ブラックショット

真中林檎

プロローグ

今から遡ること15年前。

ある館で起こった事件。

その館は、何年も前から誰も出入りしていない。

鍵もかけられていて、入ることさえできないという。

そんな館が、炎に包まれていたのだ。

警察の調べによると、だれかが、出入りした形跡など少しもなかったという。

しかし、男性と思われる遺体と女性と思われる遺体、そして性別は不明だが、子どもの遺体が発見された。

このニュースは瞬く間に世間に報道された。

警察は、放火殺人とみて捜査を進めるものの、手がかりをまったく見つけることができなかった。

見つかったのは、指紋も何の手がかりもない、黒い拳銃だけだった。

この黒い拳銃は、館放火事件に何か関係があるのか、結局何も分からないまま

迷宮入りとなったのである。


















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