ギレイの旅
VSシュリ (朝月頼み)
儀礼は組み合ったシュリの剣へと意識を延ばそうとしたが、その前に剣を払われた。
大きく後ろへ下がらされ、儀礼は態勢を整え直す。
より強く自分の剣へと意識を込める。
「行くよ、朝月。」
声をかければ、朝月の白い魔力が儀礼の両手の先で長い剣に満ちていく。
その感覚に精霊の存在を感じて、儀礼の口には思わず笑みが漏れる。
走り出せばその剣は軽く、儀礼の手足や体までもが空を裂く様に素早く感じた。
『光』という地上にある最も速き物の恩恵なのだと儀礼は思った。
(ありがとう。)
感謝と共に儀礼が刃を振るえば、それをも力にしたように、噛み合った剣からさらにシュリへと白い刃が放たれた。
儀礼には繰り出すことのできない闘気の刃。
獅子やヒガがやって見せるあれは、人外の技だと儀礼は思っている。
その闘気に似た白い刃が、儀礼の剣から撃ち出された。
それを、シュリは慣れた様子で打ち消した。
たった一振り。
悲鳴をあげていたはずの金属で、シュリは儀礼の放った刃を相殺した。
その剣には黒い炎のようなものがまとわり付いていた。
バクラムがそれを使っているのを儀礼は見たことがあった。
黒い炎のような魔力。それは、いともたやすく硬い石の城壁を壊して見せた。
「あれ、何? わかる?」
答えてはくれない精霊に、儀礼は問いかけてみる。
答えをくれない代わりに精霊は、儀礼を覆う魔力を強化した。その身を守るために。
「やっぱり、攻撃力アップ?」
苦い笑いで呟き、儀礼は精霊に感謝の気持ちを送る。
普通の剣に闘気を込めれば強化されるが、視覚的に違いはない。
魔剣や神剣と呼ばれる古代遺産に闘気を送り込めば、それは剣の魔力となって発動される。
シュリの剣の状態は、魔力を発動している魔剣によく似ていた。
「あの剣を魔剣にしちゃうんだ。すごいな。」
儀礼が感心している間にも、素早い動きでシュリが、切りかかってきた。
それを剣で受け止めた儀礼だが、力で押し負ける。
そこまで体格に差はないのに、どこからこの力が出てくるのか、儀礼には不思議で仕方がない。
鍛え方なのか、黒い魔力なのか。
大きく払うことを諦め、儀礼はその剣を右へと受け流す。
次の一太刀を振られる前に、儀礼はシュリの体へ蹴りを放つ。
儀礼の剣から出た白い糸が、シュリの動きを封じるように剣を固定していたが、儀礼は気付かなかったことにした。
「お前、何なんだよ。それだけ戦えんなら紛らわしい格好するんじゃねぇよ!」
片腕で、儀礼の足を受け止めたシュリは、怒鳴るように言って儀礼を睨む。
シュリの全身を黒い炎が包んでいた。
「電撃はアウト?」
シュリを無視するように、儀礼はアーデスに問いかける。
靴の電撃の仕掛けには細い金属線が使われている。
「……アウトですね。」
アーデスが答える前に、シュリは儀礼の靴から腕を離した。
「あくまで研究者ってことか。」
剣に絡まる白い糸を見て、シュリは変な顔をする。
「ワイヤーじゃないよ!」
儀礼はルール違反でないことを訴える。
そのままシュリの剣へ負荷をかけることを意識してみたが、残念ながら黒い魔力に阻まれて、その金属部分へ意識を触れさせることはできなかった。
何かを納得したように頷き、シュリは剣を覆う魔力を増やしたようだった。
それで、剣に絡まる白い糸は振り払われた。
魔力を使う戦いにシュリは慣れているらしい。
間を置かず、シュリが儀礼に切りかかる。
踏み込んできたシュリの振る剣を、儀礼は半身になってかわした。
目の前を通過した剣の後を、黒い炎のようなものが通り過ぎた。
強い風圧が儀礼を後ろへと吹き飛ばそうとする。
堪えていたところへ、次の攻撃がきた。
すぐに返されたシュリの重い一撃を、儀礼は朝月の補助により剣のみで受け切った。
儀礼の持つ剣の、刃の厚みが増しているのは気のせいではない。
その厚い魔力の層がクッションのようにして、シュリの剣の威力を抑えた。
「お前。なんだ、その魔力……。」
剣を打ち合わせた状態でシュリが儀礼に問いかけた。
魔力を纏わせた武器での攻撃を、こうもたやすく受け止めるのは並みのことではない。
「僕のじゃないんだ。でも、すごいだろ。」
シュリの剣を打ち返して、白き精霊への信頼を心に、儀礼はにやりと笑う。
 その時、儀礼の左手で腕輪が眩いまでに強い光を放った。
あたり一面、何も見えなくなるほどに、白い光一色の世界。
それはまるで、白い闇のようでもあった。
それでも、儀礼の視界は良好だった。
それが、精霊の視界だとすぐに気づかなかったのは、儀礼の見ていた視界と完全に一致していたため。
「ここにいるの?」
儀礼の声に、くすりと心が笑う。
それがまた、儀礼のものだか精霊のものだか判断が付かず、儀礼はくすぐったい気分だった。
「朝月。」
その名を呼んでみれば、儀礼の体に力が漲る。
見える視界にシュリを捉えて、儀礼は速度を乗せた一太刀を浴びせる。
しかし真っ白な光の中、放った儀礼の一撃はシュリに届かなかった。
眩い光が消え去り、攻防の結果がそこに現れた。
黒い、薄くて透明な球体が、シュリを囲んでいた。
その障壁に儀礼の剣は阻まれている。
じりじりと接地面で魔力の攻防が続いているのが分かった。
「何これ、カッコイイ。」
ポツリと儀礼は呟く。儀礼の持つトーラのピンクっぽい紫ではない。
まるで暗黒のオーラのように障壁に魔力が渦巻いているのに、その透明度の通りに、この魔力は澄んでいる。
黒く澄んだ夜空の気配。
「くっ、ギレイ、なんでお前そんなに余裕なんだよ。」
苛立たしげにシュリが怒鳴る。
障壁を張るシュリは、静かに朝月の魔力と戦っているのだ。
「余裕? ないよ。」
Aランクの冒険者と戦いながら、儀礼に余裕などあるはずがない。
儀礼はすでにかなり疲れていた。
朝月の助けがなければ、まず戦おうとも思わなかっただろう。
今、シュリと戦っているのは、体力の切れた儀礼ではなく、すでに朝月がメインだった。
ヤンの恐れた白い精霊を儀礼はシュリに、けしかけている。
儀礼にそのつもりは、――ある。にやりとまた儀礼は笑った。
儀礼が心の中でその名を呼ぶ度、腕輪の石の輝きは鋭さを増してゆく。
「朝月、切り裂け!」
白い刃の切っ先が薄く尖る。それは障壁に切り込みを入れた。
スッパリと障壁を切り裂いた瞬間、シュリの体に刃が当たる前に、シュリの黒い魔力が炎のように燃え上がった。
障壁だった魔力が全て、物理的な力を持って儀礼に襲い掛かる。
ぶつかった衝撃に、吹き飛ばされる儀礼に追い討ちをかけるように、シュリは剣に黒い炎を纏わせ切りかかった。
格下ではなく、儀礼を対等な力を持つ者と認めたうえでの本気の攻撃のようだった。
慌てて儀礼が剣で受け止めれば、鋭くさせた分、薄くなっていた朝月の魔力が押し負け、剣から剥がれ落ちていく。
そしてついに、シュリの振りぬく力に儀礼は吹き飛ばされた。
「まずいっ。」
体を宙に浮かされながら、儀礼は顔を青くする。
「朝月! 頼むっ。」
それだけで、その精霊は儀礼の意思を汲んでくれる。
すぐに儀礼の白衣から大量のワイヤーが出て、追い迫っていたシュリの炎のような黒い魔力を白い壁を作り出して防いだ。
それでも、儀礼の体は後方へと飛ばされ続け、背中から落ちて地面を滑った。
「シュリの勝ちだな。」
儀礼の着地点でアーデスがにやりと笑っていた。
「くそぅ。」
悔しそうに儀礼は顔を歪める。
「何で、途中で力抜くんだよ。」
シュリが壁の横から回ってきて、不満げに儀礼に聞く。
「この剣、借り物って言うか、他人のだから、壊したりしたらまずいんだ。」
落ち込んだ声で儀礼は、まだ白い刃を纏ったままの『蒼刃剣』を示す。
「今の受け切ったら、壊れる……。」
白い刃をなで、本体に損傷がないことに儀礼は安堵の息を吐く。
「んなら、武器変えてやればいいだろ。」
戦うことに否定的だったシュリが、勝負が中途半端に終わったことに不満そうに顔をゆがめる。
しかし、儀礼は首を横に振った。
「何回やっても同じ。武器だけの問題じゃないんだ。僕の力不足。だから、ほんとにシュリの勝ち。」
悔しい気分を隠せないながらも、儀礼はシュリの勝利を認める。
シュリの最後の一撃は、大抵の武器なら打ち砕けるような威力を持っていたと儀礼は感じた。
強い朝月を、活かしきれない儀礼の負けだ。
戦いながら、朝月と力が重なる度に、同調したように伝わってきた朝月という精霊の気配。
それはずっと、『喜び』と呼べるようなものだった。
朝月は戦いの好きな精霊なのかもしれない、と儀礼は思う。
「ごめん、朝月。ありがとう。」
力を貸してくれた精霊に、儀礼は感謝を込めてその石に唇をつける。
白い光がまた、嬉しそうに明滅した。
大きく後ろへ下がらされ、儀礼は態勢を整え直す。
より強く自分の剣へと意識を込める。
「行くよ、朝月。」
声をかければ、朝月の白い魔力が儀礼の両手の先で長い剣に満ちていく。
その感覚に精霊の存在を感じて、儀礼の口には思わず笑みが漏れる。
走り出せばその剣は軽く、儀礼の手足や体までもが空を裂く様に素早く感じた。
『光』という地上にある最も速き物の恩恵なのだと儀礼は思った。
(ありがとう。)
感謝と共に儀礼が刃を振るえば、それをも力にしたように、噛み合った剣からさらにシュリへと白い刃が放たれた。
儀礼には繰り出すことのできない闘気の刃。
獅子やヒガがやって見せるあれは、人外の技だと儀礼は思っている。
その闘気に似た白い刃が、儀礼の剣から撃ち出された。
それを、シュリは慣れた様子で打ち消した。
たった一振り。
悲鳴をあげていたはずの金属で、シュリは儀礼の放った刃を相殺した。
その剣には黒い炎のようなものがまとわり付いていた。
バクラムがそれを使っているのを儀礼は見たことがあった。
黒い炎のような魔力。それは、いともたやすく硬い石の城壁を壊して見せた。
「あれ、何? わかる?」
答えてはくれない精霊に、儀礼は問いかけてみる。
答えをくれない代わりに精霊は、儀礼を覆う魔力を強化した。その身を守るために。
「やっぱり、攻撃力アップ?」
苦い笑いで呟き、儀礼は精霊に感謝の気持ちを送る。
普通の剣に闘気を込めれば強化されるが、視覚的に違いはない。
魔剣や神剣と呼ばれる古代遺産に闘気を送り込めば、それは剣の魔力となって発動される。
シュリの剣の状態は、魔力を発動している魔剣によく似ていた。
「あの剣を魔剣にしちゃうんだ。すごいな。」
儀礼が感心している間にも、素早い動きでシュリが、切りかかってきた。
それを剣で受け止めた儀礼だが、力で押し負ける。
そこまで体格に差はないのに、どこからこの力が出てくるのか、儀礼には不思議で仕方がない。
鍛え方なのか、黒い魔力なのか。
大きく払うことを諦め、儀礼はその剣を右へと受け流す。
次の一太刀を振られる前に、儀礼はシュリの体へ蹴りを放つ。
儀礼の剣から出た白い糸が、シュリの動きを封じるように剣を固定していたが、儀礼は気付かなかったことにした。
「お前、何なんだよ。それだけ戦えんなら紛らわしい格好するんじゃねぇよ!」
片腕で、儀礼の足を受け止めたシュリは、怒鳴るように言って儀礼を睨む。
シュリの全身を黒い炎が包んでいた。
「電撃はアウト?」
シュリを無視するように、儀礼はアーデスに問いかける。
靴の電撃の仕掛けには細い金属線が使われている。
「……アウトですね。」
アーデスが答える前に、シュリは儀礼の靴から腕を離した。
「あくまで研究者ってことか。」
剣に絡まる白い糸を見て、シュリは変な顔をする。
「ワイヤーじゃないよ!」
儀礼はルール違反でないことを訴える。
そのままシュリの剣へ負荷をかけることを意識してみたが、残念ながら黒い魔力に阻まれて、その金属部分へ意識を触れさせることはできなかった。
何かを納得したように頷き、シュリは剣を覆う魔力を増やしたようだった。
それで、剣に絡まる白い糸は振り払われた。
魔力を使う戦いにシュリは慣れているらしい。
間を置かず、シュリが儀礼に切りかかる。
踏み込んできたシュリの振る剣を、儀礼は半身になってかわした。
目の前を通過した剣の後を、黒い炎のようなものが通り過ぎた。
強い風圧が儀礼を後ろへと吹き飛ばそうとする。
堪えていたところへ、次の攻撃がきた。
すぐに返されたシュリの重い一撃を、儀礼は朝月の補助により剣のみで受け切った。
儀礼の持つ剣の、刃の厚みが増しているのは気のせいではない。
その厚い魔力の層がクッションのようにして、シュリの剣の威力を抑えた。
「お前。なんだ、その魔力……。」
剣を打ち合わせた状態でシュリが儀礼に問いかけた。
魔力を纏わせた武器での攻撃を、こうもたやすく受け止めるのは並みのことではない。
「僕のじゃないんだ。でも、すごいだろ。」
シュリの剣を打ち返して、白き精霊への信頼を心に、儀礼はにやりと笑う。
 その時、儀礼の左手で腕輪が眩いまでに強い光を放った。
あたり一面、何も見えなくなるほどに、白い光一色の世界。
それはまるで、白い闇のようでもあった。
それでも、儀礼の視界は良好だった。
それが、精霊の視界だとすぐに気づかなかったのは、儀礼の見ていた視界と完全に一致していたため。
「ここにいるの?」
儀礼の声に、くすりと心が笑う。
それがまた、儀礼のものだか精霊のものだか判断が付かず、儀礼はくすぐったい気分だった。
「朝月。」
その名を呼んでみれば、儀礼の体に力が漲る。
見える視界にシュリを捉えて、儀礼は速度を乗せた一太刀を浴びせる。
しかし真っ白な光の中、放った儀礼の一撃はシュリに届かなかった。
眩い光が消え去り、攻防の結果がそこに現れた。
黒い、薄くて透明な球体が、シュリを囲んでいた。
その障壁に儀礼の剣は阻まれている。
じりじりと接地面で魔力の攻防が続いているのが分かった。
「何これ、カッコイイ。」
ポツリと儀礼は呟く。儀礼の持つトーラのピンクっぽい紫ではない。
まるで暗黒のオーラのように障壁に魔力が渦巻いているのに、その透明度の通りに、この魔力は澄んでいる。
黒く澄んだ夜空の気配。
「くっ、ギレイ、なんでお前そんなに余裕なんだよ。」
苛立たしげにシュリが怒鳴る。
障壁を張るシュリは、静かに朝月の魔力と戦っているのだ。
「余裕? ないよ。」
Aランクの冒険者と戦いながら、儀礼に余裕などあるはずがない。
儀礼はすでにかなり疲れていた。
朝月の助けがなければ、まず戦おうとも思わなかっただろう。
今、シュリと戦っているのは、体力の切れた儀礼ではなく、すでに朝月がメインだった。
ヤンの恐れた白い精霊を儀礼はシュリに、けしかけている。
儀礼にそのつもりは、――ある。にやりとまた儀礼は笑った。
儀礼が心の中でその名を呼ぶ度、腕輪の石の輝きは鋭さを増してゆく。
「朝月、切り裂け!」
白い刃の切っ先が薄く尖る。それは障壁に切り込みを入れた。
スッパリと障壁を切り裂いた瞬間、シュリの体に刃が当たる前に、シュリの黒い魔力が炎のように燃え上がった。
障壁だった魔力が全て、物理的な力を持って儀礼に襲い掛かる。
ぶつかった衝撃に、吹き飛ばされる儀礼に追い討ちをかけるように、シュリは剣に黒い炎を纏わせ切りかかった。
格下ではなく、儀礼を対等な力を持つ者と認めたうえでの本気の攻撃のようだった。
慌てて儀礼が剣で受け止めれば、鋭くさせた分、薄くなっていた朝月の魔力が押し負け、剣から剥がれ落ちていく。
そしてついに、シュリの振りぬく力に儀礼は吹き飛ばされた。
「まずいっ。」
体を宙に浮かされながら、儀礼は顔を青くする。
「朝月! 頼むっ。」
それだけで、その精霊は儀礼の意思を汲んでくれる。
すぐに儀礼の白衣から大量のワイヤーが出て、追い迫っていたシュリの炎のような黒い魔力を白い壁を作り出して防いだ。
それでも、儀礼の体は後方へと飛ばされ続け、背中から落ちて地面を滑った。
「シュリの勝ちだな。」
儀礼の着地点でアーデスがにやりと笑っていた。
「くそぅ。」
悔しそうに儀礼は顔を歪める。
「何で、途中で力抜くんだよ。」
シュリが壁の横から回ってきて、不満げに儀礼に聞く。
「この剣、借り物って言うか、他人のだから、壊したりしたらまずいんだ。」
落ち込んだ声で儀礼は、まだ白い刃を纏ったままの『蒼刃剣』を示す。
「今の受け切ったら、壊れる……。」
白い刃をなで、本体に損傷がないことに儀礼は安堵の息を吐く。
「んなら、武器変えてやればいいだろ。」
戦うことに否定的だったシュリが、勝負が中途半端に終わったことに不満そうに顔をゆがめる。
しかし、儀礼は首を横に振った。
「何回やっても同じ。武器だけの問題じゃないんだ。僕の力不足。だから、ほんとにシュリの勝ち。」
悔しい気分を隠せないながらも、儀礼はシュリの勝利を認める。
シュリの最後の一撃は、大抵の武器なら打ち砕けるような威力を持っていたと儀礼は感じた。
強い朝月を、活かしきれない儀礼の負けだ。
戦いながら、朝月と力が重なる度に、同調したように伝わってきた朝月という精霊の気配。
それはずっと、『喜び』と呼べるようなものだった。
朝月は戦いの好きな精霊なのかもしれない、と儀礼は思う。
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