ギレイの旅
敗者
ラーシャはすでに武器を取り出していた。
花柄の可愛らしいエプロンに身を包み、真剣な顔で真っ直ぐに儀礼を見つめている。
この家では負けた相手に挑むのが礼儀なのだろうか。
儀礼は頭を悩ませた。
「まさか12人全員と……。」
顔を青くさせて儀礼は言う。
「お前は、チーシャとまで戦うつもりか。」
バクラムに、笑うように言われた。
「すみません、僕の敗けです。指の一本も出ませんでした。」
柔らかく、小さな赤ん坊の穏やかな寝顔と、全身使ったような必死な泣き声を思いだし、儀礼はバクラムに向かって頭を下げる。
「次はチーシャじゃなくて、私との勝負でしょ。」
気のはやる様子でラーシャはすでに武器を構えている。
フォークのように三本の尖った穂先があり、真ん中の一本が特に長い、柄の短い武器。
それをラーシャは両手に持っていた。
突き攻撃のみならず、穂先と穂先の間に相手の武器を受け止めて動きを封じるような防御にもなる。
それほど大きくないので、ラーシャのような少女でも扱えるのだろう。
右手を上に、左手は前方に突き出し、穂先はすでに儀礼を向いている。
これは、完全に攻撃の型だろう。
しなやかに伸びるほっそりとした腕。エプロンの下から出るすらりとした脚。
灰色と茶色の入り交じった採光を持つ瞳が、輝きを称え、挑むように儀礼を見据える。
成長途上の身体に、長過ぎる手足はアンバランスにも見えるが、あと2年もすればその身に程よい丸みが出て、艶かしい色香を放つことになるだろう。
バクラムが心配するのも分かる気がした。
「早くしなさいよ!」
可愛らしい見た目とは違い、気の強そうなセリフで、細い身体を見せ付けるように、ラーシャが儀礼を誘う。
「……娘さんから誘ってきた場合はありですか?」
「戦闘の話しだよな。」
問いかけた儀礼に、バクラムが睨むように問い返す。
「気にするなバクラム。そいつは、戦いを中止させたいだけだ。」
ニヤニヤと儀礼を見て、アーデスが言う。
その手の中では白い刃が遊ばれていた。
「これ、刃ないんですねぇ。」
自分の手のひらをポンポンと剣の刃で叩きながらアーデスは言う。
鋭い刃があればとっくに、スッパリと切れている。
「切り伏せるための刃は要らないし。」
殺したいわけでも、切り倒したいわけでもない。儀礼は、相手を倒せればいいのだ。
ラーシャが試合をするつもりらしいので儀礼は仕方なくその剣に手を延ばす。
「これで戦う気ですか? カナルの二の舞ですよ。」
その剣に魅了されれば、正気を失い儀礼を追い回したカナルのように、ラーシャもまた、どこまででも追いかけて来るだろう。
「あ、誘拐できます。」
楽しそうに儀礼は笑ってみる。
そろそろ本気でバクラムが儀礼を睨み始めた。
「武器がないと、この身一つで相手をすることになるんですが……。」
ラーシャが持っているのは、小さいとは言え先端に刃の付いた武器。
「防具がそれだけしっかりしてれば問題ないでしょう。」
アーデスが儀礼の背中をラーシャに向けて押し出した。
「僕、やられるの前提ですか。」
可愛らしい少女と向き合い、儀礼は冷や汗を流す。
「女の子に手を上げるのは気が進まないんですが。」
儀礼が構えるのに戸惑っていれば、ラーシャが左手の武器で儀礼の顔を指し示す。
距離があるとは言え、危ないので、やめてもらいたい。
確かあの武器には投擲と言う攻撃があったはずだ。
「あなただって女の子でしょう!」
ラーシャは当たり前の様に言った。
儀礼は頭を抱える。
ここにも一人、勘違いしている者がいた。
***
結局、儀礼は今、地面にへばっている。
物凄く暑いせいもある。年下の少女に負けたせいもあるし、体力の限界でもあった。
二学年も下の少女にあっさり負けた場面など儀礼の記録からは消してしまいたい。
細い手足が武器を持ち、流れるように動くのと、その度に揺れる栗色の長い髪の毛はとても綺麗だった。
攻め込む時の真剣な顔も、儀礼がかわした時の驚愕に見開かれた瞳も、とても素敵だった。
その一瞬にして最後の隙に、見とれていた儀礼の負けだ。
あの綺麗な身体のどこにアザを付けろと――。
いっそのこと演武を見せてくれればよかったのに、と儀礼は思う。
エプロンで戦ってたのは可愛かった。
エプロンを付けていることを忘れてて、戦い終わってから顔を真っ赤にして慌てて外した姿も可愛かった。
ラーシャの微笑ましい姿を思い出しながら、少しでも涼しいところを求めて、儀礼は小さな木影のある壁際に寄りかかるようにして座った。
ラーシャとの戦いの最中に、キッチンからメルーとタシーが出てきていた。
二人ともラーシャと色違いの可愛いらしいエプロンをつけている。
儀礼と目が合うと、タシーが慌てたようにキッチンへと走っていった。
逆に、メルーは儀礼の側へと寄ってくる。
あれ程仲のいい二人が別々に動くとは、不思議な気もした。
「はい、これ。汗拭いて。大丈夫?」
メルーが儀礼にハンカチを差し出した。
「ありがとう。大丈夫だよ。」
そのハンカチを借りて汗を拭えば、メルーは心配そうに儀礼の額に触れる。
キッチンからは、走るようにしてタシーが戻ってきた。
その手には氷水の入ったコップを持っていた。こぼしそうになりながら、急いで走ってくる。
「あの、飲んでください。どうぞ。」
その水を儀礼のために取りにいってくれたらしい。
「ありがとう。」
にっこりと笑って、儀礼はその水を受け取る。
二人が心配そうに儀礼の顔を見ていた。
「大丈夫だよ。おいしい。どうもありがとう。」
座ったまま、儀礼はそのコップを返した。
儀礼にもう、動く気力はない。
Aランク二人+、Bランク一人って、一日にDランクの儀礼が対戦する相手ではない。
「……儀礼、お前もしかして、この国来るの初めてか?」
儀礼の顔を覗き込むようにしてシュリが尋ねた。
「ん? うん。初めてきた。」
「悪い、気付かなくて。かなり暑いだろ。」
そう言って、シュリが儀礼の周りに結界を張った。
これも、黒い結界だ。中にいると、日陰の中にいるように涼しかった。
「すごい! 何これ、どうやったの!? 人にもかけられるの?」
目の前に作られた結界に、儀礼は瞳を輝かせる。
「人にもって、普通できるだろう。それより、儀礼。暑かったら上着脱げ。闇の結界の中なら日に焼けない。」
「闇の結界。何かカッコイー! 黒い魔力によって変身とか……。」
赤い顔でそんなことを言い出した儀礼をシュリやカナルが心配そうに見下ろす。
「やばい、そうとう熱に侵されてるな。」
「脱水か? ギレイ、そんな暑そうな上着脱げ!」
おかしなものでも見るように、二人の視線は少し冷たい。
「いや、暑くないし、ここ涼しいから。大丈夫。」
戸惑う儀礼に、苛立ったようにシュリは上着を剥ぎ取ろうとする。
「うわっ、待った待った。こん中に管理局ロックされてる危険物が多数あるんだ。だから脱ぐの心配なの!」
「危険物多数って……。」
シュリが青い顔で手を引いた。
しかし、儀礼は大量の汗をかいていて、服はびしょぬれだった。
そしてやはり、軽い熱中症の症状。
「「着替え持ってくる!」」
メルーとタシーが走り出す。
「「お姉ちゃんの服借りてもいいよね。」」
言いながら、すでにメルーとタシーは家の中へ。
「え?!……まさかの4戦、5戦目ですか。」
はぁ、と大きく溜息を吐き、儀礼は目に涙を浮かべた。 
メルーとタシーが大量の紙袋を抱えて戻ってきた。
その一つには儀礼は見覚えがある。昨日、ワルツ達が買った物だった。
そんな大量の服を持ってきてどうするつもりだろうか。
「あの、僕このままでいいから。」
逃げ出そうにも、逃げる体力がない。情けない自分に儀礼はやはり涙が浮いてくる。
「だめよ、ひどくなったら大変だもの。」
「ほら、これ、絶対似合うわ。」
心配そうな顔で走っていったはずの二人が、戻ってきた時には瞳を輝かせていた。
座りこむ儀礼の体に、次々と服が当てられていく。
「あの……。」
どうにかしてください、と早々に儀礼は負けを認め、その子達の父親に助けを求める。
「シュリ、服貸してやれ。」
バクラムの太い声で、儀礼は救われた。
花柄の可愛らしいエプロンに身を包み、真剣な顔で真っ直ぐに儀礼を見つめている。
この家では負けた相手に挑むのが礼儀なのだろうか。
儀礼は頭を悩ませた。
「まさか12人全員と……。」
顔を青くさせて儀礼は言う。
「お前は、チーシャとまで戦うつもりか。」
バクラムに、笑うように言われた。
「すみません、僕の敗けです。指の一本も出ませんでした。」
柔らかく、小さな赤ん坊の穏やかな寝顔と、全身使ったような必死な泣き声を思いだし、儀礼はバクラムに向かって頭を下げる。
「次はチーシャじゃなくて、私との勝負でしょ。」
気のはやる様子でラーシャはすでに武器を構えている。
フォークのように三本の尖った穂先があり、真ん中の一本が特に長い、柄の短い武器。
それをラーシャは両手に持っていた。
突き攻撃のみならず、穂先と穂先の間に相手の武器を受け止めて動きを封じるような防御にもなる。
それほど大きくないので、ラーシャのような少女でも扱えるのだろう。
右手を上に、左手は前方に突き出し、穂先はすでに儀礼を向いている。
これは、完全に攻撃の型だろう。
しなやかに伸びるほっそりとした腕。エプロンの下から出るすらりとした脚。
灰色と茶色の入り交じった採光を持つ瞳が、輝きを称え、挑むように儀礼を見据える。
成長途上の身体に、長過ぎる手足はアンバランスにも見えるが、あと2年もすればその身に程よい丸みが出て、艶かしい色香を放つことになるだろう。
バクラムが心配するのも分かる気がした。
「早くしなさいよ!」
可愛らしい見た目とは違い、気の強そうなセリフで、細い身体を見せ付けるように、ラーシャが儀礼を誘う。
「……娘さんから誘ってきた場合はありですか?」
「戦闘の話しだよな。」
問いかけた儀礼に、バクラムが睨むように問い返す。
「気にするなバクラム。そいつは、戦いを中止させたいだけだ。」
ニヤニヤと儀礼を見て、アーデスが言う。
その手の中では白い刃が遊ばれていた。
「これ、刃ないんですねぇ。」
自分の手のひらをポンポンと剣の刃で叩きながらアーデスは言う。
鋭い刃があればとっくに、スッパリと切れている。
「切り伏せるための刃は要らないし。」
殺したいわけでも、切り倒したいわけでもない。儀礼は、相手を倒せればいいのだ。
ラーシャが試合をするつもりらしいので儀礼は仕方なくその剣に手を延ばす。
「これで戦う気ですか? カナルの二の舞ですよ。」
その剣に魅了されれば、正気を失い儀礼を追い回したカナルのように、ラーシャもまた、どこまででも追いかけて来るだろう。
「あ、誘拐できます。」
楽しそうに儀礼は笑ってみる。
そろそろ本気でバクラムが儀礼を睨み始めた。
「武器がないと、この身一つで相手をすることになるんですが……。」
ラーシャが持っているのは、小さいとは言え先端に刃の付いた武器。
「防具がそれだけしっかりしてれば問題ないでしょう。」
アーデスが儀礼の背中をラーシャに向けて押し出した。
「僕、やられるの前提ですか。」
可愛らしい少女と向き合い、儀礼は冷や汗を流す。
「女の子に手を上げるのは気が進まないんですが。」
儀礼が構えるのに戸惑っていれば、ラーシャが左手の武器で儀礼の顔を指し示す。
距離があるとは言え、危ないので、やめてもらいたい。
確かあの武器には投擲と言う攻撃があったはずだ。
「あなただって女の子でしょう!」
ラーシャは当たり前の様に言った。
儀礼は頭を抱える。
ここにも一人、勘違いしている者がいた。
***
結局、儀礼は今、地面にへばっている。
物凄く暑いせいもある。年下の少女に負けたせいもあるし、体力の限界でもあった。
二学年も下の少女にあっさり負けた場面など儀礼の記録からは消してしまいたい。
細い手足が武器を持ち、流れるように動くのと、その度に揺れる栗色の長い髪の毛はとても綺麗だった。
攻め込む時の真剣な顔も、儀礼がかわした時の驚愕に見開かれた瞳も、とても素敵だった。
その一瞬にして最後の隙に、見とれていた儀礼の負けだ。
あの綺麗な身体のどこにアザを付けろと――。
いっそのこと演武を見せてくれればよかったのに、と儀礼は思う。
エプロンで戦ってたのは可愛かった。
エプロンを付けていることを忘れてて、戦い終わってから顔を真っ赤にして慌てて外した姿も可愛かった。
ラーシャの微笑ましい姿を思い出しながら、少しでも涼しいところを求めて、儀礼は小さな木影のある壁際に寄りかかるようにして座った。
ラーシャとの戦いの最中に、キッチンからメルーとタシーが出てきていた。
二人ともラーシャと色違いの可愛いらしいエプロンをつけている。
儀礼と目が合うと、タシーが慌てたようにキッチンへと走っていった。
逆に、メルーは儀礼の側へと寄ってくる。
あれ程仲のいい二人が別々に動くとは、不思議な気もした。
「はい、これ。汗拭いて。大丈夫?」
メルーが儀礼にハンカチを差し出した。
「ありがとう。大丈夫だよ。」
そのハンカチを借りて汗を拭えば、メルーは心配そうに儀礼の額に触れる。
キッチンからは、走るようにしてタシーが戻ってきた。
その手には氷水の入ったコップを持っていた。こぼしそうになりながら、急いで走ってくる。
「あの、飲んでください。どうぞ。」
その水を儀礼のために取りにいってくれたらしい。
「ありがとう。」
にっこりと笑って、儀礼はその水を受け取る。
二人が心配そうに儀礼の顔を見ていた。
「大丈夫だよ。おいしい。どうもありがとう。」
座ったまま、儀礼はそのコップを返した。
儀礼にもう、動く気力はない。
Aランク二人+、Bランク一人って、一日にDランクの儀礼が対戦する相手ではない。
「……儀礼、お前もしかして、この国来るの初めてか?」
儀礼の顔を覗き込むようにしてシュリが尋ねた。
「ん? うん。初めてきた。」
「悪い、気付かなくて。かなり暑いだろ。」
そう言って、シュリが儀礼の周りに結界を張った。
これも、黒い結界だ。中にいると、日陰の中にいるように涼しかった。
「すごい! 何これ、どうやったの!? 人にもかけられるの?」
目の前に作られた結界に、儀礼は瞳を輝かせる。
「人にもって、普通できるだろう。それより、儀礼。暑かったら上着脱げ。闇の結界の中なら日に焼けない。」
「闇の結界。何かカッコイー! 黒い魔力によって変身とか……。」
赤い顔でそんなことを言い出した儀礼をシュリやカナルが心配そうに見下ろす。
「やばい、そうとう熱に侵されてるな。」
「脱水か? ギレイ、そんな暑そうな上着脱げ!」
おかしなものでも見るように、二人の視線は少し冷たい。
「いや、暑くないし、ここ涼しいから。大丈夫。」
戸惑う儀礼に、苛立ったようにシュリは上着を剥ぎ取ろうとする。
「うわっ、待った待った。こん中に管理局ロックされてる危険物が多数あるんだ。だから脱ぐの心配なの!」
「危険物多数って……。」
シュリが青い顔で手を引いた。
しかし、儀礼は大量の汗をかいていて、服はびしょぬれだった。
そしてやはり、軽い熱中症の症状。
「「着替え持ってくる!」」
メルーとタシーが走り出す。
「「お姉ちゃんの服借りてもいいよね。」」
言いながら、すでにメルーとタシーは家の中へ。
「え?!……まさかの4戦、5戦目ですか。」
はぁ、と大きく溜息を吐き、儀礼は目に涙を浮かべた。 
メルーとタシーが大量の紙袋を抱えて戻ってきた。
その一つには儀礼は見覚えがある。昨日、ワルツ達が買った物だった。
そんな大量の服を持ってきてどうするつもりだろうか。
「あの、僕このままでいいから。」
逃げ出そうにも、逃げる体力がない。情けない自分に儀礼はやはり涙が浮いてくる。
「だめよ、ひどくなったら大変だもの。」
「ほら、これ、絶対似合うわ。」
心配そうな顔で走っていったはずの二人が、戻ってきた時には瞳を輝かせていた。
座りこむ儀礼の体に、次々と服が当てられていく。
「あの……。」
どうにかしてください、と早々に儀礼は負けを認め、その子達の父親に助けを求める。
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