クラス転移でみんな勇者なのに俺だけ魔王だった件

ニートは引きこもりたい

1ヶ月の生活

デュークと話した夜ゼンは変な夢を見た。
夢の中のゼンは座っていてゼンの前に1人の女の人がゼンの頭に右手を置きながらこう言った。

「貴方をこんな目に合わせてしまってごめんなさい。
お詫びというわけではありませんがせめてもの罪滅ぼしに私はルーレットを回しました。
得たスキルを貴方に渡します。
私はいつでも貴方のそばにいます。
お願いあの子を止めて。」



そして次の日から修行が始まった。
デュークの住処の前に行くと,すでにデュークは待っていて,

「来たか早速始めるか。
だが……なんだその新しいスキルは?」

「新しいスキルってなんのことだ?」

「自覚がないのか?
とりあえず見てみろ。」
そう言われたのでスキルを見てみると,新しく
『ゼロ感』
というスキルがあった。

「それでどうゆうスキルなんだ?」
とデュークが聞く。

「それが,……なにも説明がないんだ。」

「そうか,まぁ気になるが気にせず今やることをやるぞ。」

「あ、ああ」
とりあえず話を終わらせ修行に入る。
結果から言うとデュークの修行はとても厳しかった。
当然リンクを常時発動していなければいけないし,さらによりリンクを強くするために目を見えないように隠し,魔物の巣に放り込むし,脚腰を鍛える為に底なし沼に入れて手を使わず上がってこい言うし,さらにデュークと1対1で戦わされるしともう散々であった。
なぜ1対1が厳しいだって?なぜなら最初は手を出さずしかも動かず攻撃を避けろと言ったのだ。
それを夜寝るまで繰り返し行った。
ちなみに食事は目隠ししたまま魔物を倒してそれを食べろと言ってきた。
そんな生活を10何日過ごすと確かにリンクの範囲は広がりゼンだけでも近くにある植物や地面など操れるようになっていた。
すると今度はリンクを発動したまましかしなにも操らずデュークと組手をさせられた。そして当然目隠しはそのままだ。
そしてゼンが隠れ森に来てから1ヶ月近く経つ頃にはデュークにもそこそこ勝てるようになりリンクもかなり広く使えるようになった。
ただ1ヶ月もするのにあのスキルだけはやっぱり詳細不明だった。
ある日デュークがゼンに話しがあると部屋に呼び出した。
ゼンはデュークの部屋に行ってあの日と同じようにデュークの対面になるように座った。

「それで話って?」

「人間と魔王が戦争をする。」

「なんで!?」

「驚くのも無理はない。正直言って俺もま全く理由はわからない。
おそらくだが人間を殺した所でも見られたのかもしれない。」

「それはいつ始まるんだ。」

「明日からだ。だがお前はここに残れ。」

「いや,俺もついてくよ。」

「ダメだ。お前まで死んだらだれがこの世界を変えるんだ。」

「アンタ死ぬ気かよ。」

「いや,死ぬつもりはないが生き残れるほど甘い戦いとも思えん。
どちらにしろ人も魔王もたくさん死ぬだろう。」

「………。俺もアンタに隠してきたことを話すよ。」

「んっ?なにか関係があるのか?」

「ああ,大アリさ。なにせあっちはおそらく40人の勇者を使うだろうな。」

「それはどういう意味だ!?
それになぜそんな情報をお前が知っている。」

「なぁに簡単なことさ3年前勇者召喚が行われた。そして俺はその出来損ないだからな。」

「………つまりお前は異世界人か?」

「そうゆう事。俺を外してもあの日クラスに先生も含めて40人いたからね。」

「そうか。つまり戦力は最低でもそれくらいということか。」

「ああ,これでさらに死ぬ可能性の方が増えたな。」
そう言いながらゼンは苦笑いをする。

「そうだな。お前はいいのか?」

「なにが?」

「話を聞く限りお前の友達だっているだろう。もしかしたら死ぬかもしれないんだぞ?」

「友達ね。腐れ縁の奴が1人と戦友みたいな奴が1人いたな。」

「本当にいいのか?」

「ああ少なくとも片方はそう簡単に死なないよ。というか1番の脅威かもな。」  

「そんなに強いのか?」

「というより能力がチートじみてるんだよ。」

「どんな能力なんだ。」

「あんまり言いたくないけどアンタだけには言っとくよ。でもその前にアレプトの監視はないだろうな。」

「ああせいぜいアイツが監視するのは気に入った奴だけだ。俺は絶対にそれに入ってないしなんなら毎日確認してるよ。」

「それならいい。アイツの能力は………。」

「………確かにそれは恐ろしいな。」

「だろ。そいつの特徴を教えとくから見たら逃げろ。」

「ああ,そうさせてもらう。」

「もう1度言うが絶対にお前は来るなよ!」

「わかったよ。俺からは行かない。」

「ああ,そうしてくれ。」
そして次の日デュークは戦争をしに行った。

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