好きな人が国家最大の秘密兵器だった件について

夏灯

実川ユイラと有野航

外ではおそらく断ったのだろう。
実川さんが頭を下げている。

「先生、なんで分かったんですか?」
「いやぁ、何となくだよ」

つまらなそうに言う先生。

「多野も実川の事が好きなのか」
「えっ!?」
「いやバレバレだよ、いつも実川ばっか見てるからな」

思わず過剰に反応してしまった。
そっか、そんなにわかりやすいのか、俺は。

気を付けなきゃと思う。

「……お前は告白しないのか」
「え……」

真面目な顔をして先生は言う。
なんでこの先生に恋愛相談みたいになるんだ。

「お、俺は…一度しか話した事ないですし、それに、きっと彼女はOKしてくれません」

自分で言っていて悲しくなる。
望みがまるっきり無いって認めてしまっている。

「ふぅん」

ふぅんて。
この堕落教師め。
俺は半ば八つ当たりのように先生を睨んだ。

「そういう先生こそ、お付き合いしている方とか、片思いしてる方はいないんですか」

どうせいないだろうけど。
さっきの質問の仕返しのつもりで聞いてみた。

「……いるよ。好きな奴」
「え、」

これは予想外すぎる答えだ。

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