俺を殺した同級生と、あの世で再会。同居することになったんだが、どうすれば!?
最終話 幸せ
「あ、新入りちゃん。うち、明日香っていうんや。で、こっちが康太。
悪いけど今取り込み中やけ、ちょっと挨拶は待っててもらってええか?
すぐ終わるわ。」
「あ、はい。全然大丈夫です」
「スマンなぁ…ほな、翔太くんは、新入りちゃんに色々教えてあげてや。」
「あ、じゃ俺も〜」
「康太は、うちと楽ーしくおしゃべりやで?」
「…はい…サーセンした。」
「ほな、また後でな」
「程々にしとけよ……」
「分かっとるよ。ホンマにすぐ終わるわ」
「ならいいけど。」
「「………………。」」
「……中、案内するよ」
「あ、うん…ありがとう」
「…別に。」
「で、部屋はこの部屋。奥の部屋が俺の部屋。
で、こっちが康太の部屋で、奥が明日香の部屋だ。」
「ありがとう、早川くん」
「…なぁ」
「え、何ですか?」
「俺が死ぬ時なんで笑ったのか知りたいって言ってたよな…?」
「あ…っはい。」
「これから、一緒に住むわけだし、話しとくよ…
俺は、お前は演技だったのかもしれないが、
俺はお前のことを好きになっていたんだ」
「………え?」
「最初は、お前の弟を殺し、お前を殺すつもりだった。
けど、お前のこと、好きだって思えば思うほどできなくなっていった。」 
「そ、んな……」
「だが、せめて…どんな形であれ、復讐をしないと気がすまなかった。」
「…私が早川くんのお父さんを殺したこと、まだ恨んでいますよね……」
「………。」
「俺が最後に笑ったのはな、復讐への達成感、安堵、開放感。
そして……」
「そして……?」
「お前に殺されるなら、悪くないって思ったからだ。
俺は、殺されそうになっても……
いや、殺されてもお前のことが好きだ」
「早川、くん……」
「っ……ごめんなさい。ごめんなさい……!!
私がこんなこと言う資格なんてないって分かってます…」
「……っそうか。分かっ…」
「違うんです!!私もっ私もっ!」
「……??」
「早川くんのことが好きなんです!!!」
「……え?」
「早川くんのお父さんと、早川くんを殺しておきながらこんなこと言う資格なんてないってわかってます!」
だけど、好きだ。と涙ながらに彼女は言う。
俺に出来ることは1つ…
「なぁ、美樹。」
「へっ?呼び捨て……。」
「ここでも、結婚式、あげようと思えば挙げられるぞ?どうする?」
「えっ…それって…」
「病める時も健やかなる時も、転生が2人を分かつ時まで、愛し合うことを誓いますか?」
「「はい!」」
「では、今、この時をもって、2人を夫婦とします」
「おめでとう!美樹!」
「ありがとう、明日香。」
「翔太〜お前ずるいぞぉ…こんな美人なお嫁さんもらうなんてさー」
「お前には、明日香がいるだろ…………」
「いや、せやど…明日香、結婚っていうこと自体が嫌いらしいんや。なんか、束縛されるようで嫌やって。」
「あぁ…分かるようで分からないな。」
「翔太。」
「!父さん…」
「結婚、おめでとう。
美樹さん、大事にしろよ…
にしても、やっぱり親子だなぁ」
「何が、やっぱりなんだ?」
「ん?あぁ…俺とあいつも、前世ではここで式を挙げたんだよ。」
「えっ……!?」
「俺はいつまでもここに居たかったが、あいつは、子供が欲しいと言って勝手に転生したんだよ。その時、きっちり、転生後希望帳で、来世でも俺と人の夫婦になりたいって書いて転生しやがったんだよ。」
「へぇ…この世界じゃ、子供は産めないんだな。」
「おう。まぁ、ここは死人の世界だしな
死者が生者を誕生させるなんて、ありえない事があってはならないんだよ。
まぁ、幸せになれよ
これはただの忠告だ。覚えておけよ……!」
「……あぁありがとう。」
「翔太くん〜!ブーケトスするよ〜」
「あぁ、今いくよ、美樹。」
「早く〜」
「はいはい」
あぁ、俺は今、幸せだ
ーENDー
悪いけど今取り込み中やけ、ちょっと挨拶は待っててもらってええか?
すぐ終わるわ。」
「あ、はい。全然大丈夫です」
「スマンなぁ…ほな、翔太くんは、新入りちゃんに色々教えてあげてや。」
「あ、じゃ俺も〜」
「康太は、うちと楽ーしくおしゃべりやで?」
「…はい…サーセンした。」
「ほな、また後でな」
「程々にしとけよ……」
「分かっとるよ。ホンマにすぐ終わるわ」
「ならいいけど。」
「「………………。」」
「……中、案内するよ」
「あ、うん…ありがとう」
「…別に。」
「で、部屋はこの部屋。奥の部屋が俺の部屋。
で、こっちが康太の部屋で、奥が明日香の部屋だ。」
「ありがとう、早川くん」
「…なぁ」
「え、何ですか?」
「俺が死ぬ時なんで笑ったのか知りたいって言ってたよな…?」
「あ…っはい。」
「これから、一緒に住むわけだし、話しとくよ…
俺は、お前は演技だったのかもしれないが、
俺はお前のことを好きになっていたんだ」
「………え?」
「最初は、お前の弟を殺し、お前を殺すつもりだった。
けど、お前のこと、好きだって思えば思うほどできなくなっていった。」 
「そ、んな……」
「だが、せめて…どんな形であれ、復讐をしないと気がすまなかった。」
「…私が早川くんのお父さんを殺したこと、まだ恨んでいますよね……」
「………。」
「俺が最後に笑ったのはな、復讐への達成感、安堵、開放感。
そして……」
「そして……?」
「お前に殺されるなら、悪くないって思ったからだ。
俺は、殺されそうになっても……
いや、殺されてもお前のことが好きだ」
「早川、くん……」
「っ……ごめんなさい。ごめんなさい……!!
私がこんなこと言う資格なんてないって分かってます…」
「……っそうか。分かっ…」
「違うんです!!私もっ私もっ!」
「……??」
「早川くんのことが好きなんです!!!」
「……え?」
「早川くんのお父さんと、早川くんを殺しておきながらこんなこと言う資格なんてないってわかってます!」
だけど、好きだ。と涙ながらに彼女は言う。
俺に出来ることは1つ…
「なぁ、美樹。」
「へっ?呼び捨て……。」
「ここでも、結婚式、あげようと思えば挙げられるぞ?どうする?」
「えっ…それって…」
「病める時も健やかなる時も、転生が2人を分かつ時まで、愛し合うことを誓いますか?」
「「はい!」」
「では、今、この時をもって、2人を夫婦とします」
「おめでとう!美樹!」
「ありがとう、明日香。」
「翔太〜お前ずるいぞぉ…こんな美人なお嫁さんもらうなんてさー」
「お前には、明日香がいるだろ…………」
「いや、せやど…明日香、結婚っていうこと自体が嫌いらしいんや。なんか、束縛されるようで嫌やって。」
「あぁ…分かるようで分からないな。」
「翔太。」
「!父さん…」
「結婚、おめでとう。
美樹さん、大事にしろよ…
にしても、やっぱり親子だなぁ」
「何が、やっぱりなんだ?」
「ん?あぁ…俺とあいつも、前世ではここで式を挙げたんだよ。」
「えっ……!?」
「俺はいつまでもここに居たかったが、あいつは、子供が欲しいと言って勝手に転生したんだよ。その時、きっちり、転生後希望帳で、来世でも俺と人の夫婦になりたいって書いて転生しやがったんだよ。」
「へぇ…この世界じゃ、子供は産めないんだな。」
「おう。まぁ、ここは死人の世界だしな
死者が生者を誕生させるなんて、ありえない事があってはならないんだよ。
まぁ、幸せになれよ
これはただの忠告だ。覚えておけよ……!」
「……あぁありがとう。」
「翔太くん〜!ブーケトスするよ〜」
「あぁ、今いくよ、美樹。」
「早く〜」
「はいはい」
あぁ、俺は今、幸せだ
ーENDー
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