剣と魔法の輪廻譚

にぃずな

再開は、突然に +α 作品紹介

歩き始めてから、30分が経過した。
巨大な学校が見えてきた。
その近くの庭園から、声が聞こえる。
「おい!獣人風情がなんでこんなところにいる!汚らわしい獣人が来ていい場所じゃないぞ!」
「私は、ここに試験を受けに来たんだ!獣人だろうが関係無いだろ!」
と、言い争いをしているようだ。
面倒なことは試験前だし、避けたいけど。
私は、灰色の髪の獣人の子に知っている魔力を感じた。
遠い過去で、ずっと隣にあった魔力を。
「お姉ちゃん、ちょっと待ってて」
「うん、わかった。行っておいで」
したいことを察したらしく、笑顔で承諾してくれた。
私は、普通に歩いて近づいて、男の方へ声をかけた。
「あの~、すいません…」
「あ″ぁ″?!人間様に向かってなんだその言い方は?覚悟は…出来てるよなぁ!」
男が、女の子を殴る直前だった。
私は、咄嗟に跳んで男の拳を素手で受け止める。
「…?!なんだガキィ…!!」
「女の子を殴ろうとするなんてダメじゃないですか?」
「うるせぇガキ!」
遅い。
殴りかかってくる間に、みぞおちに一発殴りいれる。
男が痛みのあまりに悶えてる。
(一応年齢7歳なんだけどなぁ…)
このぐらいの攻撃で怯んだら、すぐに死ぬ。
獣人の子は呆然としている。
「大丈夫ですか?」
「あ、だ、大丈夫…です。……?」
気付いたのかな…?いや、そんなわけない…はず。
「あ、あのっ!」
獣人の子が話しかけてきたので、振り返る。
「名前…良いです…か?あ、いや、私の名前は、テルト=グレルウフって言います」
敬語が苦手な感じも変わってない。
懐かしい、そう思った。
耳をたてて、尻尾を何故か振っている。
(気付いたのかな…?)
「私はミフユ。ミフユ=シャルティア」
彼女は、テルトはありがとうございます、と頭を下げている。
(いつの間にこんなに敬語使えるようになったんだろう…)
「ミフユ~。終わった?」
そんなことを疑問に思っていると、後ろからお姉ちゃんが来た。
「あ、もう終わったよ」
「すいません、あの…、えと、聞きたいんですがぁ!」
敬語にホントに慣れていないのだろう。
「何ですか?」
言おうか言わないか、悩んでいる様子だ。
「主、だよな?その、魔力」
「………合言葉は?」
転生して会うことが、あるかもしれないと、決めた合言葉がある。
「マイディアファミリー…だ!」
何で、直球にしたんだろ…、私…。
絶対間違えないようにと決めたけど、黒歴史に近いよ…。
凄い恥ずかしいんだけど…。
脳内ではそう思っているが、間違ってはない。なので、
「正解、久しぶり、テルト」
「主っ!」
頭を撫でると、尻尾が荒ぶる、この癖も変わっていない。
こんな突拍子もない、それでいて、念願の再会を果たした。
転生1回目のときの、従魔と。


追記:2019年 2/3
はい、どうもm(_ _)m、にぃずなです。
次回作の進行が遅いため、こちらの方で載せさせて頂きます。
載せるのが遅くなってしまって申し訳ないです。


作者 『コング』 さん
作品名:『人外と友達になる方法』

ジャンル:現代アクション

あらすじ:主人公“悠火”とその式神、妖狐の“狐々愛”によるほのぼの日常系アクションです。
妖怪が多数出て来ます。
まだアクション要素は少なめですが、これからどんどんバトルにしていこうと思います。

注意点:誤字脱字多め。妖怪知識皆無。ネーミングセンス無し。などなど

一言:更新速度高めで頑張ります!応援よろしくお願いします!



20195/3追記:一部セリフ改善しました。

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コメント

  • ゆう♪りか

    ミフユちゃん強すぎるw

    3
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