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剣と魔法の輪廻譚

にぃずな

剣には嘘をつけない

「ということで、模擬戦の授業を終了する!」
クラスメイトの半数が疲労でぐったりしている中、ハルマ先生の威勢の良い授業の終了を告げられた。
勇者4名のうち、刀の人と杖の人は、互いに励まし合っているが、剣の人と、盾の人は、悪態をついていた。
「くそっ、勇者の俺がぁ…、あんなガキに負けるなんてよぉ!!」
「全くだ、納得いかない」
そして、ついにはいちゃもんをつけてきた。
「おい、そこのクソガキ、てめぇ、イカサマしただろぉ!?そうじゃなきゃ、この俺が負けるわけがねぇんだ、絶対にだ!この、勇者の俺がぁ!!」
「……………えぇ?」
「そぉだ、もう一回勝負しろ!勿論、イカサマなんざ無しだぁ!」
(イカサマ何てしてないのになぁ…)
そんなことを思っていてもどうしようもなさそうので、再戦せざる終えなさそうだ。
「……わかりました、良いですよ」
「俺が、てめぇのイカサマを証明してやるぅ!!絶対にぃ!」
嫌々ではあるけれど、長引くと更にしんどそうなので、早々に片付ける。
(既に長期案件があるんだから、これ以上増やされちゃ、たまったもんじゃない)
長期案件に関しての、あのときの自分の不甲斐なさに、少しの苛立ちを覚えるが、そのストレスは、目の前の奴にぶつけるとしよう。
がっつり煽っていく。
「まぁ、そんなに時間はかけないし、そもそもかからないですけど」
「いちいちうるせぇなぁ!イカサマ野郎の癖によぉ!」
今の自分は、俗に言うイキリだが、今は良しとしよう。
自分でこんなこと言うのも何だが。
(こんな素人で、すぐに挑発にのるような奴に、負けるわけがないのだから)
これで負けたら、今までの苦労と鍛練と、血に汚れすぎた剣を握る手を疑わなきゃいけなくなる。
(負けない。負けるわけにはいかない)
そう心に決め、闘技場のフィールドへ立つ。
自分の今を確立するためにも、負けれない。
そして、相手の敗けを、周囲の眼中に嫌なほど焼き付け、イカサマなんて言えないようにするために、挑発を込めて言い放つ。
自分にも、負けたら多大のレッテルを背負わなきゃいけない、縛りの言葉を。



「私の最弱で、君の最強のことごとくを捩じ伏せてあげるよ」



「っ……!!俺を、何処まで愚弄すりゃあ気が済むんだてめぇは!」
相手からは、魔力流の乱れが体外にまで漏れ始めた。
その魔力に、私は違和感、不快感を覚えた。
「ミフユ、流石にそれは言い過ぎだ」
ハルマ先生にも注意されるほどの台詞を言ってしまったようだ。
だが、それは正直どうでも良い。
圧倒的力の差を見せつけながら、捩じ伏せれば本当にすれば良いのだから。
私は、口角を吊り上げ、試合の開始を促した。
「ハルマ先生、さっさと始めましょう」
「構わない。が、さっきの台詞は無いと思うが?」
「勇者って言うのは、異世界から召喚され、神からの加護や祝福があるから讃えられる。実際ステータスはかなり強い。でも、裏を返せば、戦闘ど素人、剣も握ったこと無い、身を斬られる痛みも、強くなる努力すらしてないような大きな紙一枚みたいな集団なんですよ」
「わからくもないが、堪えろ。下手をしたら、国家への反逆の罪で訴えられるかも知れ……」
「そんな国、潰しますよ」
「………………はぁ、まぁ、ミフユなら出来そうだがな。よし、始めるとしよう」
ハルマ先生が侮辱の言葉に関しての注意を諦めた。
剣を抜き、下段に構える。

「試合、開始っ!!」


はい、にぃずなです。
まぁまぁ早い更新です。
戦闘シーンを次回に持ってったから早いって言うのもありますが。
後、今回ミフユの言った台詞の簡単な解説をします。
『大きな紙一枚みたい』
これですね。
理解できてる人もいるとは思ってますが、一応。
大きな紙→色々書いてあるって言うこと→大量の加護やら祝福やら、ステータスや称号の事。
一枚→薄っぺらい、枚数がないって言うこと→実績も努力もないから、勇者というレッテルを貼られた超ど素人って言うこ。
比喩表現です。
言葉は凄く書いてあるけど、内容がないみたいな。
そんな感じです。
(伝わったかな………?)
ということで、さらだばー!

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