『理外の無才者』〜不利すぎる状況でおれは強くなる〜
勇者編 第二十七話 カオスクリエイター
勇者編 二十七話 カオスクリエイター
突然ドアが開かれた。
ヴァルキリーが息を切らしてそこに立っていた。
エルフくんがおれの後ろに隠れた。
「ぜぇ……ぜぇ……ラインハルト! 大丈夫だったか!?」
「おう、よくわからんけど、何があった?」
「わからん……君が泊まってる部屋が破壊されたらしいことはわかっているが……」
ほんとになにがあったんだろう。
「まぁ、ブラックカーテンがここに運んでくれたらしいから、無事だぞ、それよりおれは今日どこに泊まればいい?」
部屋が破壊されたなら泊まれないからな。最悪、野宿とか?
「いや、建築系統のスキルの専門家に来てもらってる、もう直ってるはずだ」
「はぁ? そんなにすぐに直るのやばくね?」
「専門のカテゴリーのスキルレベルが高ければ大体なんでもできる!」
「まじか……」
「さぁ、城に帰ろう。あの情報屋から、君が奴隷を買ったことは聞いているから、その子も一緒にな」
「情報屋? だれそれ」
「ブラックカーテンだぞ? あいつは情報屋をやってるらしい。最近一緒にいるのに知らなかったのか?」
「そういや忘れてたわ……」
あいつのことは謎が多い超人くらいにしか覚えてないからなぁ……。
そうして、おれたちは、奴隷商店を出た。
ーーーーーーーーーー
「そういえば、ベッドつきの客室を使わせてもらえるだなんて、ほんとにブラックカーテンはなにものなんだ?」
「私のことでなにか聞きたいことがあるのかね?」
「うぇ! びっくりした〜!」
突然現れるのはやめてほしい。心臓に悪い。
「いや、なに、ちょっとまためんどうなやつがラインハルトに近づいてくるのを察知したからね」
なんのことだ?
それは突然現れた。
「ふふ、さっきはよくもやってくれたな! 私を強制転移させるなんて、また来るのに時間がかかってしまったではないか!」
「また来たね、カオスちゃん、今度は来れないようにするよ、『カオスバインド』!」
『発動『スキル『束縛技『カオスバインド』』』』
ブラックカーテンが手を差し出すと、そこから黒いエネルギーが放たれた。
それは、先程転移させたカオスという少女の両手足にくっついた。
「な、なんだこれは! 動けぬではないか!」
「動けなくしてから転移させるんだよ! 『スカイブルーフレイムテレポート』!」
『発動『スキル『転移技『スカイブルーフレイムテレポート』』』』
「ちょ! それ熱いやつではないか! ちょ、やめ!」
『水色の炎』に包まれ、少女カオスは消えていった……。
そして、それを見て呆然としたままのヴァルキリーとエルフくんだった。
おれだけは、二回目だから、あんまり驚かなかった。
「なんか、さっきの少女、不憫すぎないか?」
「仕方ない、めんどうな少女だからね」
めんどうだから転移させられるって……不憫なんだけど!
それはそうとして。
「あの少女……なんかヴァルキリーに似てないか?」
「えぇ? 私か?」
「なんか喋りかたとか振る舞い方とか、ヴァルキリーに似て武士っぽくないか?」
「似てることもあるかもねぇ、なにせ、あの少女は、ヴァルキリーの『祖先』だからねぇ」
「「はぁ?」」
え、ちょっと、なにやばそうなこと言ってんのさ、ブラックカーテン。
「おっと、これ以上は話せないね、では、アデュー! 『ホワイトエンジェルウィング』!」
『発動『スキル『天使技『ホワイトエンジェルウィング』』』』
ブラックカーテンは白い天使のような翼をはやして飛んでいった。
めっちゃ目立ってた。
「あの、黒ずくめの少女が……私の祖先……だと?」
まじでこの雰囲気どうすんのさ!
突然ドアが開かれた。
ヴァルキリーが息を切らしてそこに立っていた。
エルフくんがおれの後ろに隠れた。
「ぜぇ……ぜぇ……ラインハルト! 大丈夫だったか!?」
「おう、よくわからんけど、何があった?」
「わからん……君が泊まってる部屋が破壊されたらしいことはわかっているが……」
ほんとになにがあったんだろう。
「まぁ、ブラックカーテンがここに運んでくれたらしいから、無事だぞ、それよりおれは今日どこに泊まればいい?」
部屋が破壊されたなら泊まれないからな。最悪、野宿とか?
「いや、建築系統のスキルの専門家に来てもらってる、もう直ってるはずだ」
「はぁ? そんなにすぐに直るのやばくね?」
「専門のカテゴリーのスキルレベルが高ければ大体なんでもできる!」
「まじか……」
「さぁ、城に帰ろう。あの情報屋から、君が奴隷を買ったことは聞いているから、その子も一緒にな」
「情報屋? だれそれ」
「ブラックカーテンだぞ? あいつは情報屋をやってるらしい。最近一緒にいるのに知らなかったのか?」
「そういや忘れてたわ……」
あいつのことは謎が多い超人くらいにしか覚えてないからなぁ……。
そうして、おれたちは、奴隷商店を出た。
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「私のことでなにか聞きたいことがあるのかね?」
「うぇ! びっくりした〜!」
突然現れるのはやめてほしい。心臓に悪い。
「いや、なに、ちょっとまためんどうなやつがラインハルトに近づいてくるのを察知したからね」
なんのことだ?
それは突然現れた。
「ふふ、さっきはよくもやってくれたな! 私を強制転移させるなんて、また来るのに時間がかかってしまったではないか!」
「また来たね、カオスちゃん、今度は来れないようにするよ、『カオスバインド』!」
『発動『スキル『束縛技『カオスバインド』』』』
ブラックカーテンが手を差し出すと、そこから黒いエネルギーが放たれた。
それは、先程転移させたカオスという少女の両手足にくっついた。
「な、なんだこれは! 動けぬではないか!」
「動けなくしてから転移させるんだよ! 『スカイブルーフレイムテレポート』!」
『発動『スキル『転移技『スカイブルーフレイムテレポート』』』』
「ちょ! それ熱いやつではないか! ちょ、やめ!」
『水色の炎』に包まれ、少女カオスは消えていった……。
そして、それを見て呆然としたままのヴァルキリーとエルフくんだった。
おれだけは、二回目だから、あんまり驚かなかった。
「なんか、さっきの少女、不憫すぎないか?」
「仕方ない、めんどうな少女だからね」
めんどうだから転移させられるって……不憫なんだけど!
それはそうとして。
「あの少女……なんかヴァルキリーに似てないか?」
「えぇ? 私か?」
「なんか喋りかたとか振る舞い方とか、ヴァルキリーに似て武士っぽくないか?」
「似てることもあるかもねぇ、なにせ、あの少女は、ヴァルキリーの『祖先』だからねぇ」
「「はぁ?」」
え、ちょっと、なにやばそうなこと言ってんのさ、ブラックカーテン。
「おっと、これ以上は話せないね、では、アデュー! 『ホワイトエンジェルウィング』!」
『発動『スキル『天使技『ホワイトエンジェルウィング』』』』
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