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Regulus

嘉禄(かろく)

Black in the black



「…写真展?由真の?」
「そ、撮らせてくれないかって言われて」


ある日、由真から


『今日オフだよね?
ちょっと今からそっちお邪魔する』


っていう連絡があったから何事かと思ったら由真の写真展を期間限定で開くという話だった。
遥には帰ったら伝えるらしい。
まあ、今日遥仕事だから仕方ない。


「コンセプトとかあるの?」
「あるよ。
俺、今まで黒は撮ってきたけどこういうテイストは無かったなって思って」


由真がそう言いながらテーブルに数枚用紙を置いた。
そこには黒基調の、少しパンクめの服が描かれていた。


「確かに無かったね…新しい、カッコいい由真が見れそう」
「でしょ?
敢えて俺のブランドとは離れさせたんだ。あ、そうそう。ちょっとしたら俺に驚くかもしれないから覚悟しといてね」
「う、うん?」


何がこれから起きるのだろう、とドキドキしていると数週間後に由真に呼ばれた。
何やら例の写真展の撮影をしているらしい。
挨拶をしてからスタジオに入ると、見慣れない人が撮影をしていた。


「…びっくりした、誰かと思ったら由真だった…」


由真のトレードマークは金髪ぴょんぴょんの髪だから、黒髪になってて別人かと思うくらい雰囲気が変わっていた。
しかも鍛えたのか絞ったのか、挑発的に服を捲ると綺麗な腹筋が見えた。
出会ってかなり経つけど、こんな魅せ方も出来るんだと今更になって新たな発見をさせられた。

それから1ヶ月後、由真の写真展がオープンした。
場所は由真のファン層のことを考慮し、若者の街と言われる渋谷になったらしい。
空いた時に慶と遥と行こうと話し合ったので、見に行くのが凄く楽しみだ。
最終日には由真が会場でイベントもするらしいので、きっとその日は大入り満員だろう。

余談だけれど、その開催に際して渋谷の有名な某大きな看板が由真で占拠されたのは特に驚いたのだった。



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