異世界エルフの奴隷ちゃん
スライムじゃない
ダンジョンに潜ってから4時間ほど経過しただろうか。
「よし。今日もたくさん集まったなぁ」
大きな箱の中に手に入ればかりの魔石の欠片(極小)を収納したご主人さまは、満足気な表情を浮かべていた。
ちなみにこの箱は《アイテムボックス》というスキルによって生成した特別なものである。この《アイテムボックス》のスキルは、王家の血筋を引く人間にしか取得できないとされている伝説のスキルである。
けれども、ご主人さまは、さもそれが自然のことのように普通に使用している。
どうしてご主人さまが《アイテムボックス》のスキルを使用できるのか?
エルフちゃん&犬耳ちゃんにとっては不思議でならなかった。
「……ご主人さま。近くにもう1匹モンスターがいるようだぜ」
「そうか。なら今日はソイツを最後の獲物にしておくか」
犬耳ちゃんの嗅覚レーダーに導かれるままに歩いていくと、見慣れないモンスターがそこにいた。
ビックバード 脅威LV 3
「スライムじゃない……だと!?」
戦闘の際にご主人さまが、ここまで動揺するのは珍しいことであった。
ビックバードは体長50センチくらいのニワトリに近い姿をしたモンスターである。
その気性は意外に荒く、ダンジョンの低階層にも出現することから『初心者殺し』の魔物として恐れられていた。
「コケー!」
「う、うわああああ!?」
ブンブンブンッ。
ビックバードに恐れをなしたご主人さまは、後ろを向いたままブンブンと剣を振り回す。
トンッ。
ご主人さまの振るった剣がビックバードの体に触れたその瞬間――。
ビックバードはオーバーキル級のダメージを受けて、体が粉々に砕け散ることになる。
「流石はご主人さまです! 今回も楽勝でした!」
「目にも止まらない猛ラッシュ! 凄い気迫だったぜ!」
取り乱したご主人さまは、この上なく格好悪かったが、エルフちゃん&犬耳ちゃんは、あえてそのことには触れないことにした。
主人の失敗に対して目を瞑ることも、奴隷としての重要な責務であった。
「よし。今日もたくさん集まったなぁ」
大きな箱の中に手に入ればかりの魔石の欠片(極小)を収納したご主人さまは、満足気な表情を浮かべていた。
ちなみにこの箱は《アイテムボックス》というスキルによって生成した特別なものである。この《アイテムボックス》のスキルは、王家の血筋を引く人間にしか取得できないとされている伝説のスキルである。
けれども、ご主人さまは、さもそれが自然のことのように普通に使用している。
どうしてご主人さまが《アイテムボックス》のスキルを使用できるのか?
エルフちゃん&犬耳ちゃんにとっては不思議でならなかった。
「……ご主人さま。近くにもう1匹モンスターがいるようだぜ」
「そうか。なら今日はソイツを最後の獲物にしておくか」
犬耳ちゃんの嗅覚レーダーに導かれるままに歩いていくと、見慣れないモンスターがそこにいた。
ビックバード 脅威LV 3
「スライムじゃない……だと!?」
戦闘の際にご主人さまが、ここまで動揺するのは珍しいことであった。
ビックバードは体長50センチくらいのニワトリに近い姿をしたモンスターである。
その気性は意外に荒く、ダンジョンの低階層にも出現することから『初心者殺し』の魔物として恐れられていた。
「コケー!」
「う、うわああああ!?」
ブンブンブンッ。
ビックバードに恐れをなしたご主人さまは、後ろを向いたままブンブンと剣を振り回す。
トンッ。
ご主人さまの振るった剣がビックバードの体に触れたその瞬間――。
ビックバードはオーバーキル級のダメージを受けて、体が粉々に砕け散ることになる。
「流石はご主人さまです! 今回も楽勝でした!」
「目にも止まらない猛ラッシュ! 凄い気迫だったぜ!」
取り乱したご主人さまは、この上なく格好悪かったが、エルフちゃん&犬耳ちゃんは、あえてそのことには触れないことにした。
主人の失敗に対して目を瞑ることも、奴隷としての重要な責務であった。
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