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飛べない豚

第3の街

新エリアに入って早々に目に入ったのは大きな街だった。 始まりの街に比べて遥かにでかい。例えるならば王都とでも言うべきか。

「城・・・綺麗・・・!」

中心部に巨大で華麗な城があり、取り囲むように城下町が広がっている。遠目に見ても人々の動き、生活が見て取れ、街は活気に溢れていた。

本来ならここが第2の街となるはずだったのだろうが、私は先に南の新エリアを解放しているため、私からすれば第3の街だ。

獣道より遥かに整備された街道を歩むと、近づくにつれ街の大きさにあらためて驚かされる。

「何あの壁、ウォールマ○アじゃん・・・!」

街の防壁はかなりの物で街そのものが戦うための城のようだった。

門番に呼び止められたが冒険者ギルド所属の証明書を見せると、特に何も無く街に入れた。

街の中は散策して分かったが遠くから見た時の活気に溢れているってのは、大通りだけっぽい。路地裏を少し進めば、物乞いや孤児で溢れている。そして街の中にプレイヤーは居ないと思ったのだけど、さっきからこちらを付けてるやつが1人いる。

敢えて路地裏を進みNPCが居ないのを見計らってから声を掛けた。

「さっきから、なんの用?」

「ッ!!」

気付かれるとは思ってなかったらしい。当然だ、隠密スキルを使っているのだから。ならば何故私は看破できたのかと言うと・・・練習した。え?天才なら練習すんなって?
・・・見て覚える、気が付いたら出来るようになってた。っていうのは天才でも基本まで、応用やその上には、天才が血のにじむような努力をして行けるものなのだ。

「貴方プレイヤーでしょ?そんなビクビクしなくてもいいじゃん?」

その言葉が最後まで発せられることは無かった。私が話しかける選択肢を取ったのに対し、相手が取った選択肢は戦闘だったのだ。

不意をつかれ突き出されるナイフを半ば勘だけで避ける。完全にはよけれず、頬に熱い痛みを感じる。

「なに!? いきなり襲い掛かる事は無いでしょ!」

有無を言わさず繰り出される鋭い攻撃を躱し、いなす。防戦一方なのも癪なので、隙を見て斬り返す。だが今度も目を見開くのは私だった。相手は急にスピードを上げ 私の攻撃を躱しただけでなく、地面に野球ボールのような球体を投げつける。

「ッ!煙玉かッ!」

煙を切り払い辺りを見回すも、その時には相手の姿は無かった。

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