仲ノ家

ノベルバユーザー275968

仲野家 つっぱり?

今ドラマで流行っているらしい、つっぱりをテーマにした高校ドラマ。

我が家の小学生二人男子もくいいるようにみている。

つっぱり、なんだか懐かしい。
最近ではあのようなダサイ格好は見ない。
でもみている内に、主人公がかっこよくみえるのだ。次第に仲ノ家ではつっぱりの主題歌がどこからともなく、誰からともなくきこえてくる。

仲ノ家は主とママである私と小学生二人息子の四人家族だ。

ふと、憧れを現実にヘアスタイルをつっぱりにしてみた。主である旦那も積極的。
仲ノ高校をなめるなよ、なんて言葉もいつしか主題歌と共に誰からともなくはっせられる。低学年の次男まで、つっぱりの意味わからず真似ている。
もちろん、力関係は番長が私である。

我が家は変わってるとおもう。
変だ。だか、まぁいい。

そして話しはもどり、来週は小学生の懇談会、長男から、番長に打診あり。
ねぇさん、○○小学校の○○先生が、やたらと宿題をだすんすよね、やっちゃってくださいよ。
仲ノ高をなめてんじゃねーぞ。

ということで、家族で主題歌を歌い、身ぶりまで真似、気合いをいれ、旦那、長男、次男にどーぞどーぞといわれ、家のローかをロングスカートで歩く私。
この家に止める存在はいないのか。
まぁ、仕方ない。

私は真っ赤な口紅につっぱりの気合いをみせながら、懇談会の予行練習実施。

先生さんよ、宿題おおいんちゃいますか、
なめてたらあきまへんで、にぃちゃんよ。

どんどんテンションは上がる私。外野はうちわをふりながらエールを送るコンサートのよう。

よっしゃ、この調子で当日やったるでぇ。
意気込む私に期待する息子。
拍手を送る旦那と次男つっぱり二人。
髪のワックスを大量につかい、鏡で気合い。

やっと迎えた当日。
170センチ100キロの巨漢女がつっぱりながら歩く。
気持ちは実はとてもミニサイズ。
○○先生、おせわになってます。
感謝感謝です。
先生のおっしゃるとおりです。
この3つしか文章を発しなかった私。

情けない母をみて、できた家族は三人で主題歌を歌い出迎えてくれた。
主題歌に歌詞がふえている。
全ては想定内、つっぱりのおデブロックンロール。
とほほ。私はまたまたストレスで過食っと。
体重と私の皮膚がつっぱりの限界を迎えている。

おわり

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