『理外の無才者』〜不利すぎる状況でおれは強くなる〜
勇者編 第十九話 キングオブオーク
勇者編 第十九話 キングオブオーク
今、おれの前には、オークとヴァルキリーがいる。
ヴァルキリーは、倒れている。呼びかけにも応じないから、気絶してるのかな?
オークのほうは、怒ってる。王冠を被っていて、大体身長が2メートルほどありそうだ。
でかいメタリックゴールドの斧を右手だけで持っている。
「で、なんで怒ってるの?」
「いきなり激突してきて無視されたら誰でも怒るじゃろうが!」
「見たところ無傷だけど?」
「気持ちの問題じゃ!」
やばいな、かなり怒ってる。どうしよ?
「そういや、お前がヴァルキリーを気絶させたのか?」
「ふん、そこの小娘は森と草原の境目付近でうろうろしておったから、不意打ちで頭を斧で殴ってやったんじゃ!」
斧で殴られたって割には、対してヴァルキリーには傷がないな。
「ほんとにぃ〜? 全然無事そうなんだけどぉ〜? あんた弱いんじゃないのぉ〜?」
「あぁ? いらつくのぉ! なぜかその後攻撃が小娘に当たらんのじゃ!」
「そっか、『不敗』スキルか!」
「その憂さ晴らし、貴様で晴らさせてもらうぞ! 『王の咆哮』!」
『発動『ジョブスキル『王の咆哮』』』
衝撃が向かってくる!
「ち、ソウルシールド!」
魂で盾を作って防いだ……。
「ふん、貴様のような戦いを舐めたやつに負けんぞ!」
「は? 突然なんだよ?」
「わしは見ておったぞ! 貴様が我の配下である『オークナイト』を瞬殺したことを!」
まじか、あれを見られてたってことは、なんかスキルがあるな?
オークが斧を持って向かってきた。
「貴様は! 本気を出せば! 簡単に瞬殺できたのに! 戦いを舐めて! 結果、最初は押されておった!」
ソウルシールドで斧の攻撃を全て受け止めた。
「おれは弱いんだけど?」
「貴様は、どこか戦いを舐めておる! 今だって、全て防いでおる! なのに、生き死にの戦いを! 軽く見ておる!」
「…………違うね!」
「なにが違う! 『オークスマッシュ』!」
『発動『種族スキル『オーク技『オークスマッシュ』』』』
白いオーラを纏った一撃、しかし溜めがあり遅い、おれは右に避けた。
「おれは、おれ自身がちっぽけだと思ってるだけさ……。国、世界、いや、さらにもっと広く見れば、おれなんて小さな影響力しかない。」
「それを舐めてるというのだ!」
「おれは、影響力の少ない存在だ……。だから、おれは、精一杯おれがやりたいように動くだけさ。」
「我の配下を瞬殺しておきながら、また舐めたことを……!『ウィンドインパクト』!」
緑色の風を纏った斧を、おれは、『魔力』で作った青い玉で勢いを相殺した。
「舐めてなどないさ。たとえ今の力で瞬殺できても、上には上がいる。
だから、力がないおれは知識で工夫してただけさ! ソウルブレード!」
おれは、魂で剣の刃を伸ばした。
「お前こそどうだ? 配下がやられたというのに、悲しみはなさそうだが?」
「やつらとわしは意思疎通ができん。所詮は雑魚なのだ。弱肉強食なのだよ。」
魂のありなしも関係してそうだ。
「結局は、価値観の違いだよ。貴様は狭いことしか見てないから、おれを大きく見ている。
おれは、世界よりも広く見ているかは、おれを小さく見ている。」
オークの斧を双剣で受け止めた。
「ぐっ、貴様! なぜ先程配下に使ったような、刃の変形を使わんのだ! やはり貴様は舐めている!」
「おれは、決めていたのさ。生き物は……少なくともこの手では殺さないとね。
鎧のオークは魂がないロボットだった。
王冠のオークであるあんたは、少なくとも魂がある。あんたは、プログラムで動いてるのではない、生きている!」
「貴様ぁ! 生き死にの戦いで手加減だとぉ!」
「それを言ったら、冒険者は死なないから無意味さ! ソウルオーラ!」
全身から、魂が漏れ出し、白いオーラとなって、溢れ出る!
「させるかぁ!『王たるオークの覇気』!」
『起動『種族スキル『オーク技『オークの覇気』』』』
『起動『ジョブスキル『王技『王の覇気』』』』
『発動『スキル『覇気技『覇気融合『王たるオークの覇気』』』』』
王冠のオークから、金色と白色の覇気が溢れだし、混ざる!
「魂のオーラよ! 二つの剣に集まれ! これでフィニッシュだ! チャージソウルスラッシュ!」
「王たるオークの全力を見よ! 奥義!『覇気の一撃』!」
『発動『奥義スキル『覇気の一撃』』』
白いオーラを纏った『右』の剣と、金と白のオーラを纏った斧がぶつかり合い、
『左』の剣でオークの腹に斬撃を浴びせた。
今、おれの前には、オークとヴァルキリーがいる。
ヴァルキリーは、倒れている。呼びかけにも応じないから、気絶してるのかな?
オークのほうは、怒ってる。王冠を被っていて、大体身長が2メートルほどありそうだ。
でかいメタリックゴールドの斧を右手だけで持っている。
「で、なんで怒ってるの?」
「いきなり激突してきて無視されたら誰でも怒るじゃろうが!」
「見たところ無傷だけど?」
「気持ちの問題じゃ!」
やばいな、かなり怒ってる。どうしよ?
「そういや、お前がヴァルキリーを気絶させたのか?」
「ふん、そこの小娘は森と草原の境目付近でうろうろしておったから、不意打ちで頭を斧で殴ってやったんじゃ!」
斧で殴られたって割には、対してヴァルキリーには傷がないな。
「ほんとにぃ〜? 全然無事そうなんだけどぉ〜? あんた弱いんじゃないのぉ〜?」
「あぁ? いらつくのぉ! なぜかその後攻撃が小娘に当たらんのじゃ!」
「そっか、『不敗』スキルか!」
「その憂さ晴らし、貴様で晴らさせてもらうぞ! 『王の咆哮』!」
『発動『ジョブスキル『王の咆哮』』』
衝撃が向かってくる!
「ち、ソウルシールド!」
魂で盾を作って防いだ……。
「ふん、貴様のような戦いを舐めたやつに負けんぞ!」
「は? 突然なんだよ?」
「わしは見ておったぞ! 貴様が我の配下である『オークナイト』を瞬殺したことを!」
まじか、あれを見られてたってことは、なんかスキルがあるな?
オークが斧を持って向かってきた。
「貴様は! 本気を出せば! 簡単に瞬殺できたのに! 戦いを舐めて! 結果、最初は押されておった!」
ソウルシールドで斧の攻撃を全て受け止めた。
「おれは弱いんだけど?」
「貴様は、どこか戦いを舐めておる! 今だって、全て防いでおる! なのに、生き死にの戦いを! 軽く見ておる!」
「…………違うね!」
「なにが違う! 『オークスマッシュ』!」
『発動『種族スキル『オーク技『オークスマッシュ』』』』
白いオーラを纏った一撃、しかし溜めがあり遅い、おれは右に避けた。
「おれは、おれ自身がちっぽけだと思ってるだけさ……。国、世界、いや、さらにもっと広く見れば、おれなんて小さな影響力しかない。」
「それを舐めてるというのだ!」
「おれは、影響力の少ない存在だ……。だから、おれは、精一杯おれがやりたいように動くだけさ。」
「我の配下を瞬殺しておきながら、また舐めたことを……!『ウィンドインパクト』!」
緑色の風を纏った斧を、おれは、『魔力』で作った青い玉で勢いを相殺した。
「舐めてなどないさ。たとえ今の力で瞬殺できても、上には上がいる。
だから、力がないおれは知識で工夫してただけさ! ソウルブレード!」
おれは、魂で剣の刃を伸ばした。
「お前こそどうだ? 配下がやられたというのに、悲しみはなさそうだが?」
「やつらとわしは意思疎通ができん。所詮は雑魚なのだ。弱肉強食なのだよ。」
魂のありなしも関係してそうだ。
「結局は、価値観の違いだよ。貴様は狭いことしか見てないから、おれを大きく見ている。
おれは、世界よりも広く見ているかは、おれを小さく見ている。」
オークの斧を双剣で受け止めた。
「ぐっ、貴様! なぜ先程配下に使ったような、刃の変形を使わんのだ! やはり貴様は舐めている!」
「おれは、決めていたのさ。生き物は……少なくともこの手では殺さないとね。
鎧のオークは魂がないロボットだった。
王冠のオークであるあんたは、少なくとも魂がある。あんたは、プログラムで動いてるのではない、生きている!」
「貴様ぁ! 生き死にの戦いで手加減だとぉ!」
「それを言ったら、冒険者は死なないから無意味さ! ソウルオーラ!」
全身から、魂が漏れ出し、白いオーラとなって、溢れ出る!
「させるかぁ!『王たるオークの覇気』!」
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王冠のオークから、金色と白色の覇気が溢れだし、混ざる!
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