チートじみた転生ボーナスを全て相棒に捧げた召喚士の俺は、この異世界を全力で無双する。
第12話、( ˘ω˘ )
ーー内津よ、孤独を呪え…お前は闇に魅入られたのだ…闇を恐れるな…我を呼べーー
ノイズの入った獣の唸り声の様な低い声が聞こえる。紫色の空間に放り込まれて、身動きが取れない。
声の主は見えないけど、恐怖は感じない。夢だろうから。夢だとしても、話し掛けてるのは誰だろう…でも、きっと、この仄暗い感じは、サキさん(化学部のメンバーの1人だよ)のーー………。
「…ぁ…?よいしょ……んーっ……はぁ……」
体を伸ばしてリラックスしてから、もそもそと起き上がったけど…視界が暗い。目を開いても。
僕…寝てたんだね。今は何時ぐらいだろう。外は真っ暗で聞こえる音も無く、不気味な程に静かだった。恐らく深夜1~3時ぐらい…だろうね。予想だけど。
「すぅ…んぅ……」
隣から寝息が聞こえる…リサさんだ。何で同じベッドに…まさか夜這…って、1つしか無かった。
あまり乗り気では無いけど…起こそう。安眠を邪魔するのは好きじゃないけど、仕方ない。
「リサさん…ねぇ、リサさん、起きて」
リサさんの体を揺する。加えて徐々に夜目が効くようになって来て、パジャマ姿のリサさんが見えた。
僕は私服のままだけどね。匂いが気になるし、そろそろ着替えたい。
「んぅ……駄目だ…優…プリンが直ぐそこまで…迫って…」
どんな夢?
「リサさん、起きてってば」ユサユサ
諦めずに起こそうとする。だってここは異世界。僕一人じゃあ出来ることが余りにも少ない。
「うー…うぅ…誰だぁ…こんな遅くにぃ……」
めちゃくちゃ眠そうなリサさん。まだ半分寝てるねこれ。ごめんね、こんな時間に。
「僕だよ、優だよ。リサさん、君の弱点は?」
「耳…だ……」
ふーん。
「欲しいものは?」
「…ゆぅ……ぅん!?…な、な、何だ!?」ガバッ
あ、起きた。飛び上がるように。
「あはは、僕が欲しいの…?」
まぁ好きな人居るから、僕はあげれないけど。からかい兼、リサさんの目を覚まさせるための軽い冗談。
「っ!?……は、待て、どういう状況だ!?」アタフタ
効果はあった。良かったー。
「僕がリサさんを起こした」
「確かにそうだが!違う、何か妙なことを話してしまったような…」
「…きっと気のせいだよ、まだ寝惚けてるの?」
弱点の件は秘密にしておこう。
「い、いや寝惚けてはいない…私の気のせいか…?」
「そうだよー…所でリサさん、この部屋って明かりは何処?」
窓から月明かりが射し込んで来てるから視界も見えなくは無いけど、暗いモノは暗い。
明かり?この部屋にそんな物は無いが…とリサさんに言われても狼狽え無いように覚悟はしておく。
「明かり…あぁ、今点けてやる……」
リサさんが手の平を上向きにかざす。
「…フレアライト」ボッ
「うわー凄い」
リサさんがかざした手から、やたら明るい火(?)を出した。ほんのり暖かくて、明るい。まるで…いや、多分文字通り魔法だろうね。
けど、既に元々居た世界で魔法みたいなモノはサキさんに見せて貰ってるから、物凄い感動は無い。
「…優、私を起こしたのだから何か話があるんだろう。言ってみろ」
リサさん、ちょっと不機嫌な様に見える。誰だって安眠は邪魔されたく無いだろうし、当然と言えば当然だけど。
「うん。急に起こして悪いけど…眠れないんだー、どうしよう」
意図した事ではないけど、昼に寝て深夜に起きちゃった。
寝たと言うか、多分僕が急に気絶したのは、疲労が原因かな。思い返せば、学校行って、家に帰る途中でこっちの世界に来てから、どうやって帰ろうとか、ずーっと考え事をしてた。甘いものが食べたい。加えてリサさんの事も考えて、調査のために動き続けて…しかも飲み食い無しでね。そのせいで紅茶を飲んでリラックスして、緊張の糸が切れたんだろうね。
「眠れない、か…よし、ならば少し早いが、散歩にでも行くか!」
何で?いや外真っ暗何だけど、割と寒そう何だけど。
「リサさん…その…何で散歩?」
「む…朝の散歩は私の日課だ。目も覚めるし、体にも良いぞ。優も一緒に行こう」
…あれ?僕リサさんの目の前で気絶したよね?気遣いとかは無いのかな。
「う、うん…する事も無いし行くけど……あの……」モジモジ
倒れたハズ何だけど気遣ってくれないの?……なんて言えないよ!言えなくは無いけど、言いづらいよ!
リサさん、察してー!
「どうした、優?私に言いたい事が有るのか?」
僕の祈りが届いたのか、絶望的に人の気持ちを察せないリサさんが、救いの手を差し伸べてくれた!
「…有るよー。リサさん、分かる?」
「ふむ…優が眠った後の事が気になるのか?」
!?
「えっ!?す…凄い!良く分かったね、聞きたいことはそれだよ」
つい、本気で感心してしまった。まさかリサさんが人の心を察せるなんて…!!異世界に来てからこの部屋を見たとき並の衝撃が僕の心に
「ふっ…ローズから言われていたからな。優が起きたら説明した方が良い、とな」
うん。
「ソウナンダー。じゃあ、僕が倒…寝ちゃってから、何があったのか教えてくれる?」
「そうだな…私がローズを起こして、ローズが優の様子を見て、大丈夫そうだから寝かせて置こう…となって、後はいつも通り過ごして…寝た」
僕が眠っている間…特に問題があったわけじゃ無さそうで、妙に安心している自分がいる。ローズさん、絶対に勘違いしたままだろうけど、これはスルーしよう。
「そっかー。ありがとね、教えてくれて。散歩…行こっか」
深夜徘徊…まぁ、この国の地理を知るのには良い事なのかも。
「あぁ、準備が出来たら直ぐ行こう」
「………」
本当は滅茶苦茶お腹空いてるけど、リサさんの砂漠部屋には食べ物は無いだろうから、朝まで我慢。
最悪、朝まで何も食べられなくても、ローズさんに話したら何とかなるだろう。多分ね。
ノイズの入った獣の唸り声の様な低い声が聞こえる。紫色の空間に放り込まれて、身動きが取れない。
声の主は見えないけど、恐怖は感じない。夢だろうから。夢だとしても、話し掛けてるのは誰だろう…でも、きっと、この仄暗い感じは、サキさん(化学部のメンバーの1人だよ)のーー………。
「…ぁ…?よいしょ……んーっ……はぁ……」
体を伸ばしてリラックスしてから、もそもそと起き上がったけど…視界が暗い。目を開いても。
僕…寝てたんだね。今は何時ぐらいだろう。外は真っ暗で聞こえる音も無く、不気味な程に静かだった。恐らく深夜1~3時ぐらい…だろうね。予想だけど。
「すぅ…んぅ……」
隣から寝息が聞こえる…リサさんだ。何で同じベッドに…まさか夜這…って、1つしか無かった。
あまり乗り気では無いけど…起こそう。安眠を邪魔するのは好きじゃないけど、仕方ない。
「リサさん…ねぇ、リサさん、起きて」
リサさんの体を揺する。加えて徐々に夜目が効くようになって来て、パジャマ姿のリサさんが見えた。
僕は私服のままだけどね。匂いが気になるし、そろそろ着替えたい。
「んぅ……駄目だ…優…プリンが直ぐそこまで…迫って…」
どんな夢?
「リサさん、起きてってば」ユサユサ
諦めずに起こそうとする。だってここは異世界。僕一人じゃあ出来ることが余りにも少ない。
「うー…うぅ…誰だぁ…こんな遅くにぃ……」
めちゃくちゃ眠そうなリサさん。まだ半分寝てるねこれ。ごめんね、こんな時間に。
「僕だよ、優だよ。リサさん、君の弱点は?」
「耳…だ……」
ふーん。
「欲しいものは?」
「…ゆぅ……ぅん!?…な、な、何だ!?」ガバッ
あ、起きた。飛び上がるように。
「あはは、僕が欲しいの…?」
まぁ好きな人居るから、僕はあげれないけど。からかい兼、リサさんの目を覚まさせるための軽い冗談。
「っ!?……は、待て、どういう状況だ!?」アタフタ
効果はあった。良かったー。
「僕がリサさんを起こした」
「確かにそうだが!違う、何か妙なことを話してしまったような…」
「…きっと気のせいだよ、まだ寝惚けてるの?」
弱点の件は秘密にしておこう。
「い、いや寝惚けてはいない…私の気のせいか…?」
「そうだよー…所でリサさん、この部屋って明かりは何処?」
窓から月明かりが射し込んで来てるから視界も見えなくは無いけど、暗いモノは暗い。
明かり?この部屋にそんな物は無いが…とリサさんに言われても狼狽え無いように覚悟はしておく。
「明かり…あぁ、今点けてやる……」
リサさんが手の平を上向きにかざす。
「…フレアライト」ボッ
「うわー凄い」
リサさんがかざした手から、やたら明るい火(?)を出した。ほんのり暖かくて、明るい。まるで…いや、多分文字通り魔法だろうね。
けど、既に元々居た世界で魔法みたいなモノはサキさんに見せて貰ってるから、物凄い感動は無い。
「…優、私を起こしたのだから何か話があるんだろう。言ってみろ」
リサさん、ちょっと不機嫌な様に見える。誰だって安眠は邪魔されたく無いだろうし、当然と言えば当然だけど。
「うん。急に起こして悪いけど…眠れないんだー、どうしよう」
意図した事ではないけど、昼に寝て深夜に起きちゃった。
寝たと言うか、多分僕が急に気絶したのは、疲労が原因かな。思い返せば、学校行って、家に帰る途中でこっちの世界に来てから、どうやって帰ろうとか、ずーっと考え事をしてた。甘いものが食べたい。加えてリサさんの事も考えて、調査のために動き続けて…しかも飲み食い無しでね。そのせいで紅茶を飲んでリラックスして、緊張の糸が切れたんだろうね。
「眠れない、か…よし、ならば少し早いが、散歩にでも行くか!」
何で?いや外真っ暗何だけど、割と寒そう何だけど。
「リサさん…その…何で散歩?」
「む…朝の散歩は私の日課だ。目も覚めるし、体にも良いぞ。優も一緒に行こう」
…あれ?僕リサさんの目の前で気絶したよね?気遣いとかは無いのかな。
「う、うん…する事も無いし行くけど……あの……」モジモジ
倒れたハズ何だけど気遣ってくれないの?……なんて言えないよ!言えなくは無いけど、言いづらいよ!
リサさん、察してー!
「どうした、優?私に言いたい事が有るのか?」
僕の祈りが届いたのか、絶望的に人の気持ちを察せないリサさんが、救いの手を差し伸べてくれた!
「…有るよー。リサさん、分かる?」
「ふむ…優が眠った後の事が気になるのか?」
!?
「えっ!?す…凄い!良く分かったね、聞きたいことはそれだよ」
つい、本気で感心してしまった。まさかリサさんが人の心を察せるなんて…!!異世界に来てからこの部屋を見たとき並の衝撃が僕の心に
「ふっ…ローズから言われていたからな。優が起きたら説明した方が良い、とな」
うん。
「ソウナンダー。じゃあ、僕が倒…寝ちゃってから、何があったのか教えてくれる?」
「そうだな…私がローズを起こして、ローズが優の様子を見て、大丈夫そうだから寝かせて置こう…となって、後はいつも通り過ごして…寝た」
僕が眠っている間…特に問題があったわけじゃ無さそうで、妙に安心している自分がいる。ローズさん、絶対に勘違いしたままだろうけど、これはスルーしよう。
「そっかー。ありがとね、教えてくれて。散歩…行こっか」
深夜徘徊…まぁ、この国の地理を知るのには良い事なのかも。
「あぁ、準備が出来たら直ぐ行こう」
「………」
本当は滅茶苦茶お腹空いてるけど、リサさんの砂漠部屋には食べ物は無いだろうから、朝まで我慢。
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