《完結》男が絶滅していく世界で、英雄は女の子たちをペロペロする

執筆用bot E-021番 

第12話~フォルモルⅣ~

 夜。
 日が暮れていたが、暗闇ではなかった。



 月が出ている。
 6つの月だ。



 フィルドランタでは、日によって月の数が変わる。最大で6つだが、5つのときもあるし4つのときもある。



 月光が輝いているにもかかわらず、悪魔の雨は降り続いている。



 どれぐらいの範囲で降っているのだろうか? もしかしてフィルドランタ全体に降り注いでいるのだろうか? 


 
 男がすべてモンスターになってしまい、結局は、自分1人だけしか生き残らないのではないか。そんな不吉な想像がセイの胸を圧した。



「ふーっ」
 息を大きく吐きだした。
 そんな想像はやめようと思った。



 それよりも今は、目先のことに集中しなければならない。



 コンコン。
 フォルモルの部屋のトビラを叩いた。



 内側からトビラが小さく開かれた。白い腕がすーっと伸びてきて、セイの腕をつかんだ。やさしいチカラで部屋の中へと連れ込まれた。



 部屋にはカンテラが置かれていた。
 カンテラがなくとも、窓からさしこむ月光は暗闇を追いやるのには充分だった。



「約束通り来てくれたのね」
 そう言うフォルモルは下着姿だった。黒いブラジャーに、布の面積のすくないパンツをはいていた。



 カンテラの明かりに照らされて、白い肌が艶めかしく光っていた。暗闇のなかでフォルモルのカラダだけが浮かび上がって見える。



「ごくっ」
 生唾を飲んだ。



 メイド服で隠されていたときから、わかってはいたが、かなり胸が大きい。白く丸い乳房が、黒いブラで苦しそうに締め付けられていた。



「緊張してるの?」
「そりゃ――まぁ」



 セイは童貞だ。
 女性と交わった経験がなかった。別に性行為に及ぶわけではないが、それと同等の緊張を覚えていた。



 ドクンドクン。
 痛いほど心臓が動悸している。



「大丈夫よ。私がリードしてあげるから」



 セイよりも年上ということもあり、フォルモルからは大人の余裕が感ぜられた。フォルモルはくるりと背中を向けた。そしてブラのホックをはずした。フォルモルの背中ごしに、弾けるおっぱいが見えた。そして、フォルモルの白い背中には、ブラの痕が残っていた。



「すこしキツイのよ。また少し大きくなったのね」



「それで印は?」
「あわてないで」



 フォルモルが正面を向いた。両手で乳房の先端を隠していた。砲弾のような乳房はほぼ完全な半球体をしていた。手で隠しているところだけが、やわらかく形を崩している。腰はキュッとひきしまっている。健康そうにふくらんだお尻はあいかわらず、黒いパンツで隠されている。



「キレイです……」
 率直な感想だった。



「嬉しいわ。印は、ここにあるの」
 フォルモルが乳房を上に持ち上げた。ずっしりと重みのありそうな乳房が持ちあげられる。



「どこですか?」
「下乳のところよ」



 たしかに印があった。二本の線を交差したバッテンがしるされていた。顔を近づけると、ふわっと甘い香りが吹きつけた。



「良い匂いがします」
「やだぁ。匂わないでよ」
 と、フォルモルが身をよじった。



「すみません」
「ナめて」



 フォルモルは消え入りそうな声でそう言った。フォルモルも羞恥を感じているのだろう。さっきから呼吸に合わせて震えている。



「いいんですか?」
 いちおう確認をとった。



「いまさら厭とは言えないでしょ。それに、印を重ねるのが、セイの使命なんでしょ」



「わかりました」



 舌先を伸ばした。触れる。しっとりとした感触があった。



「あうっ」
 と、フォルモルがのけぞった。



「大丈夫ですか?」
 あわてて抱きかかえた。



「舌先で触れられると電流みたいなのが走ったわ。上手なのね」



「上手も何も触れただけですよ。フォルモルが敏感なんじゃないですか?」



「意地悪」



 フォルモルはセイのことをベッドに誘った。フォルモルはあおむけに寝た。あおむけになっていても、フォルモルの乳房は崩れることなく、形を維持していた。



「印。見える?」
「見えますよ」



「やさしくしてちょーだいね」
 媚びるような甘い声を出した。



 ふたたびセイは舌を伸ばした。ビクン。フォルモルのカラダが大きくハねたが、今度は声は出さなかった。思い切って舌全体で下乳をナめた。



〝英雄印〟は舌全体に記されている、全体的に重ねなければ、うまく重ならなかった。



「あうっ。ダメ。声が、出ちゃう」



「あんまり痙攣しないでください、うまく重ねられません」



「そんなこと言ったって……。あうっ」



 フォルモルのカラダは素直だった。ナめれば、ナめるほど大きく跳ねる。まるで舌から逃れようとするかのように、フォルモルは右へ左へとカラダをくねらせた。



「動かないでくださいってば」



「無茶言わないでよ……。だってすごく刺激が強いんだもの」
 セイは、フォルモルの腰をおさえつけた。



「大人しくしててくださいよ」
「あ、ちょっと……」



 もう一度、下乳に舌を重ねた。



 やわらかい乳房がフルフルと小刻みに痙攣しているのがわかった。その振動が舌に伝わってくる。



「あ……あうっ……ダメ。一度離してちょーだい」
「もうすぐで終わりますから」



「ダメダメダメ。なんかお腹が熱いの」
「も、もう少しで」



「――ッ」



 パッとフォルモルは乳房のいただきを隠していた手を離した。その手で、セイの頭をおさえつけてきた。セイの頭がフォルモルの乳房に埋め込まれた。やわらかい乳肉に顔面が埋められた。



 手ごたえはあった。
 印が、重なった。

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