ギレイの旅
蜃気楼
蜃気楼。それは光の屈折が見せる幻。
「あ、解析終わった」
逃げるように機械の元へ走る儀礼。
アーデスがある程度の範囲に絞ったおかげで早く終わったようだ。
出てきた紙の束を興味深く見ている。
「そっか、この辺りの作用と、睡眠中の効果が合わさったのか。ふーん、睡眠中の誘導なら抵抗は少ないよな……」
怪しげなことを一人でぶつぶつと言い出す。
「寝てる人相手に何するつもりですか?」
「幻覚作用を与えておけば寝てても会話が可能ってこと。聞き出したい情報があるならぴったりだよね」
独り言のように言い、真剣な顔で解析結果の紙に何かを書き足していく儀礼。その文字はアーデス達には読めない。
「そうやって、また危険な物を増やしていくのですねぇ」
笑いながらアーデスは見ている。
「いや、偶発的に起こるほうが怖いから、わかっといてよかったよ」
明らかに薬一つ分の量ではない紙の束をまとめて綴じこむと、儀礼はアーデスに向き直る。
「助かったよ、ありがとう」
嬉しそうに儀礼は笑った。
「でも、ギレイ。冒険者ランクDって低すぎじゃね?」
ワルツが負ぶさるように背後から儀礼に絡む。いつのまにか酒が入ったようだ。
「僕、冒険者ライセンス取ったばっかだよ?」
儀礼が重そうにつぶれかける。ワルツの背には巨大なハンマーが装着されたままだ。
「アーデスはお前位の時にもうAランクだったってよ」
ケラケラとワルツは笑う。
「冒険者でなくても戦いようはあります!」
怒るように儀礼は言った。
「なら私をどう倒しますか?」
なぜか楽しそうにアーデスが言った。
「アーデスを? 普通にやっても勝てないもんね……。だったら兵器の威力上げて、ここのギルドごと破壊するつもりでいかないと。あ、移転魔法で逃げられたら意味ないから先に痺れ薬かなんかで全員動きを封じないとな」
なぜか対象が全員になっている。
「ここは魔法障壁もありますよ。突破できますか?」
試すような口調でアーデスが先を促す。
「あー、魔法障壁にどの程度ダメージ与えられるかってまだわからないんだよね。やったことないから。周りに使える人いないんだ」
悩むように口元に手を当てる儀礼。
「管理局に頼めば用意してくれるだろう?」
あまりに意外な言葉にコルロが口を挟んだ。
「死なせちゃったら大変じゃないですか」
真面目な顔で答える儀礼。実験内容でも考えているのだろう。
「どんな実験するつもりだ」
みなが顔を引きつらせる。
「あ、アーデス倒すんだっけ」
思い出したように儀礼が言う。忘れかけていたようだ。
「ギルドの障壁と、研究室自体の障壁。アーデス自身の障壁もあるとすると……地殻にまでダメージ与えられるやつならさすがにここでも壊れるよね」
「どんなもん使う気だよ。世界壊す気かっ」
コルロが叫ぶように言った。
「あ、でも理論上は可能だけど、本当にできるかはわからないから」
安心して、とでも言うように笑う儀礼。
儀礼以外では発動しないと言う、例のあれか、とアーデスは思い至る。
他の者の手に渡っても使うことはできない、と。
人の思考をすり抜けるようにするすると上へ昇っていくその発想。
すぐ近くに見えて、たどり着けない。
護衛として追って来た者を次々と煙に巻き、追随しようとする研究者を惑わせる。
「本当に『蜃気楼』のような人ですね」
アーデスが懐かしいものでも見るように言った。
「屈折してるってこと?」
すぐさま返す儀礼。
「そうくるとは」
アーデスは可笑しそうに笑い出した。
「お前がいるとすぐにわかるよな」
バクラムが大きなソファーに座り、アーデスに向かって言う。
「ギルドの空気変わるもんな」
コルロが笑うように続ける。
儀礼はここにつくまでの短い時間を思い出す。
明らかな敵意、嫌味、嫉妬。尊敬や羨望は感じられなかったのがとても意外だった。
それが、フロアキュールの、Aランクの実態なのかもしれない。
「アーデスが女連れ込んだって言うから見に来ればギレイだしな」
わっはは、とバクラムが笑う。
「……話しがあります」
そんなバクラムを静かに見ていた儀礼が、アーデスに向かい真剣に言う。
「わかった。こっちに俺の部屋がある」
研究室の奥へ案内される儀礼。
「何の話だろ」
ワルツが言い、他の三人も顔を合わせるように集まる。
「嫌われ者のアーデスにゃ護衛お断り、とかだったりして?」
にやにやと笑うようにコルロが言う。例えそうでも、アーデスが手を引くとは思えないが。
「そんな、そんなっ」
おろおろと慌てたように動き出すヤン。
「うまくいってると思うんだがなぁ」
あごに手を当てて伸びてきたひげをなぞるようにバクラムは言う。
「ヤン、あれやれ」
コルロが奥の部屋を示してヤンに言う。
「で、でも、……」
戸惑うように、奥の部屋とメンバーに視線をいったりきたりさせるヤン。
「ギレイは魔法にゃ疎いよ、フェードの一般常識すらないんだ。魔法盗聴があることすら知らないよ」
心を決めたようにヤンが魔法で盗聴を始める。
奥の部屋の話し声が拡大され、まるでここで話されているかのように聞こえる。
「アーデスには気付かれるだろうがな」
「アーデス様なら聞かれたくなければ御自分で阻めますので、いいと言うことではないでしょうか」
コルロがぽつりと言って、ヤンが答えた。
「どうした?」
アーデスの声。
「すみません。アーデスさん。みんなはアーデスさんのための護衛だったんですよね」
Aランクの優秀なパーティ。バランスが良く、少人数でも力が揃っている。
「意味がわからないな。何を言っている?」
「Sランクに監視がつくこと知ってたんでしょう? だから、信用できる人を、信用できるメンバーを作って、パーティにして、時間をかけて育ててた。なのに、僕はそれを奪って……」
多くの敵意、悪意、嫉妬。相手を陥れるための算段。管理局内で信用できる者を作るのはあまりに難しい。
アーデスは頭をかく。
「別にあいつらを護衛になんて思ってねぇよ。あいつらが優秀だったから引き入れただけで育てたわけでもない。まぁ、確かに俺がSランクになりゃ、監視役に名乗り出たかもしれないが、それはあいつらの勝手だ」
そう言ってから、儀礼の両肩に手を置く。
「ギレイ、お前には時間が無かった。本来なら俺みたいに準備して、優秀なメンバーが周りに育っているはずだった。だが、お前は突然Sランクを与えられ、側にいるのはやっとBランクの『黒獅子』だけ」
そこまで言って、若干、儀礼の肩にある手に力が入る。
「いや、何か別の影がデータ管理にはついているようだが」
アーデスの怪しい笑みに、儀礼は体が震えそうになるのを必死で抑える。
影とはきっと『アナザー』のことだろう。アーデスにもまだ正体が掴めていないらしい。
儀礼の目が泳ぐ。
「とにかくだ、俺もあいつらもお前に付くと決めたんだ。そんな風に仕方なく与えられたみたいに思うな。俺がそのうち足元掬ってやるから、それまでSランクでいろ、な」
最後の言葉は特にによくわからない説得だが、とりあえず、気にするなと言うことだろう。
なんでこの人はこんなに優しいのだろう、と儀礼は思う。
とっくにSランクになれる実力を持っていて……持っていて? 何でSランクになっていないのだろうか。
あれだけ優秀な者が揃っていながら、パーティランクすらSになっていない。
儀礼は瞬きをする。
「あの、アーデスさん?」
「アーデス、ですよ。儀礼様」
アーデスがにっこりと笑う。闇などどこにもないような爽やかさで。
「もしかして、ランク調整してませんか?」
儀礼の声は硬い。
「とんでもないです。ちゃんとSランク目指してますよ」
にこにこと笑うアーデスだが、儀礼の護衛についている今、自分の仕事をする時間は減っているはずだ。
ランクの上がるクエストに参加することも減っているだろう。
儀礼の下で動けば彼らの名声は儀礼と共に付く。上がるのは儀礼の名。
黒獅子の名が上がり、儀礼の冒険者ランクがDのままなのと同じ。
そして、Sランクはそれ以上上がりようがない。
(もしや僕、担がれているのでは……)
アーデス達の御輿に乗せられ、彼らが楽しそうに闊歩する姿が浮かんだ。
「アーデスさん、Sランクになりたくないんですか?」
「まぁ、もう少し自由でいたいな」
アーデスの本音が出た。
いつから調整してたかは知らない。きっと、儀礼がSになる前だろう、と儀礼は勝手に思った。
「あ、解析終わった」
逃げるように機械の元へ走る儀礼。
アーデスがある程度の範囲に絞ったおかげで早く終わったようだ。
出てきた紙の束を興味深く見ている。
「そっか、この辺りの作用と、睡眠中の効果が合わさったのか。ふーん、睡眠中の誘導なら抵抗は少ないよな……」
怪しげなことを一人でぶつぶつと言い出す。
「寝てる人相手に何するつもりですか?」
「幻覚作用を与えておけば寝てても会話が可能ってこと。聞き出したい情報があるならぴったりだよね」
独り言のように言い、真剣な顔で解析結果の紙に何かを書き足していく儀礼。その文字はアーデス達には読めない。
「そうやって、また危険な物を増やしていくのですねぇ」
笑いながらアーデスは見ている。
「いや、偶発的に起こるほうが怖いから、わかっといてよかったよ」
明らかに薬一つ分の量ではない紙の束をまとめて綴じこむと、儀礼はアーデスに向き直る。
「助かったよ、ありがとう」
嬉しそうに儀礼は笑った。
「でも、ギレイ。冒険者ランクDって低すぎじゃね?」
ワルツが負ぶさるように背後から儀礼に絡む。いつのまにか酒が入ったようだ。
「僕、冒険者ライセンス取ったばっかだよ?」
儀礼が重そうにつぶれかける。ワルツの背には巨大なハンマーが装着されたままだ。
「アーデスはお前位の時にもうAランクだったってよ」
ケラケラとワルツは笑う。
「冒険者でなくても戦いようはあります!」
怒るように儀礼は言った。
「なら私をどう倒しますか?」
なぜか楽しそうにアーデスが言った。
「アーデスを? 普通にやっても勝てないもんね……。だったら兵器の威力上げて、ここのギルドごと破壊するつもりでいかないと。あ、移転魔法で逃げられたら意味ないから先に痺れ薬かなんかで全員動きを封じないとな」
なぜか対象が全員になっている。
「ここは魔法障壁もありますよ。突破できますか?」
試すような口調でアーデスが先を促す。
「あー、魔法障壁にどの程度ダメージ与えられるかってまだわからないんだよね。やったことないから。周りに使える人いないんだ」
悩むように口元に手を当てる儀礼。
「管理局に頼めば用意してくれるだろう?」
あまりに意外な言葉にコルロが口を挟んだ。
「死なせちゃったら大変じゃないですか」
真面目な顔で答える儀礼。実験内容でも考えているのだろう。
「どんな実験するつもりだ」
みなが顔を引きつらせる。
「あ、アーデス倒すんだっけ」
思い出したように儀礼が言う。忘れかけていたようだ。
「ギルドの障壁と、研究室自体の障壁。アーデス自身の障壁もあるとすると……地殻にまでダメージ与えられるやつならさすがにここでも壊れるよね」
「どんなもん使う気だよ。世界壊す気かっ」
コルロが叫ぶように言った。
「あ、でも理論上は可能だけど、本当にできるかはわからないから」
安心して、とでも言うように笑う儀礼。
儀礼以外では発動しないと言う、例のあれか、とアーデスは思い至る。
他の者の手に渡っても使うことはできない、と。
人の思考をすり抜けるようにするすると上へ昇っていくその発想。
すぐ近くに見えて、たどり着けない。
護衛として追って来た者を次々と煙に巻き、追随しようとする研究者を惑わせる。
「本当に『蜃気楼』のような人ですね」
アーデスが懐かしいものでも見るように言った。
「屈折してるってこと?」
すぐさま返す儀礼。
「そうくるとは」
アーデスは可笑しそうに笑い出した。
「お前がいるとすぐにわかるよな」
バクラムが大きなソファーに座り、アーデスに向かって言う。
「ギルドの空気変わるもんな」
コルロが笑うように続ける。
儀礼はここにつくまでの短い時間を思い出す。
明らかな敵意、嫌味、嫉妬。尊敬や羨望は感じられなかったのがとても意外だった。
それが、フロアキュールの、Aランクの実態なのかもしれない。
「アーデスが女連れ込んだって言うから見に来ればギレイだしな」
わっはは、とバクラムが笑う。
「……話しがあります」
そんなバクラムを静かに見ていた儀礼が、アーデスに向かい真剣に言う。
「わかった。こっちに俺の部屋がある」
研究室の奥へ案内される儀礼。
「何の話だろ」
ワルツが言い、他の三人も顔を合わせるように集まる。
「嫌われ者のアーデスにゃ護衛お断り、とかだったりして?」
にやにやと笑うようにコルロが言う。例えそうでも、アーデスが手を引くとは思えないが。
「そんな、そんなっ」
おろおろと慌てたように動き出すヤン。
「うまくいってると思うんだがなぁ」
あごに手を当てて伸びてきたひげをなぞるようにバクラムは言う。
「ヤン、あれやれ」
コルロが奥の部屋を示してヤンに言う。
「で、でも、……」
戸惑うように、奥の部屋とメンバーに視線をいったりきたりさせるヤン。
「ギレイは魔法にゃ疎いよ、フェードの一般常識すらないんだ。魔法盗聴があることすら知らないよ」
心を決めたようにヤンが魔法で盗聴を始める。
奥の部屋の話し声が拡大され、まるでここで話されているかのように聞こえる。
「アーデスには気付かれるだろうがな」
「アーデス様なら聞かれたくなければ御自分で阻めますので、いいと言うことではないでしょうか」
コルロがぽつりと言って、ヤンが答えた。
「どうした?」
アーデスの声。
「すみません。アーデスさん。みんなはアーデスさんのための護衛だったんですよね」
Aランクの優秀なパーティ。バランスが良く、少人数でも力が揃っている。
「意味がわからないな。何を言っている?」
「Sランクに監視がつくこと知ってたんでしょう? だから、信用できる人を、信用できるメンバーを作って、パーティにして、時間をかけて育ててた。なのに、僕はそれを奪って……」
多くの敵意、悪意、嫉妬。相手を陥れるための算段。管理局内で信用できる者を作るのはあまりに難しい。
アーデスは頭をかく。
「別にあいつらを護衛になんて思ってねぇよ。あいつらが優秀だったから引き入れただけで育てたわけでもない。まぁ、確かに俺がSランクになりゃ、監視役に名乗り出たかもしれないが、それはあいつらの勝手だ」
そう言ってから、儀礼の両肩に手を置く。
「ギレイ、お前には時間が無かった。本来なら俺みたいに準備して、優秀なメンバーが周りに育っているはずだった。だが、お前は突然Sランクを与えられ、側にいるのはやっとBランクの『黒獅子』だけ」
そこまで言って、若干、儀礼の肩にある手に力が入る。
「いや、何か別の影がデータ管理にはついているようだが」
アーデスの怪しい笑みに、儀礼は体が震えそうになるのを必死で抑える。
影とはきっと『アナザー』のことだろう。アーデスにもまだ正体が掴めていないらしい。
儀礼の目が泳ぐ。
「とにかくだ、俺もあいつらもお前に付くと決めたんだ。そんな風に仕方なく与えられたみたいに思うな。俺がそのうち足元掬ってやるから、それまでSランクでいろ、な」
最後の言葉は特にによくわからない説得だが、とりあえず、気にするなと言うことだろう。
なんでこの人はこんなに優しいのだろう、と儀礼は思う。
とっくにSランクになれる実力を持っていて……持っていて? 何でSランクになっていないのだろうか。
あれだけ優秀な者が揃っていながら、パーティランクすらSになっていない。
儀礼は瞬きをする。
「あの、アーデスさん?」
「アーデス、ですよ。儀礼様」
アーデスがにっこりと笑う。闇などどこにもないような爽やかさで。
「もしかして、ランク調整してませんか?」
儀礼の声は硬い。
「とんでもないです。ちゃんとSランク目指してますよ」
にこにこと笑うアーデスだが、儀礼の護衛についている今、自分の仕事をする時間は減っているはずだ。
ランクの上がるクエストに参加することも減っているだろう。
儀礼の下で動けば彼らの名声は儀礼と共に付く。上がるのは儀礼の名。
黒獅子の名が上がり、儀礼の冒険者ランクがDのままなのと同じ。
そして、Sランクはそれ以上上がりようがない。
(もしや僕、担がれているのでは……)
アーデス達の御輿に乗せられ、彼らが楽しそうに闊歩する姿が浮かんだ。
「アーデスさん、Sランクになりたくないんですか?」
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