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飛べない豚

攻略できない攻略組

グリフィンの群れを潰した私は、オークやオーガを蹴散らしながらギルドに戻った。

大量の素材を買い取って貰った時に、興味深い話を聞いた。本日の午後から北のフィールドボス討伐隊が出発するとか。

ちなみに私は誘われてない。そうだね。ハブられたんだよ!

ちくしょうめ!ピンチになった時に颯爽と現れて瞬殺してやんよ!私を誘わなかった事を後悔させてやる!

という事で、顔真っ赤にしながら初期の北フィールドを進軍(隊員1人)中。

ただの狼やただの熊を蹂躙しながら進むこと20分。それらしき場所に辿り着いた。

「もう始まってるのか。」

フィールドボスはなんと南の森にいた、ブレス持ちの熊とでかいだけの狼。

私からすれば雑魚敵同様の相手に攻略組が蹂躙されている。 まず熊の爪撃を避けれてない。ブレスなんてもってのほかだ。狼に関しても、まず攻撃が当たってないし タンクでさえ噛みつきを押さえられてない。

「うわっこのゲームの攻略組弱すぎ?・・・」

とかふざけてるうちにも攻略組は残り8人になってしまった。 助太刀してやるか。

リーダー格のやつに振り下ろされる熊の爪撃を四爪斬でパリィする。一応許可とっとくかな。

「助けてあげようか?」

「お前は!?」

面倒くさ、はい か いいえ で答えればいいのに。

「助けてあげようか?」

「 ・・・頼む。」

おぉ 意外と素直じゃん。さーて瞬殺しますかぁ。
まず目の前の熊に瞬歩で突撃。

「三元 四爪斬!」

攻撃力が上がってるため、前回よりワンランク下の剣技でもワンパン出来る。そのまま狼にも突撃。

「極龍牙・斬!」

相手の噛みつきごと体も噛み砕く。ここまで約4秒。呆然としている攻略組にちょっと質問してみる。

「なんで私をハブったの?」

するとリーダー格が悔しそうな顔をしながらこう答えた。

「あんたは協調性が無いって話になったんだよ。」

うん?極めて心外なんだけど。

「そう?」

「あぁそうだよ。新エリアの情報公開すらしてないじゃないか!」

する必要ある?まぁ反論してみるか。

「君たちじゃどうせ来れやしない。」

「ッ!!うるさいッ!!」

おぉーこわいこわい(棒)
さっさと新エリアに行こうとしたら。

「待てッ!!討伐ボーナスをかけて俺達とデュエルしろ!!」

はぁ〜・・・

「私にメリットが無い。却下。」

「逃げるのか?」

うわっ雑魚の癖にくそウザっ!しょーがない。のってやるか。

「分かった。」

デュエル申請を受諾する。相手は8人。タンクが3人内1人がリーダー格で軽装のアタッカー2人、メイジが3人といったところ。

カウントがゼロになった途端に魔法が飛んできた。私はグラムに雷魔法を這わせて、魔法を斬る。そのまま瞬歩でメイジ隊に突っ込み、メイジ隊(3人だけ)を瞬殺した。呆然としているアタッカー(2人)に対して魔法剣を発動させる。

「大鎌鼬・極雷!!」

風刃と極太の雷が荒れ狂いアタッカー2人をミンチにした。マジで弱すぎでしょう。雑魚敵(ボス)より瞬殺してるんだけど?

「さーてあとは君たちだけだね?」

リーダー格とタンク2人に問いかけると・・・

「待ってくれ!降参だ!!」

はぁ?

「へぇ〜、自分たちから仕掛けたくせに?自分たちが不利になったら降参するの?」

「・・・あぁそうだ・・・!」

根性無いなぁ〜。降参申請を受諾しデュエル勝利のお知らせを閉じたら、私は今度こそ新エリアに進んだ。

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