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異世界生活は突然に〜いきなりチートになりました〜

カズヤ

ゴールドルーキーは突然に①

あれから1年。
俺の魔力を制御する訓練は壮絶さを極めていた。

朝起きて夜寝るまで、魔法の事以外考えることが許されない生活。

座学で魔法の基礎知識を学んだり、教官とのマンツーマンの実技を行なったりと休憩する時間すら与えられていない。

ちなみに教官というのはアリシアの事ではない。
彼女の魔力量では俺を教える事が出来ないという訳で特別にその人から魔法を教わる事になったのだ。

その教官の名は『イリス』

俺の身体を作った張本人であり、アリシアの主人。そしてこの天界に住まう女神の一柱。

俺の人生で女神に何かを教わるなんて思ってもみなかった。しかし今、現実に俺と組手を行なっている。

組手と言ってもメインは支援魔法で身体強化を行うことにあり、体術の会得が目的な訳ではない。

「どうした!お前の力はそんなものか!?それでは世界など救えぬぞ!」

「くっ、まだまだー!!」

しかしこの女神、恐ろしく強い。
見た目は小柄で幼く見えるのだが、いざ練習が始まると中々に容赦が無い。

イリス様曰く、身体強化は魔力操作を覚える上で最も効率が良いのだそうだ。
例えばパンチを放つ時、腕と拳に魔力を集中して注ぎ込むと強いパンチが打てるのかと言うとそうではなく、パンチを打つ時に使用する筋肉全てにその筋肉を使う分だけそれぞれ魔力を注がないとパンチの強化にはならないという訳だ。

つまり身体強化を行う為には体術の心得と微妙な魔力操作が必要になるという訳だ。

体術の心得については覚えるとなると1年やそこらでは話にならない。
武道を志す人が何十年もかけて身体に刻み込んで行くものだからだ。

流石にそんな時間はない為、今回は特別サービスという事でイリス様からその知識を貰う事が出来た。

そしてこの1年、ほぼ全ての時間をこの魔力操作の特訓をする時間にあてているという訳だ。

実はイリス様と俺との間には魔力量の差はあまり無いらしい。気持ちイリス様の方が多いくらいの違いだ。
しかし組手では大人が子供を遇らうかの様に簡単に負かされてしまう。

つまり魔力操作の上手い下手でここまで差が出来てしまうという訳だ。

そんな訳で今日も、この女神の容赦無い一撃が俺の顔面にクリーヒットするのであった。

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