勇者…!!召喚されたら神だった

御丹斬リ丸

第10話







事の発端は、
筋肉漬けになった魔神が(肉体美に)酔った勢いで漏らしたロクでもない計画を聞いた件だった


このロクでもない計画の内容を聞いたカク吉は、筋肉神 筋太郎を呼び寄せ尋問を開始した



すっかり筋肉の魅力に取り憑かれた彼女に対し、筋太郎は筋肉を操るスキルで細身の美しい女神様へと変革させた


筋肉が減少し女騎士のように引き締まった身体になった女神様


うん…これが一番いいと思うんだが…


「私の!筋肉をかえしてぇー」


「ふははは!返して欲しければ吐け!吐くのだ!計画を」


「「いやー!筋太郎さん、鬼畜っす笑」」



「ふははは〜!ほら早く言わないと筋肉がドンドンなくなるぞ!」


「皮肉にも…時間が経てば経つほど綺麗に…笑」


「わ、わかった!言う!いいますから!筋肉をもどしてぐださい!」





◇◆◇◆


〜魔神ちゃんのロクでも計画〜


人間に余り信仰されていなかったころ、始めは純粋な気持ちで知恵を与えた


知恵を得た人間達は魔神を信仰し始めた
信仰され始めると次々に権限が解放された


信仰される事に快感を覚えた


それからと言うもの、コツコツと自作自演の作業をし、その地位は不動の物となったのであった



◇◆◇◆



「ふーん?で魔王と勇者の件、お前か?」


「はい…その辺にいた魔物に強大な力を与えて、勇者を召喚させて……それから、魔王を倒したあとは、勇者に化けて殺し回ってクヒヒヒヒ…「こん!クソガキが!」」


「筋太郎さん!殺しましょう!」


「待て…コウ助…」
「なんでだよ!」


「その通りだ…待て!おい!魔神…お前罪を償う気はあるか…?」


「は…い……」


「よし、わかった!特別に許す!その代わり罪を償えば償うほど筋肉が増えるようにしたぞ!」



「はぁ何と慈悲深きお方…ありがとうございます!」


「はっはっはっ…‼︎罪を清算し終わった時、弟子入りを許可する」


「き、筋太郎さん?!」


「はっはっはっはっは!頑張りたまえ!とうっ!」


そう言い残すと筋太郎は空へと垂直に飛んで行った…


「ナニコレ…」


「「マッスルマッスル♪」」

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