魔王に召喚された真祖で偽な吸血鬼!種族チートで世界最強~
第27話 魔人イリアス
 「ぶっ殺す!!」
  瞬間、俺から魔力の奔流が巻き起こる。地面は揺れ、横に重力が働いているかのように圧を生み出す。
 「くっ、何を」
  俺は静かに目を閉じ集中する。全神経を敏感に己の中から絞り出すイメージ。自身の魔力を解放し、濃く、濃く、濃密に魔力の純度を高めていく。
 「な、んだ?そのふざけた魔力は!?」
  自意識過剰では無いが、これほどの魔力を操るのは難しかったし、辛かった。がむしゃらにやっていたせいで何度死にかけたかは分からない。ただ、あの日のようなことはをもう二度と起こさないために、努力し、努力し、努力した。そして、やっと力を得ることが出来た。
 「そうだな、強いて言うなら死に物狂いの鍛錬だ」
 (まだ、神竜は死んでないはず)
  瞬間、その場から俺の姿が消える。
 「リターンハイヒール」
  一瞬で神竜のところへ向かった俺は光の帝級回復魔法、リターンハイヒールを使用する。この魔法は傷ついた部分を傷つかなかった時まで戻す魔法だ。死者の蘇生は出来ないが欠損も完璧に治るため非常に便利で、人目のない場所では愛用している。
 「さぁ、いくぞ!」
 「クソっ、『ダークフレア』」
  俺の言葉にコイツは焦りを覚え、幾つもの『ダークフレア』、黒い炎を放ってきた。それらは俺のいる場所に弧を描いて突撃してくる。そして、そのまま俺に当たると思いきや、消えた。
 「なっ、何をした!!」
 「教えてやる義理はない」
  本当は説明するのがめんどくさかっただけなんだが、する必要も無いから良いよな?まぁ、魔力の波長を合わせて魔法の中からかき消しただけなんだけれども。
 「くっ・・・まぁ良い。どの道、これは防げない。俺の最強のオリジナル魔法だ。『絶望ノ理』」
  すると、ダンジョン内が急激に暗くなった。
 「っっ!!」
  次の瞬間、何かが俺の体を切り裂き右腕を吹き飛ばした。
  そして、俺はわざわざ回復魔法を唱えて腕を回復させる。
 「くははははっ!!やはり貴様もこの攻撃には耐えられないだろう?」
  確かに驚いた。威力も強いし視覚のせいで避けづらい。だけど、この魔法は。
 「なぁ、この魔法アンタのオリジナルじゃないぞ?確か、名前は『ダークネススレッド』。周囲を暗くして見えない糸で攻撃する闇魔法の帝王級だったかな?」
 「なん、だと!?俺の魔法、が?」
  この魔法は確かに難しい。糸までを闇を実体化させ作らなければならないからだ。奴の様子からすると知らなかったようだが、自己流でこの魔法を作り、実現させるとはマジで凄いことだ。たとえ名前がイタ過ぎたとしても、だ。絶望ノ理とか...はっず!というかこの程度が最強の魔法か。いや、帝王級は普通に強いんだけど、何かと組み合せてこその戦術だろ?
 「おいそこの黒いの。今は引いとけ。お前も分かってんだろ?それとも、ダンジョンごと死ぬか?」
  俺はそう言いながらも全開の威圧を殺気も込めて奴にぶつける。
 「・・・うっ、わ、分かった。今日のところは引くとしよう。だがいずれ貴様は我が倒す。我が名はイリアス、近いうちに大魔王になる魔族だ!」
  
 「俺は賢人だ。それと、邪神に伝えとけ。俺はお前をぶっ倒してやるから、街でばったり会わないように気を付けとけってな」
 「なっ!?お、俺と邪神様にはなんの関わりもないぞ!」
  ・・・・・・コイツ、馬鹿なのか?いや、イタい名前の魔法とか、今の言動から邪神に関わってるのは丸分かりだし、十中八九馬鹿だなこれは。
 「よし、じゃあ、聖真達は王城でこのことを話してくれ。俺は少しやる事があるからな。あと、話し合いはなるべく、俺が行ってからにしてくれ」
 
  俺は魔法を解いて聖真達に指示する。俺の言葉を聞いて、アルと白咲さんは頷き、聖真は難しい顔をしながら俺に尋ねてきた。
 「その、やる事ってなんだ?」
 「・・・・・・悪いな、聖真。まだ話せない」
  信頼してない訳では無い。それでも、まだ話すには早いと思う。
 「・・・そうか。分かった。王城で待ってるよ」
  聖真の返事に俺は微かに目を見開く。
  聖真は良く言えば自分というものを持っているが、悪く言えば自分の意思を曲げない頑固でワガママだ。正直、ここで承諾してくれるとは思っていなかった。聖真もこの世界に来て少しは成長してるのかもしれない。
 「ありがとな。じゃあ、転移させるぞ」
 「「「えっ、な・・・」」」
  ・・・・・・あれ?転移させたけど、転移魔法使えるって言ってたっけ?みんな驚いてたけど・・・ん?でも、アルは見たことあるよな?
  まぁ、いっか。
 「・・・なぜ、貴様は帰らんのだ?」
 「馬鹿だな。さっさと逃げれば良かったのに。お前を逃がすわけないだろう?」
 「き、貴様!嘘をついたのか!?」
  俺の仲間を傷つけようとして、ただでいられるわけないだろうが。それほど俺は優しくはない。
 「さて、イリアスだったか?安心しろ殺しはしない。だが、記憶は要らないよな?」
  俺はそう言ってイリアスの目の前に転移する。そして、右手をイリアスの額にかざした。
 「な、何をーー」
 「『記憶消去』」
  悪いが少し実験に付き合ってもらうぞ。
作者のKAMOMEです。この度は僕の作品を読んで下さりありがとうございます!最近、転生ものも書こうと思いまして、『支配神の異世界革命〜人殺しの少年は神になるため異世界を導く〜』の方も書き始めたので良ければ読んでください。まだ、数話しか書いてはおりませんが個人的にはこの作品よりも好きです。下手な文章で申し訳ありませんがこれからもよろしくお願いします。
  瞬間、俺から魔力の奔流が巻き起こる。地面は揺れ、横に重力が働いているかのように圧を生み出す。
 「くっ、何を」
  俺は静かに目を閉じ集中する。全神経を敏感に己の中から絞り出すイメージ。自身の魔力を解放し、濃く、濃く、濃密に魔力の純度を高めていく。
 「な、んだ?そのふざけた魔力は!?」
  自意識過剰では無いが、これほどの魔力を操るのは難しかったし、辛かった。がむしゃらにやっていたせいで何度死にかけたかは分からない。ただ、あの日のようなことはをもう二度と起こさないために、努力し、努力し、努力した。そして、やっと力を得ることが出来た。
 「そうだな、強いて言うなら死に物狂いの鍛錬だ」
 (まだ、神竜は死んでないはず)
  瞬間、その場から俺の姿が消える。
 「リターンハイヒール」
  一瞬で神竜のところへ向かった俺は光の帝級回復魔法、リターンハイヒールを使用する。この魔法は傷ついた部分を傷つかなかった時まで戻す魔法だ。死者の蘇生は出来ないが欠損も完璧に治るため非常に便利で、人目のない場所では愛用している。
 「さぁ、いくぞ!」
 「クソっ、『ダークフレア』」
  俺の言葉にコイツは焦りを覚え、幾つもの『ダークフレア』、黒い炎を放ってきた。それらは俺のいる場所に弧を描いて突撃してくる。そして、そのまま俺に当たると思いきや、消えた。
 「なっ、何をした!!」
 「教えてやる義理はない」
  本当は説明するのがめんどくさかっただけなんだが、する必要も無いから良いよな?まぁ、魔力の波長を合わせて魔法の中からかき消しただけなんだけれども。
 「くっ・・・まぁ良い。どの道、これは防げない。俺の最強のオリジナル魔法だ。『絶望ノ理』」
  すると、ダンジョン内が急激に暗くなった。
 「っっ!!」
  次の瞬間、何かが俺の体を切り裂き右腕を吹き飛ばした。
  そして、俺はわざわざ回復魔法を唱えて腕を回復させる。
 「くははははっ!!やはり貴様もこの攻撃には耐えられないだろう?」
  確かに驚いた。威力も強いし視覚のせいで避けづらい。だけど、この魔法は。
 「なぁ、この魔法アンタのオリジナルじゃないぞ?確か、名前は『ダークネススレッド』。周囲を暗くして見えない糸で攻撃する闇魔法の帝王級だったかな?」
 「なん、だと!?俺の魔法、が?」
  この魔法は確かに難しい。糸までを闇を実体化させ作らなければならないからだ。奴の様子からすると知らなかったようだが、自己流でこの魔法を作り、実現させるとはマジで凄いことだ。たとえ名前がイタ過ぎたとしても、だ。絶望ノ理とか...はっず!というかこの程度が最強の魔法か。いや、帝王級は普通に強いんだけど、何かと組み合せてこその戦術だろ?
 「おいそこの黒いの。今は引いとけ。お前も分かってんだろ?それとも、ダンジョンごと死ぬか?」
  俺はそう言いながらも全開の威圧を殺気も込めて奴にぶつける。
 「・・・うっ、わ、分かった。今日のところは引くとしよう。だがいずれ貴様は我が倒す。我が名はイリアス、近いうちに大魔王になる魔族だ!」
  
 「俺は賢人だ。それと、邪神に伝えとけ。俺はお前をぶっ倒してやるから、街でばったり会わないように気を付けとけってな」
 「なっ!?お、俺と邪神様にはなんの関わりもないぞ!」
  ・・・・・・コイツ、馬鹿なのか?いや、イタい名前の魔法とか、今の言動から邪神に関わってるのは丸分かりだし、十中八九馬鹿だなこれは。
 「よし、じゃあ、聖真達は王城でこのことを話してくれ。俺は少しやる事があるからな。あと、話し合いはなるべく、俺が行ってからにしてくれ」
 
  俺は魔法を解いて聖真達に指示する。俺の言葉を聞いて、アルと白咲さんは頷き、聖真は難しい顔をしながら俺に尋ねてきた。
 「その、やる事ってなんだ?」
 「・・・・・・悪いな、聖真。まだ話せない」
  信頼してない訳では無い。それでも、まだ話すには早いと思う。
 「・・・そうか。分かった。王城で待ってるよ」
  聖真の返事に俺は微かに目を見開く。
  聖真は良く言えば自分というものを持っているが、悪く言えば自分の意思を曲げない頑固でワガママだ。正直、ここで承諾してくれるとは思っていなかった。聖真もこの世界に来て少しは成長してるのかもしれない。
 「ありがとな。じゃあ、転移させるぞ」
 「「「えっ、な・・・」」」
  ・・・・・・あれ?転移させたけど、転移魔法使えるって言ってたっけ?みんな驚いてたけど・・・ん?でも、アルは見たことあるよな?
  まぁ、いっか。
 「・・・なぜ、貴様は帰らんのだ?」
 「馬鹿だな。さっさと逃げれば良かったのに。お前を逃がすわけないだろう?」
 「き、貴様!嘘をついたのか!?」
  俺の仲間を傷つけようとして、ただでいられるわけないだろうが。それほど俺は優しくはない。
 「さて、イリアスだったか?安心しろ殺しはしない。だが、記憶は要らないよな?」
  俺はそう言ってイリアスの目の前に転移する。そして、右手をイリアスの額にかざした。
 「な、何をーー」
 「『記憶消去』」
  悪いが少し実験に付き合ってもらうぞ。
作者のKAMOMEです。この度は僕の作品を読んで下さりありがとうございます!最近、転生ものも書こうと思いまして、『支配神の異世界革命〜人殺しの少年は神になるため異世界を導く〜』の方も書き始めたので良ければ読んでください。まだ、数話しか書いてはおりませんが個人的にはこの作品よりも好きです。下手な文章で申し訳ありませんがこれからもよろしくお願いします。
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コメント
ノベルバユーザー275153
面白いです!!
カモメ
ありがとうございます!直しました!
今後とも是非よろしくお願いします
黒井 鼠
5話の「天井にはシャングリラ」ってとこシャングリラじゃなくて、シャンデリアじゃないんですか?