絵画転移!美術館で歩きスマホしてたら転移した!?
第9話 騙された通って食ったら騙された!
「つまり、あんたはタイムトラベラーだと言いたいのか」
お前はそれしか言えないのか!
詳しく設定を話した俺に対し、神官君は、同じ言動を繰り返していた
理解が及ばず、必死に出した答えなんだろうなきっと
だってこいつ馬鹿そうだもの笑
「おい、未来神官、街に案内しろ」
「未来神官って俺のことか?」
「そうだ」
「未来神官じゃねえよ!よーく、耳をかっぽじって聞くが良い!俺の名前はアレキサンダー。雷光のごとく現れ流星のように去る。未来の英雄神官様だ!」
色々ツッコミどころ多過ぎだろ!
流星のように去っちゃダメだろ……お笑い芸人じゃないんだから
てか未来の英雄神官訳して未来神官
俺の言うこと間違ってねぇぞ?
「わかった。アレキサンダー君?でいいかね?」
「いや、待て、俺様の従者にしてやる前に名前を言え」
いつからお前の従者になったんだよ
やっぱり馬鹿だこいつ
「はっ!従者だと?寝言は寝てから言うが良い!頭が高いぞ!我は聖グランチャリア神教枢機卿だそ!」
俺頑張ったんだよなぁ
神官の階位あげるのにどれだけ金と時間を費やしたと思ってんだこら!
あと少しで教皇だったんだぞ!転移とかざけんじゃねぇ!
「ははは!生きた化石みたいな癖に生意気な!俺はぁ!魔法神クルソール教の教皇の息子!アレキサンダー=クルソール=ブランケル様であるぞ!」
生きた化石とかシーラカンスかよ!
教皇の息子が護衛も連れずにこんな所で何してんだよ
この醜い争いに村人達は白い目で見つめ、時には馬鹿にしたような笑みを浮かべていた
これにいち早く気づいた俺は
「ははは!皆さん!我々の漫才は如何でしたか?」
とさりげなくごまかした
まだ何か言いたそうな教皇の息子(笑)に耳打ちすると急に大人しくなり俺に話を合わせだした
なんやかんやで話を終えた俺たちは、乗り合い馬車に乗り込み街へと向かっていた
村を出た時にはすでに日が傾いており、ガタゴト揺られることに時間ちょいで馬車は止まった
なんでも此処で野営をするらしく、夜は賊が出るから危険らしい
そう言えば飯はどうするんだ?とか思っていたら、突然料理を始めたようだ
ブツ切りのゴブリンを塩水で煮たゲタモノ料理を配り始める男
昔、TVでやってた原始の生活をしている部族を特集した番組で出ていた猿肉のスープにそっくりだ
そう言えば、リポーターが『うわっ!獣臭くて硬くてマズっ!』とか言ってたな
「もしかして美味しい?」
「騙されたと思って食ってみろ?」
ゲタモノ料理を作った本人がやって来てそう言い放った
「うげー、!マズっ!騙したなぁぁ!てめえ!」
まっじぃ!糞不味い。やられた!
俺は馬鹿か!
騙されたと思って食ってみ?とか言われて子供の頃よく騙されたじゃないか!
「あははは!誰も美味いぞとは言ってないし」
「……許さん!頭に《光の矢》撃ち込んでやる」
「あはっ!あははは!めんごめんご」
憎めないやつ…
          
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