魔王に召喚された真祖で偽な吸血鬼!種族チートで世界最強~
第14話 再会
 「面を上げよ」
 「はっ!」
  今、俺は王の謁見の間にいる。理由は、ドラゴンの単独討伐とオークの群れの殲滅だ。
 「ふむ、ケント・ヤカゼと言ったな。此度は大儀であった。失礼を承知でもう一度尋ねるが、古代竜の討伐にオークの群れ、数にして300体の殲滅を1人で行ったというのは真実であるか?」
 「はっ!その通りでございます」
  キャサリーノに聞いたのだがあの大きなドラゴンは古代竜だという。あらかじめその事を聞いていたので俺は焦らずに返事をすることが出来た。ちなみに、口調はラノベ知識を元にした見様見真似だ。
 「そうか。ならば、この王都、いや、国の代表として感謝する。本当にありがとう!」
 「そ、そんな、頭を上げてください!!それに、大したことはしてませんよ。あくまで道端にあった岩をどかしたような感覚ですので」
  陛下はそう言って頭を下げる。アルテミアに陛下が頭を下げられたら直ぐにあげるように言えと言われていたのでその通りにごく自然に対応した。
 「道端にあった岩をどかした・・・か。・・・ふふふ、ふははははは!!気に入った!!後でゆっくりと話をしよう。謁見が終わったら客間に案内させるからの」
  面倒だな。・・・・・・それよりも、これはどういう事だろうか?この王都を救ったのに兵士から殺気が見受けられる。
 「光栄です。ところで陛下、周りにいる数人の方からの殺気はどのように受け取ればよろしいでしょうか」
 「ッッ!!・・・ほう、気付いておったか。これ、止めよ!」
  陛下がそう言うと殺気は嘘のように引いていった。恐らく命令だったと思うが。
 「すまぬな、余の命令だ。これなら先程の戦果も頷ける」
  やはり命令だったらしい。
 「ところでそなたほどの強者に是非会いたいという者達がいるんだが、良いか?」
 「はっ、私のようなものでよければ」
 「うむ。出てくるのじゃ!」
  すると、どこかで見たことがあるイケメンとこの世界では珍しい黒髪の男女が現れた。
 「お初にお目にかかります。今回、異世界から召喚された勇者のセイマ・カグヤと申・・・し・・・ま・・・す・・・・・・・・・・・・賢人?」
  どこぞの勇者君は礼をして頭を上げた時にこちらに気づいた。そうコイツらは俺の元クラスメイトだ。
 「・・・・・・久しぶりだな。聖真、皆」
 「ん?知り合いか?」
 「はい。実は私も異世界から召喚された者ですから」
 「何!?ど、どういうことだ!!」
 「実はですね、本当はそこにいる者達と一緒に転移した筈なんですが、どういう訳か私だけ違うところに転移してしまったようでして」
  別に隠すような事でもないので俺は真実を話した。流石に魔王に召喚されたとは言えなかったが。それに聖真は勇者だ。俺より強い可能性だって十分にあり得る、だからなるべく嘘はつかないようにしなければならない。チクったりはしないと思うが保険は掛けておくべきだ。
 「・・・そうか。それはこちら側のミスだ。本当にすまない!!」
 「いえいえ、一国の主がそんな容易く頭を下げないでください。そのお陰で強くもなれましたし」
 「・・・礼を言う。よし、褒美はまた後日取らせるゆえ謁見はこれまで!!」
  褒美ねぇ、何が貰えるんだろうか。
 「ケント様、こちらへ来て下さい」
 「あっ、はい」
  謁見が終わると俺はメイドさんに呼ばれ、そのままメイドさんと絨毯がひかれている廊下を歩いていった。
 「陛下が来るまでしばしおくつろぎ下さい」
 「ありがとうございます」
 「いえ、仕事ですから。それでは、失礼させていただきます」
  客間に着いたのでメイドさんに礼を言い中に入る。そして、ふっかふかのソファーに座った。
 「はぁ、くそっ!何でここで会うんだよ・・・・・・それにしてもこのソファー良いな」
  コンコン。ガチャ。
  俺がソファーに夢中になっているとノックの音が聞こえ超絶美少女が入ってきた。
 「賢人さん。よろしいですか?一応お父様に許可は貰っているので」
 「えっと、アルテミア?」
 「覚えていてくれたんですね!?ありがとうございます!!」
  そう、この超絶美少女はこの国の第二王女のアルテミア・リーン・サブレットだ。
  それよりも名前を覚えられていることがそんなに嬉しいだろうか?まぁそりゃ少しは嬉しいけどな。
 「ところで賢人さん。異世界から召喚されたということは本当ですか?」
 「・・・ああ、本当の事だ」
 「ごめんなさい!!」
 「え?どうして謝るんだ?」
 「・・・実は召喚魔法を行ったのは私なんです。正確に言えば私たちなのですが、最後の仕上げ的な部分を担当したのは私で、こちらの世界に召喚されているということは私が仕上げで失敗したという事なので」
 「なるほどな。・・・でも、何者かに邪魔されたんだろ?」
 「ッッ!!何故それを?もしかして、邪魔をした術者が近くに?」
 「ああ、目の前にいた。そして、俺を利用しようとしてたんだろうな。部下になれとか言われてさ。それを断ったら殺されかけたんだが、間一髪逃げることに成功してからは貴族なのにとても良い人達が俺を匿ってくれたんだ」
 「そんな事が・・・。その人達は貴族の鏡ですね。なんという国の貴族ですか?」
 「・・・・・・・・・ディーリア」
 「・・・・・・え?まさかディーリアの悲劇のディーリアですか!?」
 「そうだ。だけど、その貴族はディーリアの悲劇のせいで死んだんじゃない」
 「それはどういう・・・・・・「入るぞ!」」
  ガチャ。
  アルテミアの質問を誰かの声が遮った。どうやら陛下が到着したようだ。
 「賢人といったか?すまぬな。待たせてしまって。・・・ん?邪魔したか?」
  陛下は俺に謝罪した後2人で座っているところを見てニヤニヤしながらそう言った。
 「ななな何言ってるんですか!?お父様!!」
  随分、良い反応するな~。陛下がからかうのも無理ないかもしれないな。
 「いや、悪い悪い。ところで賢人君、先程のことを詳しく説明してくれるか?」
 「はい」
  そして、俺はさっきアルテミアに話したことを話した。
 「はっ!」
  今、俺は王の謁見の間にいる。理由は、ドラゴンの単独討伐とオークの群れの殲滅だ。
 「ふむ、ケント・ヤカゼと言ったな。此度は大儀であった。失礼を承知でもう一度尋ねるが、古代竜の討伐にオークの群れ、数にして300体の殲滅を1人で行ったというのは真実であるか?」
 「はっ!その通りでございます」
  キャサリーノに聞いたのだがあの大きなドラゴンは古代竜だという。あらかじめその事を聞いていたので俺は焦らずに返事をすることが出来た。ちなみに、口調はラノベ知識を元にした見様見真似だ。
 「そうか。ならば、この王都、いや、国の代表として感謝する。本当にありがとう!」
 「そ、そんな、頭を上げてください!!それに、大したことはしてませんよ。あくまで道端にあった岩をどかしたような感覚ですので」
  陛下はそう言って頭を下げる。アルテミアに陛下が頭を下げられたら直ぐにあげるように言えと言われていたのでその通りにごく自然に対応した。
 「道端にあった岩をどかした・・・か。・・・ふふふ、ふははははは!!気に入った!!後でゆっくりと話をしよう。謁見が終わったら客間に案内させるからの」
  面倒だな。・・・・・・それよりも、これはどういう事だろうか?この王都を救ったのに兵士から殺気が見受けられる。
 「光栄です。ところで陛下、周りにいる数人の方からの殺気はどのように受け取ればよろしいでしょうか」
 「ッッ!!・・・ほう、気付いておったか。これ、止めよ!」
  陛下がそう言うと殺気は嘘のように引いていった。恐らく命令だったと思うが。
 「すまぬな、余の命令だ。これなら先程の戦果も頷ける」
  やはり命令だったらしい。
 「ところでそなたほどの強者に是非会いたいという者達がいるんだが、良いか?」
 「はっ、私のようなものでよければ」
 「うむ。出てくるのじゃ!」
  すると、どこかで見たことがあるイケメンとこの世界では珍しい黒髪の男女が現れた。
 「お初にお目にかかります。今回、異世界から召喚された勇者のセイマ・カグヤと申・・・し・・・ま・・・す・・・・・・・・・・・・賢人?」
  どこぞの勇者君は礼をして頭を上げた時にこちらに気づいた。そうコイツらは俺の元クラスメイトだ。
 「・・・・・・久しぶりだな。聖真、皆」
 「ん?知り合いか?」
 「はい。実は私も異世界から召喚された者ですから」
 「何!?ど、どういうことだ!!」
 「実はですね、本当はそこにいる者達と一緒に転移した筈なんですが、どういう訳か私だけ違うところに転移してしまったようでして」
  別に隠すような事でもないので俺は真実を話した。流石に魔王に召喚されたとは言えなかったが。それに聖真は勇者だ。俺より強い可能性だって十分にあり得る、だからなるべく嘘はつかないようにしなければならない。チクったりはしないと思うが保険は掛けておくべきだ。
 「・・・そうか。それはこちら側のミスだ。本当にすまない!!」
 「いえいえ、一国の主がそんな容易く頭を下げないでください。そのお陰で強くもなれましたし」
 「・・・礼を言う。よし、褒美はまた後日取らせるゆえ謁見はこれまで!!」
  褒美ねぇ、何が貰えるんだろうか。
 「ケント様、こちらへ来て下さい」
 「あっ、はい」
  謁見が終わると俺はメイドさんに呼ばれ、そのままメイドさんと絨毯がひかれている廊下を歩いていった。
 「陛下が来るまでしばしおくつろぎ下さい」
 「ありがとうございます」
 「いえ、仕事ですから。それでは、失礼させていただきます」
  客間に着いたのでメイドさんに礼を言い中に入る。そして、ふっかふかのソファーに座った。
 「はぁ、くそっ!何でここで会うんだよ・・・・・・それにしてもこのソファー良いな」
  コンコン。ガチャ。
  俺がソファーに夢中になっているとノックの音が聞こえ超絶美少女が入ってきた。
 「賢人さん。よろしいですか?一応お父様に許可は貰っているので」
 「えっと、アルテミア?」
 「覚えていてくれたんですね!?ありがとうございます!!」
  そう、この超絶美少女はこの国の第二王女のアルテミア・リーン・サブレットだ。
  それよりも名前を覚えられていることがそんなに嬉しいだろうか?まぁそりゃ少しは嬉しいけどな。
 「ところで賢人さん。異世界から召喚されたということは本当ですか?」
 「・・・ああ、本当の事だ」
 「ごめんなさい!!」
 「え?どうして謝るんだ?」
 「・・・実は召喚魔法を行ったのは私なんです。正確に言えば私たちなのですが、最後の仕上げ的な部分を担当したのは私で、こちらの世界に召喚されているということは私が仕上げで失敗したという事なので」
 「なるほどな。・・・でも、何者かに邪魔されたんだろ?」
 「ッッ!!何故それを?もしかして、邪魔をした術者が近くに?」
 「ああ、目の前にいた。そして、俺を利用しようとしてたんだろうな。部下になれとか言われてさ。それを断ったら殺されかけたんだが、間一髪逃げることに成功してからは貴族なのにとても良い人達が俺を匿ってくれたんだ」
 「そんな事が・・・。その人達は貴族の鏡ですね。なんという国の貴族ですか?」
 「・・・・・・・・・ディーリア」
 「・・・・・・え?まさかディーリアの悲劇のディーリアですか!?」
 「そうだ。だけど、その貴族はディーリアの悲劇のせいで死んだんじゃない」
 「それはどういう・・・・・・「入るぞ!」」
  ガチャ。
  アルテミアの質問を誰かの声が遮った。どうやら陛下が到着したようだ。
 「賢人といったか?すまぬな。待たせてしまって。・・・ん?邪魔したか?」
  陛下は俺に謝罪した後2人で座っているところを見てニヤニヤしながらそう言った。
 「ななな何言ってるんですか!?お父様!!」
  随分、良い反応するな~。陛下がからかうのも無理ないかもしれないな。
 「いや、悪い悪い。ところで賢人君、先程のことを詳しく説明してくれるか?」
 「はい」
  そして、俺はさっきアルテミアに話したことを話した。
コメント
ノベルバユーザー276503
めっちゃ面白い