《完結》男が絶滅していく世界で、英雄は女の子たちをペロペロする
第90話~双子の感触~
もうそろそろお暇しようと思った。
すぐにでもシラティウスを探しに行きたい。引き際を探していた。落ちてるものでもないのだが、なんとはなしに室内を見渡していた。
カウンターテーブルが置かれていて、プランターに植えられた植物が生い茂っている。セイがいるのは、そのカウンターテーブルの奥――ベッドが6つ並べられた場所だ。
「厚かましいかもしんないけど、ひとつだけ頼みがあるんだ」
カールがそう切り出してきた。
セイの正体が男だと知って、黙ってくれていると言っているのだ。別に、脅されているわけではないが、弱味をにぎられたも同然。その頼みをセイは突っぱねることができなかった。
「頼みというのは?」
「男の姿。見せてはくれないか?」
私からもお願いします――とクロニルがベッドから起きあがってそう言ってきた。
「見せるだけで良いのか?」
「ああ」
カールが部屋のカーテンを閉め切りはじめた。入口のトビラもロックしている。誰も入って来れないようにしたようにも思えたが、セイのことを逃がさないようにしているようにも見えた。
「わかりました」
大人しく従うことにした。クト村のレドからもらった〝男女印〟のチカラで、セイは男の姿にもどった。
カールとクロニルが目を輝かせて、セイに近づいてきた。カールの目はやや吊り上っており、たいして、クロニルの目は穏やかに垂れていた。しかし2人とも今は、だらしなく垂れて、瞳に淫らな輝きをやどしていた。
「あぁ……。久しぶりに見た」
「うん。お姉ちゃん。私も久しぶり」
と、2人はセイに抱きついてきた。
2人とも未発達ながらに、ちゃんと女としての輪郭をもったカラダをセイに押し付けてきた。後ろからカールが、前からはクロニルが抱き着いてくる。
ふたりの膨らみかかった乳房の感触がハッキリとわかった。フォルモルのような女らしい匂いはしなかった。ふんわりとしたミルクの匂いがした。シラティウスや、ロロナと同じような匂いだ。女になりきれていない新芽の香りだ。
「あ、あんまりくっつくのは……」
やわらかいのに腕がセイの胴体にまわされる
ふにふにしている。
「これぐらいは許してくれよ。もう何日も男を見てないんだからよ」
「そうだよ。私も物書きとして、男の人のカラダを知っておかなくちゃいけないから」
後ろからだきついているカールが、セイの服をまくりあげた。セイの腹筋があらわになる。
「ステキな腹筋」
「ホントだぁ」
カールが後ろから手でセイの腹筋をナでてきた。クロニルが頬ずりしてくる。
セイは別に腹筋に自信があるわけではない。だが、王都で雑用をやっていたこともあるし、ここ数日モンスター退治に奔走している。そのためか、整ったシックスパックではある。
「もうそろそろ良いかな?」
セイは2人を引きはがそうとした。
これ以上、女の感触に触れていると、抑えきれないものがある。下腹部に熱がたまっているのを感じていた。
「私、物書きなんです!」
クロニルがそう言った。
「知ってるよ」
「エッチな小説を書くことを仕事にしてるんです。だから、男の人のカラダをちゃんと見ておかなくちゃいけないと思うんです。勉強のために……」
クロニルがそう言って、セイのブレ(ズボン)にまで手をかけようとしてくる。
「あ、それはダメだってッ」
なかば強引に2人の少女をふりきって、セイは薬店を跳びだした。もしも悪魔の霧がたちこめていなければ、されるがままになっていたかもしれない。でも、悪魔の霧が立ち込めていなければ、あんな状況に陥ることもなかっただろう。
複雑だ。
すぐにでもシラティウスを探しに行きたい。引き際を探していた。落ちてるものでもないのだが、なんとはなしに室内を見渡していた。
カウンターテーブルが置かれていて、プランターに植えられた植物が生い茂っている。セイがいるのは、そのカウンターテーブルの奥――ベッドが6つ並べられた場所だ。
「厚かましいかもしんないけど、ひとつだけ頼みがあるんだ」
カールがそう切り出してきた。
セイの正体が男だと知って、黙ってくれていると言っているのだ。別に、脅されているわけではないが、弱味をにぎられたも同然。その頼みをセイは突っぱねることができなかった。
「頼みというのは?」
「男の姿。見せてはくれないか?」
私からもお願いします――とクロニルがベッドから起きあがってそう言ってきた。
「見せるだけで良いのか?」
「ああ」
カールが部屋のカーテンを閉め切りはじめた。入口のトビラもロックしている。誰も入って来れないようにしたようにも思えたが、セイのことを逃がさないようにしているようにも見えた。
「わかりました」
大人しく従うことにした。クト村のレドからもらった〝男女印〟のチカラで、セイは男の姿にもどった。
カールとクロニルが目を輝かせて、セイに近づいてきた。カールの目はやや吊り上っており、たいして、クロニルの目は穏やかに垂れていた。しかし2人とも今は、だらしなく垂れて、瞳に淫らな輝きをやどしていた。
「あぁ……。久しぶりに見た」
「うん。お姉ちゃん。私も久しぶり」
と、2人はセイに抱きついてきた。
2人とも未発達ながらに、ちゃんと女としての輪郭をもったカラダをセイに押し付けてきた。後ろからカールが、前からはクロニルが抱き着いてくる。
ふたりの膨らみかかった乳房の感触がハッキリとわかった。フォルモルのような女らしい匂いはしなかった。ふんわりとしたミルクの匂いがした。シラティウスや、ロロナと同じような匂いだ。女になりきれていない新芽の香りだ。
「あ、あんまりくっつくのは……」
やわらかいのに腕がセイの胴体にまわされる
ふにふにしている。
「これぐらいは許してくれよ。もう何日も男を見てないんだからよ」
「そうだよ。私も物書きとして、男の人のカラダを知っておかなくちゃいけないから」
後ろからだきついているカールが、セイの服をまくりあげた。セイの腹筋があらわになる。
「ステキな腹筋」
「ホントだぁ」
カールが後ろから手でセイの腹筋をナでてきた。クロニルが頬ずりしてくる。
セイは別に腹筋に自信があるわけではない。だが、王都で雑用をやっていたこともあるし、ここ数日モンスター退治に奔走している。そのためか、整ったシックスパックではある。
「もうそろそろ良いかな?」
セイは2人を引きはがそうとした。
これ以上、女の感触に触れていると、抑えきれないものがある。下腹部に熱がたまっているのを感じていた。
「私、物書きなんです!」
クロニルがそう言った。
「知ってるよ」
「エッチな小説を書くことを仕事にしてるんです。だから、男の人のカラダをちゃんと見ておかなくちゃいけないと思うんです。勉強のために……」
クロニルがそう言って、セイのブレ(ズボン)にまで手をかけようとしてくる。
「あ、それはダメだってッ」
なかば強引に2人の少女をふりきって、セイは薬店を跳びだした。もしも悪魔の霧がたちこめていなければ、されるがままになっていたかもしれない。でも、悪魔の霧が立ち込めていなければ、あんな状況に陥ることもなかっただろう。
複雑だ。
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