クラス転移でみんな勇者なのに俺だけ魔王だった件

ニートは引きこもりたい

依頼

あの後,老兵と女の子(ついでに俺も)エルが何をやったかを教えてもらい,再び街に戻り盗賊の報告をし宿の一部屋で一息ついて話しを聞くことにした。

「ところでなんであんなところで襲われていたんだ?」

「ハイ、お昼になったのでお昼ご飯を食べようと森に入った時急にあの盗賊達が襲ってきたのです。」

老兵がそう言うと女の子が,

「先程はありがとうございました。
えっと、私はリーシャと言います。
そしてこちらの方が,」

「ロウだ。」

とりあえず知りたいことも知ることができたしあまり深く関わらずさっさと別れよう。
そう,ゼンが思って部屋から出ようとしたら,

「あなたは異世界人ですよね?」

「「?」」

「!」

(なんで異世界人のことを知ってるんだ。
この人一体何者なんだ。)

「急にこんなことを言ってごめんなさい。
少し貴方と話しをしてもよろしいでしょうか?」

「ええ、たった今俺も貴方にいろいろ聞きたいことができました。」

そう言いエルとロウさんには部屋から出てもらった。

「さて,貴方はなんで異世界のことを知っているんですか?」

「ええ、まずはそこからですよね。
それでは私の本当の名前を教えます。
私はリーシャ・ネイビスと申します。
そしてネイビス国の第1王女です。」

「王女様でしたか,じゃあ何故王女様がこんな街に来てるんですか?」

「ハイ、3年前私の国で勇者召喚を行いました。」

(勇者召喚。
つまり俺がこっちの世界に来てしまった原因。
その犯人にこんなところで出会えるとはな。)

「あの,続きを話してよろしいでしょうか?」

「あっ、どうぞ。」

「ハイ、それでは,召喚したのはいいんですがその中の1人がある日お父様によって国を追い出されてしまいました。」

「でも,それは3年前の話でしょ。
何故今探しているんですか?」

「実は私はその事実を知ることが出来ず今までその人を探すことができませんでした。」

「………,貴方の事情はわかりました。
ですが,それに俺はなんの関わりもないはずです。
何故,俺を呼び止めたんです?」

「風の噂に聞いたところその人は,人を襲っているそうなのです。」

「なら,捕まえればいいじゃないですか。」

「しかし,彼がそんな事になってしまったのは元はと言えば我々のせいです。
なので,犯罪者にしたくないのです。」

(いい人だなぁこの人。)

「それで,俺に一体何をして欲しいんですか?」

「ハイ、先程も言いましたが貴方は異世界人ですよね。」

「そうですが,何故わかったんです?」

「異世界人は黒髪という特徴がありますから。」

(アレプトも言ってたな。
しかし,それを人間が知っているとは思わなかったな。)

「それで,貴方にその方を止めて欲しいのです。」

「俺には関係ありません。
他を当たってください。」

(悪いけど厄介事はもうゴメンだ。)

「それでは,今この時を持って私、リーシャ・ネイビスはゼン・リロード・リバルに依頼をします。」

(そう来たか。)

「報酬は?」

「最低でも金貨500枚です。」

(金貨500枚って一生遊べるじゃん。)

「わかりました。
同じ世界出身でもありますし,こちらの世界の者の不祥事はこちらが取ります。
なので,その依頼受けることにします。」

「ありがとうございます。
貴方ならきっとやってくれると信じております。」

(あーあ,まーた面倒ごとに巻き込まれるなぁ。
俺に平凡な日常は来ないのだろうか?)


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