クラス転移でみんな勇者なのに俺だけ魔王だった件

ニートは引きこもりたい

町と冒険者とゼン1

「ほれついたぞ。」
そう言われて目を開けると、もう町に入っていた。普通ここで門番とのやりとりとかテンプレがあるんだけどなぁ。ちなみにテレポート中は目なんて開けないほうがいい。なぜなら、テレポートなんて言葉だけでただの高速移動に近い。まあそれでもマッハを軽く越しているが。そのため道の小石など砂煙などが目や体に当たる当たるなので目を開けない事をオススメしよう。って誰に言ってんだか。
「ほいこれ,旅の所持金な使いかたは自分で学んで慣れろじゃあ俺はここまでだ後は自分で頑張っていけよ。じゃあな。」
そう言ってゲンボーはテレポートをして帰った。(リリィ起きてるか?)
(はい、なんですマスター?)
(俺,とりあえずどうしたらいいと思う?)
(わたし的には、この町には、ギルドがあるのでそこに行って最初の目標ができるまでお金を稼いだらどうですか。)
(わかった。ありがとな。)
(いいえ,マスターの役に立つことが私の義務ですから。用があればいつでもお呼びください。)
よし、とりあえず冒険者ギルドに行こう。
居場所はゲンボーに最初に教えてもらっているので早く向かおう。本当に見てすぐわかった。こんな派手な建物ここ以外にないだろう。剣と盾と杖が合わさった看板が屋根の真ん中にあり外壁が所々壊れている。
とりあえず入ってみると。中は随分暗かった。誰一人として声を出さず。只々酒をしんみりと飲んでいた。そんな中受け付けに行くと誰もいないので。
「あのー冒険者登録したいんですけど。」
そう言うと、奥から赤毛のお婆さんが弱々しく出てきた。
「坊や悪いことは言わないやめといたほうがいいよ。」
「何かあったんですか?」
「この町を観光してみたかい?この町は今や貴族がやりたい放題にしているのさ。領主がひどい男でね。大抵の冒険者はアイツに歯向かって殺されてしまったよ。しかもそんな強さがあるのにアイツは、自分のためにしか使わないからこの町は魔物に対抗できず、依頼ばかりが溜まっているんだよ。ここに居る冒険者も最初は頑張ろうとしていた。でもね、頑張っても頑張っても魔物は出てくるし犠牲者ばかりが増えたんだよ。仕方ないからみんなで領主に頭を下げに行っても、領主の奴は、「そんな事は知らんよ。ワシは、領主であって冒険者ではない。魔物を倒すのは冒険者の仕事だろ。ならお前らがやるしかないんだよ。まあ,頑張りたまえ。」なんて言いやがる。わかったかい坊やだから早くここから出て違う町で冒険者になるといい。」
そう言われギルドを追い出されてしまった。(なるほど、アレプトが期待するなと言ったわけが分かったな確かにこれは酷すぎる。)

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