魔王に召喚された真祖で偽な吸血鬼!種族チートで世界最強~
第9話 精霊神【ティターニア】
  俺達が屋敷に戻るとイオが珍しく神妙な顔つきで俺の帰りを待っていた。
 「ただいま~。ってイオ、どうしたんだ?」
 「・・・賢人。精霊神様がお呼びだ」
  ・・・・・・は?精霊神?何故俺が神に呼ばれるんだ?俺、特に何もしてないよな?・・・してない・・・はず。
 「イオ。それはどういうことですか?」
 「さっき賢人へのイタズラを考えてたら精霊神様が喋りかけてきた。大事な用があるから賢人を連れて来いって」
  おい!イタズラって何だよ!?っていうかそもそも・・・。
 「なんでイオが言われたんだ?」
 「「・・・・・・・・・・・・・・・」」
  あれ?どうしたんだ?二人とも、ポカーンって口を開けて。
 「え?俺なんか変な事言った?」
 「主様、イオとリコのことを鑑定は?」
 「してないぞ」
  そういえばするの忘れてたな。そもそもしようとすら思ってなかったけど。
 「イオ、あの姿になってください」
 「ん?分かったぞ!」
  イオが元気に返事をし、トコトコと屋敷の庭へ出る。
  ブォォオオオオオ!!すると、突然周囲に暴風が吹き荒れる。イオの周りに小さな竜巻ができ、それが収まるとそこにはイオには似ても似つかない巨大な純白の狼がいた。
 「ッッ!!な!?」
 「イオとリコの種族は、精霊獣フェンリル。精霊神ティターニア様によって生み出されたこの森の守護獣です」
 「・・・・・・驚きすぎて言葉もでねぇよ」
 「私も主様の驚いた顔が見れて満足です!!」
  くそぅ。可愛いじゃねぇか。
 「いいから行くぞ!賢人!アルラウネはダメだぞ!?」
 「え?・・・分かりました。主様、くれぐれも失礼のないように」
 「ああ、分かった」
 「じゃあ行くぞ!転移!」
  イオは俺に乗るように指示し、俺はそれに従った。
  ヒュンッッ!!  そして、イオが転移と言うと一瞬にして視界が変わる。
  その場所は自然豊かな庭だった。適度に刈られている芝生、綺麗に彩られ育てられている様々な種類の花々、人工物ではない自然に形成された湖。
  それを見て俺は思った。
  ― 転移魔法、便利だな ―と。
  すると、何かの植物のつるで出来ている椅子に二人の女性と子供が座っているのを発見した。
 「おーい!賢人さーん!」
  ん?どこかで聞いたことのある可憐な声が・・・・・・。
 「シルア!?」
  幼さと妖艶さのどちらもあるような美貌。そう、可憐な声の正体は女神シルアだ。
 「はい!!」
 「な、何でここに?」
 「それは「私が呼んだからよ」」
  俺とシルアの会話を遮ったのは、若干ウェーブがかかった朱色の髪にキリッとした赤い瞳、幼さはあまり無く完全に大人の女性だ。
 「あんたは?」
 「私は精霊神ティターニアよ。神なんだから敬いなさい」
 「偉そうな奴はあまり好きじゃないんだが」
 「む!何よ!その言い方!!」
 「・・・賢人。言葉遣い、直した方がいい・・・」
 「うっ!リコが言うなら・・・よろしくお願いします。ティターニア様」
 「うん!分かればいいのよ!」
  見た目に反して子供だなコイツ。それにしてもコイツも神ならばもっとシルアを見習って欲しいもんだな。顔とスタイルはいいのに性格がこれじゃ・・・・・・な。
 「あなた今失礼なこと考えているでしょ!!」
 「何のことでしょうか」
 「私はシルアみたいに心は読めないけど、大体分かるからね!!」
 「ボソッ(ちっ)」
 「ああ!!今舌打ちしたでしょ!!わたしは神なのよ!?その神に向かって舌打ちするなんて何様よ!!」
 「それで、何故俺を呼んだんだ?」
 「話をすりかえるなぁああ!!」
 「すり替えたんじゃなくて戻したんだが」
 「うう!!シルア~、言い返せないよぉ!!」
 
  なかなか面白いオモチャだなこれは。しかし、本当に見た目とのギャップ凄いな!
 「賢人さん、そこまでにして謝ってくれませんか?」
 「・・・シルアが言うなら・・・すまなかった」
  俺はリコとイオとシルアとアルラウネの頼みには弱い男なのだ。まぁ、可愛いから仕方ないよな。
 「ふふ~ん、初めから謝ればよかったのにね!でも私は寛大な神様だから許してあげるわ!!」
 「はいはい。ティターニア、早く本題に戻ってください」
  もう完全に親子じゃ・・・ないな。うん、全然シルアがお母さんになんて見えないな!・・・ほんとに全然見えないから威圧するのやめよ?シルアさん。
 「は~い。夜風賢人、あなたを呼んだ理由はこれを渡すためよ」
 「これは?」
 「その腕輪はここと現世を繋ぐ腕輪よ。その腕輪にここに来たいって願ったら来れるようになってるわ。死にそうになった時とかに来なさい。でも他の神に見つかったら厄介だから頻繁には来ないように」
 「へぇー」
 「でも、月一くらいで来るのは構いませんからぜひ来てくださいね賢人さん。私もいますし」
 「是非行きます!!」
 「ちょっと!なんでシルアが言うと興味深々になるのよ!?」
 「は?そんなのシルアが可愛いからに決まってるだろうが。あ、もちろんイオとリコも可愛いぞ?」
 「うぇーん!!シルア~!!」
 「えへへへ、可愛い・・・えへへ」
 「シルア!?あんた今までどんなイケメンにもなびかなかったじゃない!!」
 「・・・賢人、イオ、行くよ・・・」
 「分かった!リコ、賢人、背中に乗って!」
  俺とリコはイオの指示に従いイオの背中に乗る。
 「イオ!リコ!あんた達主人を裏切るの!?」
 「精霊神様、さよなら!転移!」
 「イオ~!!あんた達、待ちなさい!!」
  ヒュンッッ!!
 (なんかうるさい神だったな。まぁ、シルアに会えたから万々歳か)
  こうして、俺達は屋敷へと戻った。
 「ただいま~。ってイオ、どうしたんだ?」
 「・・・賢人。精霊神様がお呼びだ」
  ・・・・・・は?精霊神?何故俺が神に呼ばれるんだ?俺、特に何もしてないよな?・・・してない・・・はず。
 「イオ。それはどういうことですか?」
 「さっき賢人へのイタズラを考えてたら精霊神様が喋りかけてきた。大事な用があるから賢人を連れて来いって」
  おい!イタズラって何だよ!?っていうかそもそも・・・。
 「なんでイオが言われたんだ?」
 「「・・・・・・・・・・・・・・・」」
  あれ?どうしたんだ?二人とも、ポカーンって口を開けて。
 「え?俺なんか変な事言った?」
 「主様、イオとリコのことを鑑定は?」
 「してないぞ」
  そういえばするの忘れてたな。そもそもしようとすら思ってなかったけど。
 「イオ、あの姿になってください」
 「ん?分かったぞ!」
  イオが元気に返事をし、トコトコと屋敷の庭へ出る。
  ブォォオオオオオ!!すると、突然周囲に暴風が吹き荒れる。イオの周りに小さな竜巻ができ、それが収まるとそこにはイオには似ても似つかない巨大な純白の狼がいた。
 「ッッ!!な!?」
 「イオとリコの種族は、精霊獣フェンリル。精霊神ティターニア様によって生み出されたこの森の守護獣です」
 「・・・・・・驚きすぎて言葉もでねぇよ」
 「私も主様の驚いた顔が見れて満足です!!」
  くそぅ。可愛いじゃねぇか。
 「いいから行くぞ!賢人!アルラウネはダメだぞ!?」
 「え?・・・分かりました。主様、くれぐれも失礼のないように」
 「ああ、分かった」
 「じゃあ行くぞ!転移!」
  イオは俺に乗るように指示し、俺はそれに従った。
  ヒュンッッ!!  そして、イオが転移と言うと一瞬にして視界が変わる。
  その場所は自然豊かな庭だった。適度に刈られている芝生、綺麗に彩られ育てられている様々な種類の花々、人工物ではない自然に形成された湖。
  それを見て俺は思った。
  ― 転移魔法、便利だな ―と。
  すると、何かの植物のつるで出来ている椅子に二人の女性と子供が座っているのを発見した。
 「おーい!賢人さーん!」
  ん?どこかで聞いたことのある可憐な声が・・・・・・。
 「シルア!?」
  幼さと妖艶さのどちらもあるような美貌。そう、可憐な声の正体は女神シルアだ。
 「はい!!」
 「な、何でここに?」
 「それは「私が呼んだからよ」」
  俺とシルアの会話を遮ったのは、若干ウェーブがかかった朱色の髪にキリッとした赤い瞳、幼さはあまり無く完全に大人の女性だ。
 「あんたは?」
 「私は精霊神ティターニアよ。神なんだから敬いなさい」
 「偉そうな奴はあまり好きじゃないんだが」
 「む!何よ!その言い方!!」
 「・・・賢人。言葉遣い、直した方がいい・・・」
 「うっ!リコが言うなら・・・よろしくお願いします。ティターニア様」
 「うん!分かればいいのよ!」
  見た目に反して子供だなコイツ。それにしてもコイツも神ならばもっとシルアを見習って欲しいもんだな。顔とスタイルはいいのに性格がこれじゃ・・・・・・な。
 「あなた今失礼なこと考えているでしょ!!」
 「何のことでしょうか」
 「私はシルアみたいに心は読めないけど、大体分かるからね!!」
 「ボソッ(ちっ)」
 「ああ!!今舌打ちしたでしょ!!わたしは神なのよ!?その神に向かって舌打ちするなんて何様よ!!」
 「それで、何故俺を呼んだんだ?」
 「話をすりかえるなぁああ!!」
 「すり替えたんじゃなくて戻したんだが」
 「うう!!シルア~、言い返せないよぉ!!」
 
  なかなか面白いオモチャだなこれは。しかし、本当に見た目とのギャップ凄いな!
 「賢人さん、そこまでにして謝ってくれませんか?」
 「・・・シルアが言うなら・・・すまなかった」
  俺はリコとイオとシルアとアルラウネの頼みには弱い男なのだ。まぁ、可愛いから仕方ないよな。
 「ふふ~ん、初めから謝ればよかったのにね!でも私は寛大な神様だから許してあげるわ!!」
 「はいはい。ティターニア、早く本題に戻ってください」
  もう完全に親子じゃ・・・ないな。うん、全然シルアがお母さんになんて見えないな!・・・ほんとに全然見えないから威圧するのやめよ?シルアさん。
 「は~い。夜風賢人、あなたを呼んだ理由はこれを渡すためよ」
 「これは?」
 「その腕輪はここと現世を繋ぐ腕輪よ。その腕輪にここに来たいって願ったら来れるようになってるわ。死にそうになった時とかに来なさい。でも他の神に見つかったら厄介だから頻繁には来ないように」
 「へぇー」
 「でも、月一くらいで来るのは構いませんからぜひ来てくださいね賢人さん。私もいますし」
 「是非行きます!!」
 「ちょっと!なんでシルアが言うと興味深々になるのよ!?」
 「は?そんなのシルアが可愛いからに決まってるだろうが。あ、もちろんイオとリコも可愛いぞ?」
 「うぇーん!!シルア~!!」
 「えへへへ、可愛い・・・えへへ」
 「シルア!?あんた今までどんなイケメンにもなびかなかったじゃない!!」
 「・・・賢人、イオ、行くよ・・・」
 「分かった!リコ、賢人、背中に乗って!」
  俺とリコはイオの指示に従いイオの背中に乗る。
 「イオ!リコ!あんた達主人を裏切るの!?」
 「精霊神様、さよなら!転移!」
 「イオ~!!あんた達、待ちなさい!!」
  ヒュンッッ!!
 (なんかうるさい神だったな。まぁ、シルアに会えたから万々歳か)
  こうして、俺達は屋敷へと戻った。
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