クラス転移でみんな勇者なのに俺だけ魔王だった件

ニートは引きこもりたい

協力者

はい,久しぶり?の作者です。
どうも会話中心にできてしまいます。
すいません。
読みにくかったらコメントで教えてください。
後、やっぱりイイねが欲しいです。
お願いします。少しイイねしてください。ほんと自身無くします。
それではどうぞ。


手を伸ばす。
暗闇の中,這い蹲りながら光に向かって手を伸ばした。
そしてもう少しで届くというところでゼンは目が覚めた。
どうやらさっきまで光と思っていたのは電球だったらしくゼンは知らない部屋のベッドにいた。
周りを見るとどうやら森の中にある家なのか家具は全部木でできていて天井は葉っぱで覆われていた。
起き上がろうとしたがまだ体が動かない。
すると,

「あっ,目が覚めたんですね。
よかったぁ。」
声がした方を見ると金髪を膝まで伸ばしているエルフがいた(胸も結構大きかった)。

「ここはどこで貴方は誰ですか?」

「えっと、ここは隠れ森の中で私はネヒィと言います。」

「貴方が助けてくれたんですか?
ありがとうございます。」

「私は貴方の怪我の治療をしただけで連れてきたのはデュークさんです。」

「デュークさん?」

「えっと,今はいないので帰ってきたら紹介します。
それよりもお腹空いてませんか?」
確かにお腹はすいてる。
それに何日寝ていたかもまだわかっていない。

「えっと,俺は何日寝てたんですか?」

「5日間くらいですね。」

「そうですか………。」
その後パンとスープをいただいたら疲れたのかそのままゼンは寝てしまった。

次の日も昼に目覚めて再びパンとスープをいただき少しネヒィと会話をしただけで他にはなにも変わらずそのまま1日が終わった。
そんな生活を1週間過ごすとすっかりゼンの怪我も治った。
そしてネヒィに許可をもらい外に出てみるとそこは1つの村だった。
そして村の中央の木の下でデュークさんがゼンを待ってるらしいので行ってみるとそこには魔王会に行く前に見た冒険者風の男がいた。

「なんでお前がここにいる!」
そう言いながらゼンは男に殴りかかる。
しかし男はゼンの拳を受け止めそのままゼンを組み伏せ,

「少し落ち着け。
お前に話がある。」
そう言うとゼンから手を離した。
ゼンも少し落ち着いたのか反撃せずに,

「話ってのはなんだ。」

「ここでは話せん。
俺の住処に行くぞ。」
そう言いながらデュークは木の方を向く。
デュークがなにかを唱えると木の根っこの部分が広がり人が1人入れるほどの入り口に変わった。
そのまま中に入り1つの部屋の中に案内された。

「まぁ座れ。」
そう言いながらデュークは座る。
ゼンも言われた通りにデュークの対面になるよう座る。

「さて,どこから話そうか。
そうだなまず俺は魔王だ。」
するとゼンはいきなり大声で,

「なんで村人を殺した!」
っと言うがデュークは落ち着いて,

「だから順に話す。
とりあえず話を最後まで聞けそれともまた同じ過ちを犯すのか?」
そう言われゼンは静かになる。

「よし,じゃあまずはお前の質問に答えてやろう。
俺は1人も殺してない。
殺したように見えたのは俺が幻術使いだからだ。」

「さて,次になぜそんな事をしたのかと言うと……俺も納得してないんだよこの使命に。
こんな事が本当に正しいのかと毎回思っている。」

「そしてお前が殺したと思っている村人もここ隠れ森にいる。」
そこまで聞いて初めてゼンは質問する。

「隠れ森と言うがここは一体どんなところなんだ?」

「疑問はもっともだな。
まぁ俺も見つけたのは偶然なんだけどな。
ある日森を歩いてたら急にこの場所にワープしたんだ。
ちなみにネフィは俺が来る前からここにいた。」

「じゃあ次の質問。
なぜアンタは俺を助けた。
そしてなにが目的だ?」

「助けたのはお前に変えて欲しいからさ。
そして目的は魔王の使命を変える事だ。」

「つまり俺に魔王の使命を変えろってことか。」

「それもあるが願うならこの世界ごと変えて欲しい。」

「どうしてだ?」

「お前はおかしいと思わんか?
魔王の使命もだがそれになんの疑問も持たず果たしている魔王たちに。」

「おかしいとは思う。
だけどそもそも誰があの使命を作ったんだ?」

「さあな。
だが,魔王の誰もが最初はこの使命をいやがる。
なのに成長のための使命を果たしていくたびその感情が薄れていっている。
俺はこの使命の管理者だからこれより上の使命は知らない。」

「それはわかった。だけどなんで俺に期待する?」

「お前の立場は異常に近い。
魔王をやめ天使に力を奪われたのもそうだが何よりあのアレプトが友達だと言うのがありえん。」

「そうか?アレプトの事だからたくさん友達いるんじゃないのか?」

「いやいない。人間的に言えば上司と部下って感じだ。」

「ふーん。だけど期待するだけ無駄だぜ。
なにせ俺にはもう力がねえんだからな。」

「そうでもないぞ。特にあの『ルーレット』ってスキルはヤバイだろ。」

「なんで知ってんだ?」

「俺には鑑定のスキルがある。
見ただけで相手のスキルは把握できるさ。」

「だけどあれはカスだぞ。」

「なにを言ってる?あれ程すごいスキルはないだろう。
考えても見ろスキルが無限に手に入るんだぞ。」

「そんなもん運次第だしさらに言ってしまえば創造スキルで作った方がいいだろ。」

「俺はお前を鑑定したが俺の知らないスキルは2つあった。
1つはルーレットだがもう1つは血脈,細胞操作だ。」

「それはアンタの知識の中でだろ。」

「それはそうだが俺が一体何年生きてると思う。百年以上は軽く生きてる。
しかも鑑定は生まれつきあったスキルだ。
百年以上そして数ある魔王を見てきた俺が見たことないといってるんだ。
それは新しいスキルといっても過言ではない。
ならばつまりルーレットは新しいスキルを得とくできるということだ。
これがすごくないと言うなら一体なにがすごいスキルなんだ?」

「創造スキルだって新しいスキルは作れるだろ?」

「そうだな。だが一体創造スキルのどこがすごいんだ?
創造スキルはな1つ作るのに数年かかるんだぞ。
それに比べてルーレットはすぐ手に入る。これは完全なる上位互換だろ。
まぁそれでも使いたくないと言うならまずはリンクを鍛えろ。」

「俺のリンクじゃ自分をつなぐのが精一杯だぞ。しかもどう鍛えればいいんだよ。」

「そんなのは簡単だ。常に発動していればいい。
範囲を広げながらがベストだな。」

「ルーレットはまだ使う気はしないからとりあえずそうしとくよ。
『リンク。』」

「おう,そうしろ。後、これからは俺もお前を鍛えてやる。
覚悟しておけ。」
こうしてとりあえず次に向けてゼンは前に進むことができたのだった。



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