適当に強そうなスキルを選んで転生したけれど、8000年も生きる間にすっかり忘れてしまったので無自覚チートでスローライフを送ります

御丹斬リ丸

第11話 「本当は目立ちたくはないんだがな」タイプだけど俺TUEEEしても誰もいないと流石に堪える



ー"ミーンミンミーン"
暑すぎて蝉の鳴き声聞こえてくるような気がします。


あぁ。
暑い。
どうも、いやぁ、暑い暑い。
いっそう、こんなことなら暑すぎて皮膚ごと脱いでしまいたい。


体感湿度90%以上、蒸されて汗が止まりません。
料理されてるとしか思えないなぁー。
暑いとしか言葉が出てこねぇよ。
はぁ、なんだろなー。まともな考えが思いつかないわ。
そういえば俺、水を飲んでいないはずのに汗が出続けるんだよ。なかなかシュールで面白くね?
スキル万歳というところなのかこんなおかしな星を作った神を恨むところなのか非常に悩まされますねー。


本当に年がら年中猛暑に悩まされています。
あひぃーあちぃー……。


この前さ、苔が遠い未来、絶滅するかもしれないから増やすとか取らないようにするとか言ったと思うんだけど。
結果、言っていい?
てか言うわ。


えー、わざとじゃないんですよ。
苔ってほら、色々デリケートな植物でして、む、難しくて……


つまり、繁殖計画失敗しました!すみませんっ!orz (ズサァ…)


無理だよ、俺には荷が重かった。
サボテンすら枯らしてしまう俺に苔はハードルが高すぎた。


例を挙げるとすれば、竹とんぼしか飛ばしたことない人間にヘリコプターを運転しろっていうくらい無謀だ!




ちょっと何言ってるかよくわからない説明ですみません。ハハハ。


冷たいアイス、冷たいかき氷……はっ、冷たくないかき氷ってなんだよ。
もうだめだ。
いくら死なないとはいえ、暑さにやられておかしくなってしまいそうだ。


家でも建てればいいんだけど耐震性に問題があるんだよねー。
安心してねれないところはやだからさ、これまでも家は建てなかったし、え?あ遺跡?あれは形だけだから安全性とかガン無視で違法建築みたいな者だよ。
法律を取り締まるところがないから合法だけど。
俺が法だ!みたいな。






今日は地下最強快適ハウスの建設の日。
ネーミングセンスがない?黙っとけ。


場所は、でかい岩石が多くゴロゴロ転がっている荒野エリアになります。
水もないし苔もないと。
水があるところだと穴を掘って家を作ったときに水没したら嫌だし。
料理によって何故か発生した禍々しいスライムを封印した場所からはかなり離れた場所に穴を掘っています。
嫌だもん、あれ忘れた頃にミスって開封したら最悪だし。


素材加工素材加工素材加工素材加工素材加工素材加工素材加工素材加工素材加工素材加工素材……


素材加工って一体なんだったけ。
そう言いたくなりほどに掘削に向いたスキルだと思う。
素材加工によりくり抜かれた石は右手で粉々に握り潰し口に運ぶ。
早いわー。
みるみるうちに出来上がっていきますよ。


斜めに階段状に素材加工しながら掘り進んでまずは入り口完成っと。


俺が主人公キャラだったらここで『さすごしゅ(※流石ご主人様)』が飛び交ったんだろうに。
はぁ。


この星唯一の友達だった苔の苔右衛門君も繁殖計画の犠牲になってしまったしなー。
はぁ。ヤダヤダ。



誰かさすごしゅお願いします!


今日はこのくらいにしておきます。
地下空間さえ出来てしまえば、とりあえずは日差しととんでもない熱風から逃れることが出来るので。
あのまま地上にいたら肉まんになっちゃうところだったよ。
危ない危ない。


蒸されていい感じになったりしたら、あのサイコパスなくそじじいに食われてしまいそうだ。



          

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