最強の女神様が行く!無敵のTS異世界スローライフ!!?

二次元を夢見る学生

16話 意図しない最強化 そしてバレンタイン

目の前の魔族が消滅した後。とりあえずここの騎士全員の記憶を少し改竄した後で戻った。
改竄内容は自分が魔族との激闘の末に撃破したということにした。
いつかの時と同じですねはい。そんな訳で王様から報酬を貰ってから、家に帰る途中だった。
ちなみにミラに関してはいきなり新年疲れたから休むと言ってた。
まあ仕方ないね。


あれから一ヶ月後ほど...

(ご主人ご主人)

エクリから声をかけてきた。珍しいと思いながら話を聞く。

(どうしたの?エクリ)

(なんかご主人の友人って言う人から話があるって)

友人...?確か友人と言える人でいなかった筈だが...と思うと念話が入った。

(ヤッホー!リュウ様楽しんでるー?)

と元気そうな声が聞こえてきた。そう元気そうな創造神ランの声が...

...人じゃなくて神じゃねえか!!?

と思ったがとりあえず話を聞く。

(なんの用よ...)

(いやね?ちょっと神界に来て欲しい。話があるんだ)

(...分かった)

そんな訳で...行きますか神界。

と言うわけで。

「来たわよ...で何?話は」

来ました神界。周り白いね相変わらず。そう思いながらランの話を聞く。

「いきなりなんだけどスキルとか習得した時に聞こえる声があるじゃん?」

「あるね。それが?」

「あれシステムで聞こえるんだけど君のが今貯まってるんだ」

「という訳で流すね」

と言いながらボタンを取りだしそれを押した。というかどこから出したし。
そして押した瞬間に頭の中に声が聞こえてきた。スキル習得時とかの声だ。

[終焉属性魔法を三つ以上習得確認 魔法<終焉魔法>を習得しました]

[<終焉魔法>を習得により種族に変化が起きました]

[修正中...修正完了 種族が変更されました]

[獲得種族 終焉女神]

[獲得種族を統一します 統一中...統一完了]

[種族 超越女神(超越女神×終焉女神)になりました]

[種族変更によりステータスが変更されsgdksbdkzhsbsjsj]

[...修正完了 ステータスを表示します]

えっ何これ怖い。そして表示されたステータスはこうなっていた。
スキルには変更は無いが...

<リュウ>
種族:超越女神(超越女神×終焉女神)
年齢:18
クラス:表示不可
レベル:表示不可
魔力:表示不可
攻撃力:表示不可
防御力:表示不可
敏捷力:表示不可
魔攻撃:表示不可
魔防御:表示不可
運:表示不可

...チートを越えた何かだよこれ。
クラス表示不可って何!?何故に表示出来ないの!?

そんなことを考えてると横からランはこう言ってきた。

「んー簡単に言うと表示不可ってerrorすら越えちゃったって意味なんだよねぇ...つまりもう僕も君と戦ったら秒も持たないんじゃないかな?」

というが...これはやりすぎでは...?
そう思ったが...このままでは歩くだけで世界が滅ぶ気がする。

「滅ぶね」

とランはさらりと言った。
...えっじゃあ戻れないじゃん。

「まあそこはどうにかしなきゃなんだけど...というか創造でどうにか出来ない?僕じゃもうスキルとかでリュウ様に干渉出来ないんだ」

マジか。んーじゃあこうしよう。

[<創造>を発動 固有スキル<世界ヲ保護セシ力影響ゼロ>を習得しました]

よしこれでおk。

「なるほど。世界への破壊等の力を遮断するパッシブスキルか。考えたねリュウ様」

まあこうしないと戻れないからね。んじゃあ戻るわ。

「はーいお疲れさまー」






というわけで戻ってきたが...二階の部屋に転移したからか誰もいない。
しかし一階から声が聞こえるため耳をすませる。

「これを.....してだな...」
「姉さ......これを....」
「それは.........でこう.......」

どうやらキッチンから聞こえるようだ。
しかもエクリとデュランも人化しているらしい。
しかしキッチンか...何か作ってるのかな?
そう思いふと日付をみる。
そして日付は...2/14
ふーん...と察した自分。その為にキッチンには降りないようにしよう。

しかしバレンタインか...チョコってこっちにあるのかな?と思い<世界情報閲覧いつもの>で調べた。

<チョコ>
過去に来た勇者の一人がコックでありチョコを作れると判断し、チョコの製造法や種類、またバレンタイン等を伝えていった。その為にこちらにもバレンタインやチョコとかの文化がある。

と出てきた。また勇者か...ナイスと思いながら過去に来た勇者に敬意を払った。
そしてこうなったら自分も作るしかないよな!と思い作ることにした。しかし...キッチンを創ってそこで作るのも考えたが<オールスキル>の中にある<千里眼>で城を見るとどうやらミラもチョコをコックに手伝ってもらいながら作ってる様子...王様用に作ってるのかな?

まあちょうどいいやと思い転移する。もちろんキッチンの扉の前だよ?
誰もいないことも確認済みである。
そして扉を開ける。

「ふぇっ!?」

どうやら誰もいないと思っていたらしくミラは声をあげる。コックも驚いているようだがこっちを見てから「ああ...リュウさんか」と言ってた。
なぜこのコックが知ってるのかと言うとこのコック、料理長である。
しかも自分は過去に面識があるし、色々と料理に関して教えてあげてたのである。
何故料理を料理長に教えているのかって?
<オールスキル>と<世界情報閲覧アーカイブ>があるから...

まあそんな事は置いておき。

「あらミラは王様にチョコ作ってるの?」

「あっはいそうですけど...というか何をしに...?」

「ちょっとキッチンの一部を貸してもらっていいかしら?」

「大丈夫ですよ。空いてますし...リュウさんもチョコを作りに...?というか誰に!?」

「ティアによ...私は男いないの知ってるでしょ」

「...いやそれで言います?」

という会話をする。いやーこんな奴には近づかないでしょ。

「というかリュウさん美人なんだから出来てもおかしくないような...?」

「そんなこと言ってもなにもでないわよ」

そう言いながら<超越女神の和服>をエプロン付の服に変更する。
それを見てたミラからは一言。

「便利そうですねその魔道具アーティファクト...」

「あげないわよ?」

そう言いながら<インベントリ>の中に入れといた材料を取り出す。
そしてチョコケーキを作るために調理をしだした。




調理をしだして1時間程...

「あとはオーブンで焼くだけね...」

「えっもうですか?」

ミラはまだ焼く行程に至ってない。しかも自分よりも早く始めてたのに遅いので驚いている様子。

「まあチョコケーキなんて簡単でしょ?」

「いや簡単じゃないですからね!?」

そう言いながらオーブンに入れて焼くのを待つばかりになった自分である。

(料理もできて戦闘も出来る。美人だしスタイル良いしちゃっかり気遣いも出来る...なんでリュウさんって彼氏できないんだろ...?)

とかちゃっかりミラは思っている。ちなみに過去にリュウはプロポーズされてるが、全部断っている。美人でも心は男なのである。そりゃ男と付き合うなんてしたくない。

そして30分後...



チーン!!



魔力オーブンで焼けたようである。
そしてオープンから取り出すと...綺麗なチョコケーキが出来ていた。

「うんOKね」

「はえー...綺麗に出来てますね~」

ミラは今やっと焼くところである。少しリュウは気になったので今できたばかりのチョコケーキに保護の加護をかけてから鑑定をかけてみた。

<究極にして至高のチョコケーキ>
超越女神が自ら作ったチョコケーキ。
一口食べれば例えどんなチョコが嫌いな人であろうともついつい食べてしまうであろうケーキ。
いまこの世界でこのチョコケーキを越えるケーキは未来永劫、超越女神が作るもの以外では現れない。

わーおと思いつつインベントリにしまう。

「んじゃあミラありがとね」

「あっはいさよなら~」

と礼を言い転移で戻っていった。
ちなみに料理長は少しそのチョコケーキを食べたそうにしていたそうな。

そして部屋に戻ってから再び聞き耳をすると...


「どうする...?これ...」
「失敗...ですかね...?」
「...失敗しちゃった...?」

とハッキリ聞こえてた。どうやら結界が剥がれているのに気づいていないらしい。
そしてどうやら失敗したらしい。
...まあ関係なく一階に行くんですけどね。


そして降りてからキッチンの扉を開ける。

『ひゃあ!?』

そうすると三人同時に可愛らしい声をあげた。

「ごごごごご主人!?」
「あわわ...あわわわ...!」
「.......(あたふた)」

そして全員慌ててる。可愛い。

「どうしたの?全員焦って」

「えーと...その...」

そういっているのを若干スルーしながら後ろを見ると...焦げたようなクッキーが置いてあった。
どうやらチョコクッキーらしい。
それを見た瞬間に皆が更に慌て始める。

「えっとな!?これは...」
「あわわわわ...!」
「.......(あたふたあたふた)」

と言いながらデュランに関して言えばキャラ崩壊してる。
まあそれをスルーし、チョコクッキーを一つ口に入れる。

『あっ!?』

そして食べると少し焦げているみたいだが普通に美味しかった。

「うん美味しいじゃない」

『えっ...』

「三人が頑張って作ったんでしょう?じゃあ不味いはずが無いわよ」

そう言いながら二つ目も食べる。そうしていると全員が抱きついてくる。

「ごしゅじ~ん...ありがとお~...」
「...主様のそういうところズルいと思いますぅ...」
「ふにゅ~...ご主人様マスタ~...」

とか言ってくるが全員可愛い。

「三人が頑張って作ってくれたんだし...お返ししなきゃね」

『ふえ?』

といいつつ皆を剥がしてから<インベントリ>からチョコケーキを取り出す。

「はい。私からのバレンタインチョコよ」

「わあ!!良いのか!?ご主人!!」
「綺麗です...美味しそう...」
「もしかして...ご主人様マスターの手作り..?」

ティアは正解だ。そして包丁を取り出して切り分けた後に皆にわける

「はいどうぞ」

『いただきまーす!!』
ご主人様マスターの手作り...!」

エクリとデュランは一緒に言いながら、そしてティアは眼を輝かせながら言った。
そして三人は幸せそうにケーキを食べ始める。


女神に剣にエルフ

本来なら関わることなど絶対にないのだろう。
だがそんな壁など些細な事だと言わんばかりに四人は寄り添い幸せそうだ。

そうして今年にバレンタインは終わりを迎えていった。















「そして願わくば...彼等に祝福があらんことを」






そんな一人の創造神の願いはきっと叶う。
スローライフはいつになるかは分からない。
だがそれでも彼等は寿命が存在しない。エルフのティアもリュウの加護を受けているがゆえに寿命が無くなった。
それゆえに例え直ぐには来なくても良いだろう。
永遠とは人ならば辛く苦しい物だろう。
それでも彼等はきっと幸せにある。





















あとがき



はい作者です。
大変遅れてしまい申し訳ありませんでした!!

色々と用事が重なってしまい、どうしても時間が取れなかったのです。
これから先こういうことがあるかもしれませんがどうか長い目で見守ってください。

これからもこの作品は続きます!!
最後最終回みたいな感じですが...久々なので入れてみました。
こういうイベントがあるときはあういうのを入れてみることが多いですので...(笑)


そして更にチートと化す主人公...(笑)
いったい何時になったらスローライフがなるんでしょうね?
長くなってしまうのでまた次回に。


では...







         彼らの物語に祝福があらんことを!!!

コメント

  • 緋雪

    今回も面白かったです。
    次の話も楽しみで待ってますね( ´ ω ` )

    1
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