってた。まあいつもの事だ
「とりあえずどう呼ぼうか...」
[どうぞ御好きなようにお呼びください]
「うーん...じゃあ...」
(スキル名から適当に取ったりはしないんですね...)
「デュラン?」
「いいえ何も?」
失礼な事を考えられた気がしたが気にせずスルーしましょうそうしましょう。
「じゃあアルタで良いかな?」
[了解ですマスター]
アルタにした理由?別人格体だから。...合ってるよね?
[それでは神王のいる場所まで案内を致します]
「お願いねアルタ」
というわけで突撃!隣(?)の神王の家!!
「......」
デュランが遠い目をしてるけど気にしませんとも!
Said 神王
真っ白な空間。そこには一つのベットを除いて他には何も無かった。また周りからは何をされても崩せない空間。
そうここは神王が造り出した神域である。例え創造神でも破壊はどころか傷一つ付けることすら難しい物でもあった。
「今日も皆頑張ってるなー感心感心」
ベットの上に寝転がるのは男性とも女性ともとれる中性な顔立ちをした人物。また...また...
「うん自分で自分のナレーションするって悲しいわ」
うんあまりにも暇だから自分で自分のナレーションとかしてみたけど悲しいねこれ。にしても今日も平和だ。一応管理とかはしてるけどそこまで忙しい物でもないし。とにかく暇だ。
「まあだからってやることも無いんだけどねー...」
今日ものんびり寝るかなー...
ピシッ
ん?なんか変な音が...
パリーン!
「ちわー!!ノックしたら壊れたんだけど弱すぎない!?これあっさり壊れたよ!」
はあああああ!?創造神でも傷一つ付けることすら難しい自分の神域を壊したあああ!?というかこの二人誰!?とにかくステータスを...
バチッ!
「あいたっ!?」
<神眼>が弾かれた!?というか自分の<神眼>を弾くって...
「あー神眼はやめといた方が良いよ。弾かれたでしょ?」
<神眼>を使ったことを気付かれた!?というかその...なに?その服。
「これ?和服って言うんだけど知らない?」
和服?えーと...<世界情報閲覧>じゃでない?じゃあ知らない筈だわ...
「というか何の用?それに貴女達は誰?神王の私が創った神域を簡単に割る時点で私に多分勝機無いけど...」
「ああそういえば自己紹介がまだだったわね。私はリュウ。超越女神をやらしてもらってるわ」
「へえ超越女神...へっ?」
今何て言った?超越女神?えーと超越女神って...確か...原初の...
「あ...あのー...」
「どうしたの?」
「超越女神で合ってます...よね...?」
「ええそうよ?」
聞き間違いじゃなかった。超越女神...つまり目の前にいるこの人って...
「母上ーーーーーー!!?」
その時自分でも分かるほどに大声で叫んでたと思う。
said  リュウ
「母上ーーーーーー!!?」
うおっ!?うるさっ!というか母上!?
「自分は母じゃないわよ!?貴女を産んだ記憶も無い!」
「ご主人様まず色々と違うかと」
はっそうだった。なんで母上って呼んだのかを聞かなくては。ん?当初の目的と違うな?いやまあいいや。
「嘘でしょ母上が起きてたなんて...というかさっきまで僕だいぶ失礼なことを言ってたし...ああどうすれば...謝れば許してくれるかな...でも...」
とかブツブツ言ってる神王に近づく。
「ねえ私が母ってどういうことよ?」
「はっはひっ!?」
あー駄目だこれ。完全に落ち着きを失ってる...久々にこれを使うとは。
そう思いながら神王の頭に手を置きながら発動させる。
「<気分沈静化>」
「ふわ...」
だいぶ前に創ったオリジナル魔法の一つで効果はありとあらゆる状況でも冷静さを取り戻す...王女のミラに使ったのが最後だったけなぁ...
「落ち着いた?」
「はい...あっそういえば自分の名前を言ってませんでしたね」
そういえばそうだった。とりあえず聞いとこう。
「私は神王クライブ・レイシス。レイシスとお呼びください。母上」
「よろしくレイシス。それでなんで私が母なの?」
「それはなんですが...あー少し長くなりますがよろしいですか?」
「良いわよ?急ぎでもないし」
「では...何故母上がそう呼ばれているかなんですがそれは貴女様が全ての命の始まり...つまりは原初の母と呼ばれているからなんです」
「ん?原初の母ってティアマトとかじゃないの?」
「確かにティアマトも全ての命の始まり...大地の母と呼ばれてますがそれはあくまでも星の中での始まりであり母上はこの宇宙が生まれたとき...まだ何の星も無かった頃の最初の命...本当の意味での全ての命の始まりなのです。
しかし貴女は初代神王を生み出し星を生み出した後にしばらく見守ってから何処かへと消えてしまったのです。初代神王は貴女を探し回りましたが結局見つからず...それから月日が経ち今に至るという感じです」
「ほうほう。ところで初代神王って言ったわね。貴女は何代目なの?」
「私は18代目ですね。神王の代が変わるのは1万不可思議年毎に変わり、私に変わってからまだ1537不可思議年しか経ってませんね」
「...それめっさ長くない?というか神って寿命あるの?」
「ありますよ。<不老不死>って言っても名ばかりでだいたい神王でさっき言ったように1万不可思議程です。普通の神でも30垓年程ですね。ちなみに母上には寿命は無いです」
「あー...<死の超越>かぁ...」
「はい。ちなみに母上の加護を受けた人も現人神となって寿命が無くなります。これには加護を受けたものにはその授けられた神のスキルの一部が使用可能にする事が出来るからですね。普通なら加護を授けた本人の承認が必要なのですが母上の場合は自動的に<死の超越>が適応されるみたいですね」
へえー...そういう感じなのかぁ...というか寿命長いね?流石神と言ったところか...というかその最初の超越女神と自分は違うから多分自分も二代目の扱いなのかな?まあ言わないでおこう。
「そういえば何か用があったのではないのですか?」
「ああそういえば殺しちゃっても良い神っていない?神器を試したいのよ」
「ああそれならいますね。普通神は特定の事態を除いて地上の命に直接手を出してはいけないという決まりがあるのですがそれを破った者がいるのです」
「破った場合は?」
「基本的には数千年から数兆年にかけての監禁。場合によっては死刑ですね」
「今回は死刑レベルと」
「ついさっき私欲目的で地上の命を千以上刈り取った者がいるのです」
「なるへそ。じゃあ行きましょうか」
「はい!母上!!では軽く着替えますね」
「...完全に私空気ですね」
勿論デュランも忘れてないよ?ちなみにレイシスは何故かドレスに着替えてた。
レイシス曰く一応女性よりだかららしい。
Said 一柱の中級神
「さて...生け贄は集まったし...クックック...これで創造神を越える力を...」
そこは白い空間だった。場にあるのは大量の火の玉。視える用にした命である。その数は千を越えている。これだけの数を用意するのに地上でもいきなり何人もの命が散った。
「決まりは破ったが...まあ気付かれていないなら問題ない」
そうこの行為は神々で決められた決まりを破る行為。気付かれていたら即座に拘束の後に即死刑のレベルだ。それだけ重いことである。
「この秘術を成功させれば創造神を越える力を獲れるんだからなぁ...クックック...ハハハハハ!!」
そうやって笑い上を見上げた中級神は気づいた。謎の金色の波紋が出ている事に。そして嫌な予感が走り下がろうとしたが凜とした声が響いた時には遅かった。
「<天の鎖>よ」
そうして金色の波紋から出てきた鎖が中級神に何重にも巻き付いた。
中級神は抜け出そうとスキルや魔法で攻撃するがあまりにも頑丈すぎて抜け出すことが出来ない。
「クソッ!なんなんだよ!!やっと力を獲られそうだったのに!!誰なんだよ!!!」
「じゃあ教えてあげるわよ」
そう中級神が叫ぶとさっきの凜とした声がまた聞こえ声の主が姿を現した。
片方は男とも女ともとれる中性な顔立ちをおりドレスに身を包んでいる。
もう片方は異常な程に整っている見たことのない服を着ている女性だった。
片方は分かるがもう片方が分からない。だがそのドレスに身を包んでいる人物が分かるだけに絶望を感じていた。
「神...王...様...」
だが次に神王が放った言葉でそれ以上の絶望を襲った。
「この者です母上」
「母上...!?」
そう神王はもう一人の女性に母上と言った。中級神でも全ての神に言い伝えられているためこの神も知っていた。神王が母上と呼ぶ存在。それはこの宇宙が生まれてからの最初の命。原初の母と呼ばれている神王を越える存在。
「まさか...超越...女神...?」
「あら良く知っているわね」
女性が放った言葉で確定してしまった。そしてそれと同時に中級神は自身の未来を完全に察してしまった。自身の死を。
「クッソがぁ!!」
せめてもの足掻きとばかりに千を越える魂を取り込み力を獲ようとする。だが。
「何かさせるとでも思いましたか?」
それと同時に中級神に巻き付いた鎖が更に強く縛り付ける。そして鎖の効果なのか魂を取り込もうとしても力が働かず取り込むことが出来なかった。
「ガッ...!!」
「さて母上。どうせ死刑は確定なのでご自由に」
「ええ分かったわ」
そして中級神は見てしまった。超越女神が取り出したのは一つの槍。
それは銀色に輝いており全体に茨模様が張り巡らされている物。そしてそれからは例え創造神であろうと耐えることが絶対に不可能な消滅の力を感じた。
「さてこれでも一応そこまで強くないのだけれど...まあ貴方程度なら別にいいでしょう」
「...ははっ...」
そこまで強くない
その言葉を中級神は疑った。あの例えどんな存在でも消滅させることが出来そうな力を持つものがそこまでだと言い切った目の前の存在を。
「じゃあ...終わりね」
そして超越女神は槍を構える。
「投げ穿つーーー」
中級神は最後に思った。何て奴が出てくるんだと。己を捕まえるなら創造神だけでも別に良かったのにと。そして次の瞬間には...
「消滅の槍」
投げ放たれた絶消の槍が自身をーーー自身の存在を喰らった。
あとがき
なっが!!!今回スッゴい長くなりました!!
読みづらかったら申し訳ありません...
ただ今回は主人公の種族がどれだけヤバイものなのかも明らかになりましたね。そして神王ェ...
というかデュランが空気でしたね...とにかく次回も頑張っていきます。
えっ中級神?今回のやられ役です。まあ仕方ないね悪役だし。
それとお気に入り登録数を見てみたら200直前で驚きました。こんな作品をこんなにも多くの人に見ていただき感謝の極みです...
ではではまた次回も更新を頑張ろうと思います。
ではまた次回。
「...なんでよッ!!」
そう叫んでいた。その理由はこれだ。
<神器 全てを焼き尽くす炎龍神刀>
<神器 祝福と転生の笛>
<神器 絶望と深淵の長銃>
エトセトラ...エトセトラ...
目の前には神器の山が出来ていた。
つまり何が言いたいかと言うと...
「なんで神器しか出来ないんだ!?なんで!?」
「さっきも言ったけど超越女神だからどうにもならないんじゃ...というかまだ諦めてなかったのかよご主人」
エクリがそう言ってくるが正直かなり諦めかけてる。創った神器の数もそろそろ50行きそうだ。
そして数分後。
「...............」
「...ご主人様机に突っ伏してどうしたのですか?」
「なんかもうね...諦めた...」
「何を...ああそういうことですか」
そう言ってきたデュランは部屋の隅に投げ捨てられている物の山...というか神器の山を見て察してくれた。
結局神器以外の物を創ることは出来なかった。しかし試さないわけにもいけないので試したい...がそれをするにも相手はどうするかという課題がある。
エクリやデュランを相手にするにしても自分が神器を放つと普通に耐えきれない。ティアはどうなのか?とも考えたが加護をかけているとしても普通に加護を突き破りそうなので怖くて試せない。
そんな訳でどうしようかと考えていたのだが...
「...あっ」
「ご主人様?何か思い付いたのですか?」
普通に神器同士じゃ耐えれない。加護をかけてる人間とかでも恐らく駄目。じゃあ誰を相手にすれば良いか...
「悪い事とかしてる神とかを探して試せば良いんだ...!」
「...はい?」
そう。悪事を働いてる神とかを探して相手にすれば良いとかいう事になった。
つまりは「この神悪事を働いて死刑でもおかしくはないから実験台にしてヤっちゃっても大丈夫だよね?」とかいう話である。こらそこおかしいとか言っちゃいけない。
「あのご主人様。それって神殺しですよね?」
「人が神を殺しちゃうのはアカンかもだけど神が神を殺してもあまり騒ぎにならなくない?」
「いえ充分になるかと」
なんですと。ではこの神器を試すにはどうすれば...ん?それ以前に試さなくても良いだろって?ハッハッハ創ったからには試したいのが人の性じゃん?
んーしかしどうしようか...あっそうじゃん。
「ランに相談すれば良いじゃん」
「...えっ?」
「そうと決まれば連絡よね」
デュランが若干思考停止に陥ってるが関係無く連絡しようと念話を開始する。
『ねえーラン』
『はいはい悪事を働いてる神とかいないかってね?いるよー』
『おおうマジか。というか見てたな?ラン』
『はいはい気にしちゃいけないって。転移させる?それとも自分で行く?』
『自分で行くわ。場所は?』
『ほい情報を渡すよ~』
そうしてあっさりとサクサク進んだので情報を送ってもらう。...直接脳に。
『こいつ...直接頭に!?』
『まあ念話だし普通じゃない?というか今その反応?リュウ様』
『いや何となく言いたくなっただけ』
そんな話をしながら情報を共有という形で送ってもらった。
その場所なのだが...
『...これ別世界じゃない?』
『そうだねぇ』
『いいの?これ』
『僕達じゃ無理だけどリュウ様なら行けるね』
『ん?なんで自分だけ?』
『自分とかは一応創造神だけどこの世界とあと何個かの世界の管理を行う存在でもあってね?それ以外の世界はまた別の創造神が管理しているんだ』
『つまりはこの世界はランの管理している世界じゃないと』
『うん。基本的には創造神含めて自身の管理を任された神はその世界以外には関与出来ない事になってるんだ』
『...ん?任された?もしかして創造神以上の存在がいるの?』
『あー...そこ気づいちゃう?...うんいるよ』
『...場所は?』
『...もしかしてなんだけどリュウ様』
『うんちょっと会ってくるわ。相手になってもらいたい』
『見えないところでなんかとても不吉な事言ってない!?』
というか創造神以上の存在ねぇ...まあ考えられるのは一つか。
『んじゃあ神王に会ってくるね』
『さらりと神王様と言い当てられた!?あっリュウ様ーあまり力出しすぎないでねー!多分1割程度でも神王様余裕で死んじゃうから~!!』
...ん?神王が?1割程度で余裕で死んじゃう?...まあ気にしないでおこうそうしよう。ちなみにこの会話時間約一秒。
「んじゃあデュラン行ってくるわねー」
「一応私もいきます...神王に会うんですよね...」
「再起動早いわね」
「まだ若干混乱してます」
というわけでまずは神王の情報を確認するためにスキルを昇華させる。<世界情報閲覧>じゃあ世界の情報しか確認出来ないからね。まあ昇華って言ったけど若干違うんだけどねー...
[超越女神の権限により<世界情報閲覧>を超越します]
[<世界情報閲覧>が超越により<全知別人格体>へと変更されました]
はいつまりこういう事です。
[マスター。初めまして。神王の居場所はこちらです]
「うおう!?いきなりはビビるな!?」
[申し訳ありません。私は全知別人格体の人格です。御好きなようにお呼びくださいマスター]
「ご主人様誰とお話を?」
「ええっとね...」
デュランに全知別人格体について話をする。まあ色々と驚かれていたけどいつもの事ですかとか言ってた。まあいつもの事だ
「とりあえずどう呼ぼうか...」
[どうぞ御好きなようにお呼びください]
「うーん...じゃあ...」
(スキル名から適当に取ったりはしないんですね...)
「デュラン?」
「いいえ何も?」
失礼な事を考えられた気がしたが気にせずスルーしましょうそうしましょう。
「じゃあアルタで良いかな?」
[了解ですマスター]
アルタにした理由?別人格体だから。...合ってるよね?
[それでは神王のいる場所まで案内を致します]
「お願いねアルタ」
というわけで突撃!隣(?)の神王の家!!
「......」
デュランが遠い目をしてるけど気にしませんとも!
Said 神王
真っ白な空間。そこには一つのベットを除いて他には何も無かった。また周りからは何をされても崩せない空間。
そうここは神王が造り出した神域である。例え創造神でも破壊はどころか傷一つ付けることすら難しい物でもあった。
「今日も皆頑張ってるなー感心感心」
ベットの上に寝転がるのは男性とも女性ともとれる中性な顔立ちをした人物。また...また...
「うん自分で自分のナレーションするって悲しいわ」
うんあまりにも暇だから自分で自分のナレーションとかしてみたけど悲しいねこれ。にしても今日も平和だ。一応管理とかはしてるけどそこまで忙しい物でもないし。とにかく暇だ。
「まあだからってやることも無いんだけどねー...」
今日ものんびり寝るかなー...
ピシッ
ん?なんか変な音が...
パリーン!
「ちわー!!ノックしたら壊れたんだけど弱すぎない!?これあっさり壊れたよ!」
はあああああ!?創造神でも傷一つ付けることすら難しい自分の神域を壊したあああ!?というかこの二人誰!?とにかくステータスを...
バチッ!
「あいたっ!?」
<神眼>が弾かれた!?というか自分の<神眼>を弾くって...
「あー神眼はやめといた方が良いよ。弾かれたでしょ?」
<神眼>を使ったことを気付かれた!?というかその...なに?その服。
「これ?和服って言うんだけど知らない?」
和服?えーと...<世界情報閲覧>じゃでない?じゃあ知らない筈だわ...
「というか何の用?それに貴女達は誰?神王の私が創った神域を簡単に割る時点で私に多分勝機無いけど...」
「ああそういえば自己紹介がまだだったわね。私はリュウ。超越女神をやらしてもらってるわ」
「へえ超越女神...へっ?」
今何て言った?超越女神?えーと超越女神って...確か...原初の...
「あ...あのー...」
「どうしたの?」
「超越女神で合ってます...よね...?」
「ええそうよ?」
聞き間違いじゃなかった。超越女神...つまり目の前にいるこの人って...
「母上ーーーーーー!!?」
その時自分でも分かるほどに大声で叫んでたと思う。
said  リュウ
「母上ーーーーーー!!?」
うおっ!?うるさっ!というか母上!?
「自分は母じゃないわよ!?貴女を産んだ記憶も無い!」
「ご主人様まず色々と違うかと」
はっそうだった。なんで母上って呼んだのかを聞かなくては。ん?当初の目的と違うな?いやまあいいや。
「嘘でしょ母上が起きてたなんて...というかさっきまで僕だいぶ失礼なことを言ってたし...ああどうすれば...謝れば許してくれるかな...でも...」
とかブツブツ言ってる神王に近づく。
「ねえ私が母ってどういうことよ?」
「はっはひっ!?」
あー駄目だこれ。完全に落ち着きを失ってる...久々にこれを使うとは。
そう思いながら神王の頭に手を置きながら発動させる。
「<気分沈静化>」
「ふわ...」
だいぶ前に創ったオリジナル魔法の一つで効果はありとあらゆる状況でも冷静さを取り戻す...王女のミラに使ったのが最後だったけなぁ...
「落ち着いた?」
「はい...あっそういえば自分の名前を言ってませんでしたね」
そういえばそうだった。とりあえず聞いとこう。
「私は神王クライブ・レイシス。レイシスとお呼びください。母上」
「よろしくレイシス。それでなんで私が母なの?」
「それはなんですが...あー少し長くなりますがよろしいですか?」
「良いわよ?急ぎでもないし」
「では...何故母上がそう呼ばれているかなんですがそれは貴女様が全ての命の始まり...つまりは原初の母と呼ばれているからなんです」
「ん?原初の母ってティアマトとかじゃないの?」
「確かにティアマトも全ての命の始まり...大地の母と呼ばれてますがそれはあくまでも星の中での始まりであり母上はこの宇宙が生まれたとき...まだ何の星も無かった頃の最初の命...本当の意味での全ての命の始まりなのです。
しかし貴女は初代神王を生み出し星を生み出した後にしばらく見守ってから何処かへと消えてしまったのです。初代神王は貴女を探し回りましたが結局見つからず...それから月日が経ち今に至るという感じです」
「ほうほう。ところで初代神王って言ったわね。貴女は何代目なの?」
「私は18代目ですね。神王の代が変わるのは1万不可思議年毎に変わり、私に変わってからまだ1537不可思議年しか経ってませんね」
「...それめっさ長くない?というか神って寿命あるの?」
「ありますよ。<不老不死>って言っても名ばかりでだいたい神王でさっき言ったように1万不可思議程です。普通の神でも30垓年程ですね。ちなみに母上には寿命は無いです」
「あー...<死の超越>かぁ...」
「はい。ちなみに母上の加護を受けた人も現人神となって寿命が無くなります。これには加護を受けたものにはその授けられた神のスキルの一部が使用可能にする事が出来るからですね。普通なら加護を授けた本人の承認が必要なのですが母上の場合は自動的に<死の超越>が適応されるみたいですね」
へえー...そういう感じなのかぁ...というか寿命長いね?流石神と言ったところか...というかその最初の超越女神と自分は違うから多分自分も二代目の扱いなのかな?まあ言わないでおこう。
「そういえば何か用があったのではないのですか?」
「ああそういえば殺しちゃっても良い神っていない?神器を試したいのよ」
「ああそれならいますね。普通神は特定の事態を除いて地上の命に直接手を出してはいけないという決まりがあるのですがそれを破った者がいるのです」
「破った場合は?」
「基本的には数千年から数兆年にかけての監禁。場合によっては死刑ですね」
「今回は死刑レベルと」
「ついさっき私欲目的で地上の命を千以上刈り取った者がいるのです」
「なるへそ。じゃあ行きましょうか」
「はい!母上!!では軽く着替えますね」
「...完全に私空気ですね」
勿論デュランも忘れてないよ?ちなみにレイシスは何故かドレスに着替えてた。
レイシス曰く一応女性よりだかららしい。
Said 一柱の中級神
「さて...生け贄は集まったし...クックック...これで創造神を越える力を...」
そこは白い空間だった。場にあるのは大量の火の玉。視える用にした命である。その数は千を越えている。これだけの数を用意するのに地上でもいきなり何人もの命が散った。
「決まりは破ったが...まあ気付かれていないなら問題ない」
そうこの行為は神々で決められた決まりを破る行為。気付かれていたら即座に拘束の後に即死刑のレベルだ。それだけ重いことである。
「この秘術を成功させれば創造神を越える力を獲れるんだからなぁ...クックック...ハハハハハ!!」
そうやって笑い上を見上げた中級神は気づいた。謎の金色の波紋が出ている事に。そして嫌な予感が走り下がろうとしたが凜とした声が響いた時には遅かった。
「<天の鎖>よ」
そうして金色の波紋から出てきた鎖が中級神に何重にも巻き付いた。
中級神は抜け出そうとスキルや魔法で攻撃するがあまりにも頑丈すぎて抜け出すことが出来ない。
「クソッ!なんなんだよ!!やっと力を獲られそうだったのに!!誰なんだよ!!!」
「じゃあ教えてあげるわよ」
そう中級神が叫ぶとさっきの凜とした声がまた聞こえ声の主が姿を現した。
片方は男とも女ともとれる中性な顔立ちをおりドレスに身を包んでいる。
もう片方は異常な程に整っている見たことのない服を着ている女性だった。
片方は分かるがもう片方が分からない。だがそのドレスに身を包んでいる人物が分かるだけに絶望を感じていた。
「神...王...様...」
だが次に神王が放った言葉でそれ以上の絶望を襲った。
「この者です母上」
「母上...!?」
そう神王はもう一人の女性に母上と言った。中級神でも全ての神に言い伝えられているためこの神も知っていた。神王が母上と呼ぶ存在。それはこの宇宙が生まれてからの最初の命。原初の母と呼ばれている神王を越える存在。
「まさか...超越...女神...?」
「あら良く知っているわね」
女性が放った言葉で確定してしまった。そしてそれと同時に中級神は自身の未来を完全に察してしまった。自身の死を。
「クッソがぁ!!」
せめてもの足掻きとばかりに千を越える魂を取り込み力を獲ようとする。だが。
「何かさせるとでも思いましたか?」
それと同時に中級神に巻き付いた鎖が更に強く縛り付ける。そして鎖の効果なのか魂を取り込もうとしても力が働かず取り込むことが出来なかった。
「ガッ...!!」
「さて母上。どうせ死刑は確定なのでご自由に」
「ええ分かったわ」
そして中級神は見てしまった。超越女神が取り出したのは一つの槍。
それは銀色に輝いており全体に茨模様が張り巡らされている物。そしてそれからは例え創造神であろうと耐えることが絶対に不可能な消滅の力を感じた。
「さてこれでも一応そこまで強くないのだけれど...まあ貴方程度なら別にいいでしょう」
「...ははっ...」
そこまで強くない
その言葉を中級神は疑った。あの例えどんな存在でも消滅させることが出来そうな力を持つものがそこまでだと言い切った目の前の存在を。
「じゃあ...終わりね」
そして超越女神は槍を構える。
「投げ穿つーーー」
中級神は最後に思った。何て奴が出てくるんだと。己を捕まえるなら創造神だけでも別に良かったのにと。そして次の瞬間には...
「消滅の槍」
投げ放たれた絶消の槍が自身をーーー自身の存在を喰らった。
あとがき
なっが!!!今回スッゴい長くなりました!!
読みづらかったら申し訳ありません...
ただ今回は主人公の種族がどれだけヤバイものなのかも明らかになりましたね。そして神王ェ...
というかデュランが空気でしたね...とにかく次回も頑張っていきます。
えっ中級神?今回のやられ役です。まあ仕方ないね悪役だし。
それとお気に入り登録数を見てみたら200直前で驚きました。こんな作品をこんなにも多くの人に見ていただき感謝の極みです...
ではではまた次回も更新を頑張ろうと思います。
ではまた次回。
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コメント
イルシオ
面白いです‼️
更新待ってます‼️
星夜神奈
面白かったです。これからも頑張ってください!
ノベルバユーザー373108
続きが気になりました。
頑張って欲しいです!
紫園
続きを首をながくして待ってますね。