生まれたときから天才は凡人に憧れる。

天翔ノ望

3話 天才はよく絡まれる

そんなこんなで、入学式が始まった。

「満開の桜と木々の新緑、美しい草花がうららかな春の日差しに映えております。
この生気がみなぎる春の日に、、、」

やはり、校長先生の話は長いな。
うっ!、やばい、寝る、、Zzz
やべ!うっかり寝ちまった!
バレてないかな、、、?

「それでは、新入生代表挨拶、ラナ=ロイストーンさん、お願いします。」
「はい!。」
!!!!!?????
え?、嘘だろ? 寝ぼけてるのか?
なんで、さっきの子が? というか、新入生代表?
あの子がそうだったのか。
てことは、魔法とかも結構強いんだろうなぁ。
ん?、まてよ、じゃあ何でさっきのチャラ男のナンパに反撃しなかったんだ?、??

ナンパ 反撃 騒ぎが起こる 問題になる 可愛いから許される。

あー!なるほど!
騒ぎが起こると問題になるから助けを呼びたくても、呼べなかったってことか。
おおっ!てことは、俺結構良いことしたんじゃないの!?(勝手に笑みがこぼれますなぁ笑)
これあれだな、この入学式が終わったらたまたま偶然会ってお礼されて、クラスの方に移動したらまた、その子に出会うっていう、運命的なやつじゃね?!

全世界の男子諸君、本当にすまない。
俺だけ良い思いをすることが決まって本当に
申し訳ない。

それじゃあ本当にそうなるか、やりますか!
何をやるって?そんなの決まってるだろ?
未来予知!!!
この魔法、少し先の未来が見えるんだけど、一日一回しか使えないし、使用後の副作用でその日だけ偏頭痛が酷いし、使いたくないんだけどなぁ。
でも、ラナと俺の未来のためだし使うか!
ん!?、
これは大変なことになったな、ラナとどうなるかを見ようと思っただけなんだがな。これは少し、めんどくさいことが起こりそうだ。


「では、新入生の生徒は指定のクラスでお待ち下さい。」

「さっき助けてもらった人のところにいかなきゃ(ってあれ?どこにいるんだろう?)」

(ふぅ、そろそろか)
「よう!さっきはよくもやってくれたなぁ?」
「おいおい、さっきの仕返しに来たってのか?
そんな人数で、、、?」
(まぁ、未来予知で見えてたんだけどさ)
「ああ、そうだてめぇをぼこぼこにしねぇと俺の気が収まらねぇからなぁ!!」
「(はぁ、めんど)じゃあ、さっさと来いよ、、俺は忙しいんだっ!!」
「は、、、?」
チャラ男は絶句だった。それもそうだ、俺はチャラ男の手下達を一瞬で倒してしまったのだから。

俺はそのままこの場を立ち去ろうとした、が。
「お前、名前はなんていうんだっ!」
「ノウ、もうめんどいことはやめてくれよ?」
「クソッ!、、、」
もしかしたら、俺は人に絡まれる才能があるかもしれないな。(はぁー、めんどくさかった。)

おっと、やべ、早くクラスに行かねーと!
ラナが待ってるぜぃ!(妄想。)




コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品