2度目の人生は死神さんと同居中
ハチャメチャ生活と死神さん
死神さん同居してから1週間がたったある日。俺は赤ん坊にしては早いのだろうか。歩くことが出来きるようになり、話すことはとっくにできるようになっていた。
「ブス太郎が歩いた!すごーーい!」
と死神さんに褒められた。
「ブス太郎じゃなーい!訂正しろ!今は赤ん坊だがな後々イケメンていう生き物になるんだこのアホ死神!」
「そんなこと言うとまたブスにもどしちゃうぞぉー?」
「申し訳ございません……」
こんな楽しい生活、前の自分の胸のどこかで憧れていた気がする。
「そう言えば死神さんって歳いくつなんだ?」
「じゅうごぉ〜」
「俺と同じじゃねぇか!」
「あら奇遇ね。私のいた所では15歳の人なんていないわよ!みんな100歳は超えてるわ!」
「それはそれで恐ろしいわ。」
「それより自分で名前考えてみたんだ。」
「お?何何〜?」
「暁蓮真ってのはどうだ?」
「プププッ笑」
「何を笑っていやがる!」
「いやぁブス太郎だったやつが急にそんなイケメンな名前にアハハハハッ笑」
「あーなんか嫌な感じー」
結局、死神さんには笑われたが暁蓮真として生きていくことにした。死神さんにはブス太郎と呼ばれているのが気に食わない。
死神さんとの暮らしは楽しい。それに友達がいなかった俺にとってはなんとも言えない存在だ。
「ちょっと買い物行ってくるね!テレビでも見て待っててー」
「いや、テレビねーだろ!買い物ついでにテレビを買ってこい!」
「そんなお金ありませーん」と言って201号室を出ていった。
「俺まだ赤ん坊だよな。あいつ赤ん坊置いてくダメ死神じゃねぇか。」
テレビもない。ラジオもない。そんな所ないと言うぐらいの時代に住んでいる俺にとってはやはり不自由である。
そしてなんと言ってもやることすることが何も無い。
暇すぎるのだ。赤ん坊は泣くのが仕事と言うが今の俺はその赤ん坊の義務をサボっているに違いない。赤ん坊とは大変だ。
20分間イケメンになったらシリーズの妄想をしていると死神さんがスーパーの袋を持って帰ってきた。
「何を買ったんだ?」
「卵と米!今日の昼飯はTKGよ!」
「今日の昼飯はTKGよ!」はほぼ毎日聞いているような気がしてたまらない。
「作り方は簡単!お米を炊きます。卵を用意します。お米が炊けたら茶碗によそります。その上に卵を乗せて混ぜて醤油をかければ完成!」
「あ、はい日本人は誰でもわかります。多分。でも死神さんTKGの作り方のんでしってるんだ?」
「ここの大家さんに聞いたよ!」
妬増荘の大家さんを見た事がない俺はどんな人なのか検討がつかない。話を聞く限り優しい人なのだろう。俺が死神さんに出会う前にすでにTKGをマスターしていたのか。
「いただきます。」毎日これを食べているせいでなんだか味が薄く感じてきた。
「なんか薄いなぁ」
「ドバァァ」
死神さんは俺に醤油を大量摂取させるかの如く茶碗いっぱいに醤油を入れた。
「あ、あんたなにやってんの!?赤ん坊にこんなもん食わすか普通!」
「だってブス太郎が味薄いって言うからー。あ、言っておくけど全部食べようね?」
俺はまた天に召されたのである。
目を覚ますといつもの場所で寝ていた。死神さんはドタバタと本棚を整理している。
なにか嫌な予感がする。そう察知した俺は死神さんから距離を置くことにした。
「ドターン!」やはり本棚が横に倒れてしまった。
「あ〜やっちゃったぁ〜」
死神さん定番の「やっちゃったぁ〜」シリーズだ。ここに来て間もないが死神さんがやることはまさに死神だということが分かった。
「ピンポーン」
インターホンの音が鳴った。死神さんは玄関のドアを開けた。
「うるせぇなぁ!なんだ今の音は!俺の部屋の天井敗れるかもしれねぇじゃねえか!」
201号室の下に住んでいる八峡生雄だ。
苗字が八峡(やかい)と言うぐらいなんだから厄介なのだろう。
「すみません!本棚が倒れてしまって。」
「天井敗れたらどうしてくれんだよ?弁償出来んのか?あ〜ん?」
いかにも厄介なやつに出くわしてしまった。見るからに年齢は24と言ったところだろうか。髪は金髪、ピアスが幾つかある。
「ほんとにごめんなさい!」必死で謝る死神さんを見てなんだか可哀想に思えてきた。
これは「つぎやったらどうなるかわかるよな?」的なセリフが来そうな気がする。
「つぎやったらどうなるかわかるよな?あ〜ん?」
やはり。
「分かりました。気をつけます。」
反省して暗い表情の死神さん。なんだか話しかけない方がいい雰囲気だ。
「はぁぁ。いつも失敗してばっかり。」
死神さんがそう言い出した。
「いつも?」
「ここに来る前もみんなに迷惑かけちゃって。きっとそれで日本を調べてこいとか言っといて本当は私を除外するために……」
「……そんなことないと思う。そうだとしても俺は死神さんと一緒にいる。こんな楽しい生活生まれて初めてだから。1回死んでるけど。テレビもなくてTKGばっかりだけど俺は楽しいぞ!」
「うわぁぁぁん!ブス太郎!」
死神さんは泣いて俺に抱きついた。そして今のセリフ超イケメンだな。と確信している俺だった。
「ブス太郎が歩いた!すごーーい!」
と死神さんに褒められた。
「ブス太郎じゃなーい!訂正しろ!今は赤ん坊だがな後々イケメンていう生き物になるんだこのアホ死神!」
「そんなこと言うとまたブスにもどしちゃうぞぉー?」
「申し訳ございません……」
こんな楽しい生活、前の自分の胸のどこかで憧れていた気がする。
「そう言えば死神さんって歳いくつなんだ?」
「じゅうごぉ〜」
「俺と同じじゃねぇか!」
「あら奇遇ね。私のいた所では15歳の人なんていないわよ!みんな100歳は超えてるわ!」
「それはそれで恐ろしいわ。」
「それより自分で名前考えてみたんだ。」
「お?何何〜?」
「暁蓮真ってのはどうだ?」
「プププッ笑」
「何を笑っていやがる!」
「いやぁブス太郎だったやつが急にそんなイケメンな名前にアハハハハッ笑」
「あーなんか嫌な感じー」
結局、死神さんには笑われたが暁蓮真として生きていくことにした。死神さんにはブス太郎と呼ばれているのが気に食わない。
死神さんとの暮らしは楽しい。それに友達がいなかった俺にとってはなんとも言えない存在だ。
「ちょっと買い物行ってくるね!テレビでも見て待っててー」
「いや、テレビねーだろ!買い物ついでにテレビを買ってこい!」
「そんなお金ありませーん」と言って201号室を出ていった。
「俺まだ赤ん坊だよな。あいつ赤ん坊置いてくダメ死神じゃねぇか。」
テレビもない。ラジオもない。そんな所ないと言うぐらいの時代に住んでいる俺にとってはやはり不自由である。
そしてなんと言ってもやることすることが何も無い。
暇すぎるのだ。赤ん坊は泣くのが仕事と言うが今の俺はその赤ん坊の義務をサボっているに違いない。赤ん坊とは大変だ。
20分間イケメンになったらシリーズの妄想をしていると死神さんがスーパーの袋を持って帰ってきた。
「何を買ったんだ?」
「卵と米!今日の昼飯はTKGよ!」
「今日の昼飯はTKGよ!」はほぼ毎日聞いているような気がしてたまらない。
「作り方は簡単!お米を炊きます。卵を用意します。お米が炊けたら茶碗によそります。その上に卵を乗せて混ぜて醤油をかければ完成!」
「あ、はい日本人は誰でもわかります。多分。でも死神さんTKGの作り方のんでしってるんだ?」
「ここの大家さんに聞いたよ!」
妬増荘の大家さんを見た事がない俺はどんな人なのか検討がつかない。話を聞く限り優しい人なのだろう。俺が死神さんに出会う前にすでにTKGをマスターしていたのか。
「いただきます。」毎日これを食べているせいでなんだか味が薄く感じてきた。
「なんか薄いなぁ」
「ドバァァ」
死神さんは俺に醤油を大量摂取させるかの如く茶碗いっぱいに醤油を入れた。
「あ、あんたなにやってんの!?赤ん坊にこんなもん食わすか普通!」
「だってブス太郎が味薄いって言うからー。あ、言っておくけど全部食べようね?」
俺はまた天に召されたのである。
目を覚ますといつもの場所で寝ていた。死神さんはドタバタと本棚を整理している。
なにか嫌な予感がする。そう察知した俺は死神さんから距離を置くことにした。
「ドターン!」やはり本棚が横に倒れてしまった。
「あ〜やっちゃったぁ〜」
死神さん定番の「やっちゃったぁ〜」シリーズだ。ここに来て間もないが死神さんがやることはまさに死神だということが分かった。
「ピンポーン」
インターホンの音が鳴った。死神さんは玄関のドアを開けた。
「うるせぇなぁ!なんだ今の音は!俺の部屋の天井敗れるかもしれねぇじゃねえか!」
201号室の下に住んでいる八峡生雄だ。
苗字が八峡(やかい)と言うぐらいなんだから厄介なのだろう。
「すみません!本棚が倒れてしまって。」
「天井敗れたらどうしてくれんだよ?弁償出来んのか?あ〜ん?」
いかにも厄介なやつに出くわしてしまった。見るからに年齢は24と言ったところだろうか。髪は金髪、ピアスが幾つかある。
「ほんとにごめんなさい!」必死で謝る死神さんを見てなんだか可哀想に思えてきた。
これは「つぎやったらどうなるかわかるよな?」的なセリフが来そうな気がする。
「つぎやったらどうなるかわかるよな?あ〜ん?」
やはり。
「分かりました。気をつけます。」
反省して暗い表情の死神さん。なんだか話しかけない方がいい雰囲気だ。
「はぁぁ。いつも失敗してばっかり。」
死神さんがそう言い出した。
「いつも?」
「ここに来る前もみんなに迷惑かけちゃって。きっとそれで日本を調べてこいとか言っといて本当は私を除外するために……」
「……そんなことないと思う。そうだとしても俺は死神さんと一緒にいる。こんな楽しい生活生まれて初めてだから。1回死んでるけど。テレビもなくてTKGばっかりだけど俺は楽しいぞ!」
「うわぁぁぁん!ブス太郎!」
死神さんは泣いて俺に抱きついた。そして今のセリフ超イケメンだな。と確信している俺だった。
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