2回異世界転生したら待っていたのは天獄でした

たたら

3度目の正直(引き)


ふと気づくと開けた森の真ん中にいた。

・・・・・雑だな。

辺りを見回してみる。

森の奥を目を凝らしてみる。

「ん?」

何かが高速移動してくる。

と、同時に・・・。

「きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」

!?

悲鳴も聞こえた。気がする。遠くてわからない。

「また俺は・・・ひかれるのか・・・・?」

そう覚悟したときだった。

―――どれ、ガチャを回させてやろう。――

脳内に神爺さんの声が流れてきた。

と同時に時も止まり視界がぼやける。

視界がはっきりと見えてくる。

そこには―――

『ピックアップガチャ!神様からの贈り物!』
とでかく書いてある。

まるでソシャゲだな。

「回してみるがよい。」

「1回ガシャる」を押してみる。

と、おした途端視界がぼやける。

気づいたら、森に戻っていた。

目の前にはやけに強そうな剣が一本刺さっていた。

これが当たったのか・・・?

またイノシシらしき群れが俺めがけて突進してくる。
「そこの方!お逃げくださいッ!」

桃色の綺麗な髪を揺らしながら犬のような動物にのった少女がイノシシ軍の先頭で走る。

―――その剣で一払いしてみろ―――
ジジィの声の通り、剣を抜いて構える。

「どうにでもなりやがれえええ!」

全力で剣で薙ぎ払った。

刹那―!

ズドーン!

「え・・・?」

「ふぇっ・・・?!」

少女と俺は拍子抜けした声を出す。

視界がひらけた先には木々が倒れ、イノシシは全滅。開けた視界が広がっていた。

「あなたは・・・・!」

少女が目をキラキラさせている。

「あ、いや・・・これは・・・その・・・・。」

なんと言ったものか・・・。

こうして俺と少女は出会った。そしてこれが天獄の始まりだった。




お読みいただきありがとうございます。少し早い更新となりましたが、夕方上げられたらもう一本あげようと思います。今後とも宜しくお願い致します。
感想お待ちしております。

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